コンパニオンプランツにも注意が必要?相性の悪い組み合わせ
目次
コンパニオンプランツとは
コンパニオンプランツとは,一緒に植えることでその植物たちにとって良い結果となる組み合わせのことです。より良質な野菜や果物を収穫できたり、害虫を寄せ付けなかったりと良いこと尽くしで成長することができます。
コンパニオンプランツを利用することで、余計な肥料や害虫駆除剤を利用する手間が省けますし、植え方次第で場所の節約にもなってとても便利です。
ただこのコンパニオンプランツ,相性の良い組み合わせもあれば、当然悪い組み合わせもあるのです。
相性の悪いコンパニオンプランツって?植えるとどうなっちゃうの?
相性の悪い植物同士を植えてしまうと,相性の良い時とは正反対のことが起こります。
具体的には、
- 栄養を取り合ってしまう
- 一方または両方とも成長せずに腐る
- 成長したとしても実が小さい
- 成長したとしても実が変な形になる
など、まともに収穫することができません。さらに害虫が増えて土までダメになってしまうこともあるのです。
具体的にはどの植物同士の相性が良くないの?
組み合わせは相性の良いコンパニオンプランツ同様、非常に多いのでここでは家庭菜園に選びやすい野菜を例に挙げていってみます。結構やりがちな組み合わせも多いので注意が必要です。
大根×長ネギ
大根の生育が悪くなったり、収穫時に二股に曲がってしまったりします。大根はネギ独特の臭いが苦手なようです。運良く収穫できても「なんか美味しくない...」となることが多いのだとか。
ニンジン×インゲン豆
根菜であるニンジンと、豆類は相性が良さそうにも思うのですが、実際は害虫が増えてしまう危険があります。しかも土壌に生息する線虫という害虫が多くなると考えられており、この害虫被害は発見が遅れがちです。
さらに時間差で植える(ニンジンの後にインゲン豆など)場合も同様の害虫被害の危険があるので場所の限られた家庭菜園では、どちらか一方に絞った方が無難です。
キャベツ×ジャガイモ
ジャガイモの収穫量が減ったり、実が小さくなったりします。キャベツに限らず、白菜やカブなどのアブラナ科の植物が近くにあるとジャガイモは育ちにくいようです。
ナス×トウモロコシ
これは、栄養や水が少なくても育つナス科と、豊富に無ければ育たないイネ科の組み合わせだからです。一緒に植えると育つ家庭が違いすぎるのでどちらが負けてしまうというもの。
また、ある程度育ったとしてもサイズが違いすぎるため、常にトウモロコシの日陰になってしまうナスは結局育たないという可能性もあります。
きゅうり×ローズマリー
基本的に、ローズマリーなどのハーブ系とのコンパニオンプランツというものは非常に多く、ハーブの独特な香りが害虫を遠ざけてくれたりする嬉しい効果があります。
ただし、ローズマリーは水はけの良い場所でないと育たないので、多くの水分が必要になるキュウリと一緒に植ると弱ってしまいます。
まとめ
良いこといっぱいのコンパニオンプランツですが、良い相性のものがあれば悪い相性のものも同じくらい存在するのです。
ここでは書き切れない内容ですので、もし「家庭菜園でこれとコレを植えたいけど、大丈夫かな?」とお悩みの場合はインターネットでその野菜のコンパニオンプランツを確認しておくと安心ですよ。
また、中には相性の悪い植物がない野菜(玉ねぎやショウガなど)も一定数あります。コンパニオンプランツで悩みたくない方は、相性がノーマルな野菜を選ぶのも一つの手です。
自分にとっても植える植物にとってもストレスのないように、コンパニオンプランツを利用しつつ家庭菜園を楽しみましょう!
<ライター紹介>
suzumushi23
絵本とハーブと猫が好きな社会人ライター。
仕事に家事・育児にと時間がないので、家庭菜園に「簡単さ」と「コスパ」を求めて試行錯誤中。