ベランダ土づくりの秘策!『完全版生ごみ先生が教える「元気野菜づくり」超入門』

昔は、家からでる生ごみを庭に埋めて、土に返していた家庭が多くありました。ベランダ菜園をやっていると、毎日でる生ごみを野菜づくりに使えないかなと思います。

けれど、コンポストをベランダでやるとすると臭いが気になります。温風乾燥による処理機もありますが高額だし、電気を使うものも多いです。

もっと簡単に生ごみを有効活用できる方法はないかな、と探していたら、ありました!

完全版生ごみ先生が教える「元気野菜づくり」超入門

生ごみ先生こと、吉田俊道さんが書かれた本書に、生ごみを使って土づくりをする方法がのっていました。完成後の土を使って野菜が育てられます!

必要なものも、とてもシンプル。

  • プランター
  • フタ
  • 米ぬか
  • 生ごみ
  • ネットに入れた軽石

これだけです!

 

具体的な方法について見てみましょう。

 

生ごみを使った土づくり

 

1.容器と土を準備する

オススメの容器は、70cm X 40cm X30cmのプランター

  1. 排水性を高めるため、ネットに入れた軽石を用意する
  2. 用意したプランターに1.をしく
  3. 土をプランターの8分目ほどいれる

入れる土は、

  • 雑木林の土
  • 何年も使われておらず雑草が生えている畑の表層10㎝の土

がベスト。

この土が生ごみリサイクルに向いている理由は、ミネラルバランスが整っていて、微生物がたくさん住んでいるから。半永久的に使えるそうなので、最初にこのような土を手にいれたいですね。

ホームセンターで売っている培養土も使えますが、肥料分を抜く必要があります。培養土を使う方法については、本に詳しく書いてあるので参照してください。

 

2.生ごみをいれる

土を入れた容器に生ごみを入れて、さっそく土をつくっていきましょう!

  1. 生ごみがでたら、1㎝幅に切ってポリ袋などに入れる
  2. 米ぬかや米ぬかボカシを1.に一握り振りかけて混ぜる
  3. しっかり袋を閉じて、冷蔵庫など涼しい場所に置いておく
  4. 数日して、ある程度生ごみがたまったら、準備した土の上に出す
  5. 移植ごてなどを使って土とよく混ぜる
  6. 水分は通らないけれど、通気性はあるものでふたをする

この作業を繰り返すと、発酵してきて土が少しあたたかくなってきます。

本には、上手に発酵させるための、生ごみ投入のポイントとコツが書いてあります。

 

3.熟成させる

プランターの土の総量の約3割ぐらいまで、生ごみをいれることができます

  1. 生ごみ投入の終わったプランターは、週1回のペースでよくかき混ぜる※
  2. 約3回混ぜて、生ごみがほぼ見えなくなったら、乾かないようにフタをする

乾くと熟成が進まないので、乾いている場合は、水を足しながら適度な湿り気を保つようにします。

生ごみを最後に入れてから熟成が終わるまで、最短1カ月でできあがりです。ただ、熟成期間は、季節や天気によって変わります。熟成が足りないと、野菜を育てたときに害虫を誘う原因となるので、気長に熟成させるようにするのがコツのようです。

本には、熟成したかどうかをチェックする方法ものっています。

 

できあがった土を使って、プランター栽培を行う際の栽培のコツについても、詳しく説明してあります。本を参考にして、野菜づくりを成功させてくださいね。

筆者は、生ごみで土づくりをすること、その土を使って野菜を栽培することを、学校や保育園で学校や保育園で指導しています。できた野菜は、その名も、生ごみリサイクル菌ちゃん野菜。元気な野菜には病害虫もよってこないようです。有機栽培はやってみたいけれど、虫がよってきたり、病気になったり、そういうのは困りますよね。自分で生ごみリサイクルで土をつくれば、案外簡単にいくかも!

この本を読んでいると、土壌の微生物(菌ちゃん)でふかふかの土を作って、元気な野菜を作りたい、そんな気持ちになってきます。

(ライター:atsk1207)

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