生ゴミ堆肥を作ってみよう!家庭菜園をもっと楽しくする生ゴミ堆肥の作り方

生ゴミ堆肥を作ろう

引用元:photoAC

生ゴミ堆肥はその名の通り、生ゴミを利用して作った堆肥です。

生ゴミには分解しやすいアミノ酸や糖分などが含まれています。生ゴミを土に埋めることで、微生物がそれらを分解し、生ゴミは土へと還ります。その分解された有機物が土の栄養となるため、肥料として使うことができます。

生ゴミで堆肥を作れば、

  • 家庭から出るゴミを減らすことができる
  • 栄養豊富な肥料が手に入る

ので、家庭菜園を楽しむ人には一石二鳥なアイテムと言えます。

本記事では、そんな家庭菜園を楽しむ人に魅力的な「生ゴミ堆肥」の作り方について紹介していきます。

 

生ゴミ堆肥の作り方

引用元:photoAC

分解できる生ゴミ・できない生ゴミ

生ゴミ堆肥とはいえ、すべての生ゴミを堆肥化できるわけではありません。分解できる生ゴミとできない生ゴミがあるので、確認していきましょう。

分解できる生ゴミ

・ごはん
・野菜、果物
・卵の殻
・魚、肉類
・小麦粉(パン・麺類)

分解しにくい生ゴミ

・野菜の皮
・生米
・魚や肉の骨
・果物の種

分解できない生ゴミ

  • 腐った生ごみ

加えてはいけないもの

  • 割り箸や爪楊枝
  • ビニール類

塩分の多い調味料も、できる限り避けましょう

 

プランターで作る

生ゴミ堆肥は、プランターで作ることができます。

必要なものは

  • ガーデニングなどで使った古い土
  • 生ゴミ
  • 米ぬか

土を掘り返すのに、スコップなどがあると便利ですよ。

  1. プランターに土を入れる
  2. 穴を掘り、水を切った生ゴミを入れる
  3. 米ぬかを表面にかけ、土をかぶせる
  4. 1週間ほど寝かす
  5. プランター全体を掘り起こすようにかき混ぜる
  6. 数日寝かせれば出来上がり

微生物が活発に生ゴミを分解できるよう、15度以上の環境をキープしましょう。冬場は室内に入れたほうが良いですね。

生ゴミを入れる際、できるだけ細かくしてから入れると微生物が分解しやすくなります。

 

コンポストを使う

コンポストとは元々「堆肥」を指す言葉なのですが、コンポスト化させる容器「コンポスター」のことも、すべてまとめて「コンポスト」と呼ばれることが多いです。

  1. 水気を切った生ゴミを入れる
  2. 生ゴミより少ない量の土をかぶせる
  3. 中身をかき混ぜる
  4. 放置する

うまく堆肥化を進めるコツは、適度な水分を保つこと。土と生ゴミを混ぜたとき、しっとりしているぐらいがちょうどいいです。コンポストが乾燥している場合には、濡れた生ゴミを投入するのではなく、新鮮な水を加えるようにしてくださいね。

生ゴミが出たら、1〜4を繰り返します。コンポストの中がいっぱいになったら、1〜2ヶ月放置し熟成させます。その際、半月に1回中身をかき混ぜて、効率よく発酵が進むようにしましょう。

 

自作のコンポストで作る

コンポストは自作できます。ダンボールで作ったコンポストを使って、生ゴミ堆肥作りに挑戦しましょう。ダンボールと生ゴミがあれば、堆肥を安く手に入れることができますよ(笑)。

用意するものは、

  • ダンボール
  • ガムテープ
  • 生ゴミ
  • ピートモス
  • くん炭

ピートモスは、コケ類などの植物を細かく砕いて乾燥させた土で、水はけを良くするための土壌改良剤として使われています。くん炭は、籾殻(もみがら)を炭化させたもので、こちらも土壌改良剤として良く使われています。発酵を促すアイテムとして使用します。

  1. ダンボールの底をガムテープで閉じる
  2. ピートモスとくん炭を入れる
  3. 土と生ゴミを入れる
  4. 1日1回かき混ぜる

ここまで作り方を書きましたが、プランターもコンポストも自作ダンボールコンポストも、容器に土と生ゴミを入れてかき混ぜればOKなので、そこまで難しくありません

 

生ゴミ堆肥を作るときの注意点

生ゴミは水気を切ろう

生ゴミ堆肥の作り方でも紹介しましたが、投入する生ゴミは必ず水気を切りましょう

微生物が生ゴミを分解するのに、適度な水分が必要ですが、水分が多いと腐敗・悪臭の原因になります。水気をよく切って投入しましょう。

 

生ゴミはできるだけ細かく

微生物による分解を効率よく進めるために、生ゴミはできるだけ細かくしてから投入しましょう。全く分解されないということはありませんが、細かくした方が分解効率は良くなります

 

カビに注意

水分を含んだ生ゴミを投入すると、カビが発生しやすくなります。堆肥化の妨げになりますから、先に紹介した通り「水気はしっかり切る」は徹底しましょう!

また肉や魚などの生ゴミも、生ゴミ堆肥作りに利用することはできますが、腐りやすくなる原因でもあります。腐ってしまうと、悪臭が発生し、堆肥化作りが続けられなくなってしまいます。腐ってしまった場合には、もう一度始めからやり直してください

 

乾燥はNG

水分が多すぎるのはNGな生ゴミ堆肥ですが、乾燥しすぎるのもNGです

直射日光に当たると、生ゴミが腐ってしまったり、分解が進まなくなったりと堆肥化の妨げになるので、生ゴミ堆肥を作る時には日陰に置くことをおすすめします

 

虫を発生させないために

生ゴミは虫のエサになります。虫が湧いてしまっては、気分が良くありません。マンションにお住まいの場合、近所迷惑になってしまうことも考えられます。

生ゴミにはしっかり土を被せましょう

また一度に大量の生ゴミを入れないようにしてください

 

 

<ライター紹介>

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いつか自給自足生活を送ってみたいライター。ただし生粋のズボラなため、家庭菜園にまず「ラクさ」を求める。失敗は成功のもとなので、失敗してもあまり気にしない。育てるのが好きな野菜はハーブ、ピーマン、ナス。たくさん収穫できて、比較的虫がつきにくいから。

 

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