週末農業、水やりはどうしたらいいの?水やりの新常識&自動散水機のすすめ
週末だけ農業に勤しむ「週末農業」は、気軽に農業体験できることから昨今注目されています。
「週末だけ」という気軽さが魅力的な週末農業ですが、「水やりは週末だけで大丈夫なの?」と不安に思う人もいるのではないでしょうか。
目次
野菜づくりに欠かせない水やりについて
野菜づくりに欠かせない水やりですが「毎日欠かさず水をやらなければならない」という考え方はどうやら間違っているようです。育てる野菜の特性や、育てる過程に合わせた水やりが重要とのこと。
水やりはしないほうがいい?!
本来、植物は雨の水分だけでも育つことができます。確かに、誰も水やりしていないのに雑草はボーボーに生えていますよね。
植物は雨が降らない時期に根っこを深くまで伸ばします。深くまで根を張れば、水の溜まりやすい土の層に到達することができるので、雨の降らない期間でもしおれることなく育つことができます。雨が降れば、大量の水が地面を湿らせてくれるので、植物はたくましく成長します。
一方、雨と違って水の量が少ない水やりでは、土の表面しか濡らすことができません。土の表面にしか水が行き届かない環境が続けば、植物は根を深くまで伸ばそうとはしません。
水やりをしなければしおれてしまうような弱い植物になってしまうので「水やりはしなくて良い」という結論とのこと。
たっぷりの水やりが成長の決め手となる野菜もあるので一概には言えませんが、納得ですね。
参考文献:畑は水やりしない方が良い!野菜づくりの新常識【畑は小さな大自然vol.1】 マイナビ農業
水やり頻度はこのぐらいで十分
水やりで重要なのは、水のやりどきを意識することなのではないでしょうか。
土によって乾燥度は異なりますが、土の表面の深さ1cmぐらいが乾き始めたら水のやりどきです。乾いていないようなら、水やりはしなくても問題ないと考えています。
もちろん野菜によって水の必要量は異なりますから、水きれの早さをひとつひとつ観察できれば一番いいのですが・・・。
水やりをするのであれば、1日1回、早朝にたっぷり与えましょう。
水やりタイミングに要注意
強い風が吹いている日や夏の暑い日差しによって、想像以上に土が乾くことがあります。たくさん水を与えたくなるところですが、与え方には十分注意をしてください。
日中しおれてしまっても、夕方少し回復するようなら、いつも通りの水やり(早朝に1日1回)で十分です。
回復しないのであれば、”夕方”に水をあげてください。炎天下で水を与えると、土の中に染み込んだ水の温度が上昇し、鉢が蒸されてしまい、根が腐ります。
しおれ具合が回復しない場合には、”夕方”の涼しい時間帯に水を与えることを忘れないでください。
成長過程にそった水やりが重要
成長過程によって、必要となる水の量、与え方は異なります。
育苗期の場合
種が発芽するまでは水を切らさないことがポイントですが、種が流れたり、幼い苗が痛んだりすることが考えられるので、水の勢いを抑えて与えましょう。
苗を植え付ける場合
苗を畑に植え付ける際は、畑の土に根を定着させるためにたっぷりの水が必要になります。ただし植え付けの前に雨が降っていたり、植え付けた後に雨が降りそうな場合には水やりは不要です。
定着のために十分な水が与えられれば、あとは極力水やりをしなくても問題ありません。
週末農業で水やりはどうしたらいいの?
水やり頻度少なめの野菜を育てる
あまり手間のかからない野菜を育てれば、「水やりどうしよう」という不安が解消されます。水やり頻度少なめの野菜を育ててみましょう!
を「あまり手間のかからない野菜」の代表例として紹介します。個人的にはニラと玉ねぎの手間のかからなさに感動してます!ほったらかしにしてもボーボー生えてくる、生命力の強いハーブ類もおすすめです。
自動散水機を活用してみる
「早朝1日1回の水やりすら面倒くさい・・・」という人もいるのではないでしょうか。お気持ち分かります、筆者がそうです!
- 1日1回の水やりすら面倒くさい
- ついつい水やりを忘れて植物を枯らした経験あり
- 旅行で長期間留守にするので困っている
などの人におすすめなのが、自動散水機です。
水やりに使っている蛇口にタイマーを取り付けることで、指定時間だけ水を流したり、1日1回だけ散水してくれたりと、とても便利です!
レンタル農園なら心配ご無用!
サービスの充実したレンタル農園なら、1日1回の水やりを補助してもらうことができます。
スタッフ常駐のレンタル農園なら、来園できない期間、水やり補助をしてもらうことができます。また常駐スタッフが野菜づくりをサポートしてくれるので、野菜づくりに関する悩みや不安が解消されますよ。
レンタル農園のシェア畑やまちなか菜園は、スタッフが常駐しているのでおすすめです。シェア畑では無料見学もできるので、農園の様子を見学するついでに、水やり等の不安をスタッフに相談してみてはいかがでしょうか。
自動散水機のすすめ
週末農業の水やり方法で紹介した「自動散水機」にはさまざまな種類があります。具体的には
- 簡易式散水ストップタイマー
- 指定した間隔で水やりするタイマー
- 雨水利用ができるタンク式タイマー
が挙げられます。
簡易式散水ストップタイマー
これは「雑草とり等他の作業中に水やりを済ませてしまいたい人」におすすめです。指定時間の間だけ、水を出してくれ、勝手に止まります。
プログラムタイマー
指定時間に水やりをするタイマーは、「水のやり忘れが不安な人」「旅行中水やりできない人」におすすめです。
- 1日1回
- 数時間に1度
など、水やりのタイミングを細かく設定できるので便利です。通水時間も調整可能なので、
- 夏はたっぷり水やり
- 冬は少なめに水やり
という設定も可能!
タンク式タイマー
「雨水や風呂水を有効活用したい人」におすすめの自動散水機。ベランダや屋上など蛇口がない場所でも使えるので便利です。
週末農業のスタイルに合わせて(またはズボラ具合に合わせて)ぜひ活用してみてください。
(ライター:ケイホ)