”日本の主食”お米づくり体験をしてみませんか?&自宅でもつくれる?!
目次
お米づくりを体験してみたい!
日本の代表的な主食であるお米。そんなお米づくりを一度でいいから体験してみたい!という人も少なくないのではないでしょうか。
私も小学生の頃(およそ20年前の話ですが)、学校主催の田植え体験と稲刈り体験をしたことがあります。泥に足をとられながら苗を植えていき、秋には鎌を持って慎重に稲を刈った思い出があります。
自分自身が生産・収穫に携われることで、ご飯を食べるのがよりいっそう楽しくなると考えています。そこで今回は主食である”お米”づくりを体験できる場所をいくつかご紹介していきます。また最後にお家でできるお米づくりについても紹介していきます。
お米づくり体験ができる場所とは
お米づくりを体験したいと思った時、どこへ問い合わせれば体験することができるのでしょうか。大々的に”お米づくり体験”を銘打っている場所は正直あまり見かけたことがありませんでした。
しかし調べてみると、案外お米づくり体験の場はたくさん広がっていました。
地域の米づくり体験
例として神奈川県平塚市が行なっている米づくり体験を見ていきましょう。
平塚市では、農業者と消費者の交流を広めるべく、平成17年度より毎年「米づくり体験隊」題して参加者を募り、実際の専門農家の指導のもと、お米づくりを体感し、消費者が関わったお米を提供する取り組みを行なっています。
家族単位の参加が基本で、参加費は15,000円(2017年10月現在)となっています。数に限りがあり、8家族限定にはなりますが、田植えから収穫まで全ての行程を決められた日程で参加することができます。
田植えと稲刈りだけでなく、草とりの行程もありますから、農家さんの苦労を直に体験する基調な体験とも言えます。でも幼心に返り泥まみれになりながら行なう草取りは、きっと楽しい体験になりますよ!
NPO法人の米づくり体験
NPO法人による米づくり体験もあります。例えば「NPO法人 山村塾」で出来る米づくり。
山村塾は、福岡県八女市黒木町笠原地区で、
都市と農山村の住民が一緒になり、
環境にやさしい米づくりや、豊かな生態系の森づくりを通じて
山村の環境を守る取り組みを、1994年から行っています。引用元:山村塾について
ここではお米づくりだけでなく、森を守る活動も行なわれています。
活動を応援するプランの中に、継続的に金銭的な支援を行なうプランだけでなく、実際に里山に足を踏み入れ、様々な体験を行なうプランがあります。そこでお米づくりを体験することができます。
稲作体験コースでは、アイガモを利用して病害虫から稲を守り、無農薬・無化学肥料を掲げた米づくりを体験することができます。
お米づくりを体験したい場合には、正会員としての年会費が5,000円、稲作コースの年会費が40,000円と決して安い価格ではありませんが、その分濃密な時間を過ごすことができるでしょう。
稲作コースの特典は、アイガモを利用したお米、なんと60kgです!
シェア畑のお米版も?!
このサイトでご紹介しているレンタル農園【シェア畑】にも、お米づくりに特化した体験のできる場所が設けられています。
レンタル農園【シェア畑】では、農機具の無料レンタルや農業経験者による無料のサポートが魅力ですが、シェア田んぼも同様に、米農家直々に指導を受けながらお米づくりを体験することができます。
特典として、
- 農家直々の指導による米づくり体験
- 農家との直接契約による新米購入
- 田んぼ以外の農業体験
などが挙げられます。
関東近辺の4カ所の米農家さんの田んぼを選ぶことができ、2017年10月現在、3つの田んぼがすでに「SOLD OUT」となっていますが、何が魅力的かといえばその価格です。
例えばまだ売り切れになっていない田んぼを見てみると、大人料金は10,000円なのですが、田植え体験・稲刈り体験・新米5kgの配送・田んぼ通信(稲作について学ぶことのできるオリジナルの冊子)・農業体験イベントの割引など、盛りだくさんなんです!
あっという間に「SOLD OUT」なのもうなづけます・・・。
(↑)シェア畑は見学無料で気軽に見に行くことができます。
自宅でもお米づくりができる?
ここまで様々な場所で体感することのできるお米づくりについて紹介してきましたが、自宅でもお米づくりができるということをご存知ですか?
確かに田んぼで田植え体験・稲刈り体験をするのとは比べ物にならないくらい規模の小さなものになるのは確かですが、ある道具さえ揃えれば、お米を育てることは自宅でも出来てしまうんです!
バケツでお米を育ててみよう!
『週末スローフード生活 (小学館文庫)』という本でも紹介されていた、お米づくりの方法。それがバケツを使ってお米を育てるという方法です。
どのような方法なのか、さっそく見てみましょう。
用意するもの
用意するものはバケツ、土、肥料、種もみの4つ。事前に「黒土:赤玉土:鹿沼土=6:3:1」の割合で混合し、土づくりをしておきます。
つくりかた
- 種もみ(中身がつまっているものが良い)を1週間ほど水に浸します
- 種もみから芽と根が生えてくるので、用意した土をバケツに入れます
- バケツのふちから約5cmほどまで入れた土の表面をならし、種もみをまきます※
- 土の表面が浸るくらいまで水を入れます
- 10日ほどで葉が3~4枚生えてきたら、茎の太い丈夫な苗を3~4本選び中央に移し替えます
- 新しい茎が増え、高さが40~50cmになってきたら、1~2日間水を抜きます
- 土とバケツにすき間ができたら、水を2~3cmの深さまで入れます
- 稲穂が黄色くなり垂れ下がったら収穫の合図です!
※種もみをまく際は、「もみ同士がくっつかないようにすること」「植える深さは種もみ2つ分くらい下に植える」ことに注意してください。
参考文献
2,バケツ稲の育て方
JAでバケツ稲の配布あり?!
JAグループでは、このバケツ稲に必要なセットを配布しています。
JAグループでは、次代を担う子どもたちに、日本の稲作や農業に触れ、もっと身近に考えてもらいたい、そんな思いから「バケツ稲づくりセット」の配布を平成元年より実施しています。
2017年度の配布は終了していますが、次回2018年度3月に配布を予定しているとのこと。
気になる人はぜひ自宅で出来るお米づくりに挑戦してみてはいかがでしょうか。
自分でつくったお米は美味しい!
日本人の主食であるお米。美味しいお米を食べると幸せな気分になれると思うのですが、そんなお米づくりに自分も参加できると、苦労の甲斐もあって美味しさも跳ね上がると思います。ぜひ田植えや稲刈りの体験に興味のある人は、体験に参加してみてくださいね。
<ライター紹介>
kkk0123kkk
いつか自給自足生活を送ってみたいライター。ただし生粋のズボラなため、家庭菜園にまず「ラクさ」を求める。失敗は成功のもとなので、失敗してもあまり気にしない。育てるのが好きな野菜はハーブ、ピーマン、ナス。たくさん収穫できて、比較的虫がつきにくいから。