庭の落ち葉を使って、簡単堆肥づくり!
庭の落ち葉を使って、冬の間に畑の土づくりの準備をしてみませんか。
たい肥づくりの重要性
たい肥とは、肥料成分が含まれている土のことです。
自分で野菜づくりする際においしい作物をつくるためには、土づくりが基本です。その土づくりに重要なのが、たい肥づくりです。
たい肥には植物性の成分から出来ている栄養分が多く含まれています。そのためこのたい肥づくりは、野菜づくりをする際においしい作物を作るために欠かすことができない作業です。
庭の落ち葉を使ったたい肥の作り方
最適時期
広葉樹の葉が落ち始まる11月から12月頃
準備するもの
- 落ち葉を入れるたい肥枠(ベニヤ板などの板材に木枠)
・1㎡程度になる木枠 - 落ち葉
・広葉樹(サクラ、ナラ、ケヤキ、クヌギ、イチョウ、ブナ、カエデなど)
・たい肥枠の容量の5~6倍の落ち葉 - 畑の表土
・表土には多くの微生物が生息しているので落ち葉を加えると、
-多くの微生物の増殖と発酵を促進
-水分バランスの効果期待 - 発行促進材としてもみがら、米ぬか、鶏糞、ピートモス、油粕など(いずれか)
・落ち葉の発酵促進 - 水(落ち葉がしたたる程度)
- たい肥枠にかける雨除けシートとブロックなどの重し
- 鍬やガーデンフォーク
作り方の手順
事前準備
落ち葉を拾ったら、小枝やたい肥づくりに不向きな落ち葉を取り除き、自然乾燥させます。
たい肥枠の設置
陽当たりと風通しが良い場所に設置しましょう。
板材のたい肥枠を15㎝位土の中に埋め込んで据え付けます。
1段目の落ち葉積み
- たい肥枠の中に落ち葉を30㎝位積む
- 上から水をかけながら平に踏み固める
- 踏み固めた落ち葉の上に米ぬかなどを一面に撒く
- 表土を厚さが5㎝位になるように敷き詰める
- 再度、たい肥枠の四隅と外側をしっかり踏み固める
1段目の落ち葉積みを同じように5段目まで繰り返す(5層)
雨除けシートとブロックなどで重しをします。
5段目(5層)の上に雨除けシートを被せ、シートが飛ばないようにブロックで重しをします。
切り返し(外側と内側が入れ替えるように混ぜる)
たい肥づくり開始から2~3ヵ月位したら、表土と米ぬかなどを少量加えて、かき混ぜましょう。
完成
・開始から5~6ヵ月位後
・落ち葉が“ボロボロ”になってくると完成
庭の落ち葉を使う3つのメリット
➀低コストでごみ焼却量も減量
落ち葉は、秋の時期を中心にゴミとして相当量あります。
そのため落ち葉でたい肥づくりをすれば、費用があまりかからず、ごみとしての焼却量も減量します。出来上がったたい肥は野菜づくりに活用でき、一石二鳥です!
②土づくりに3つの効果
落ち葉のたい肥は、微生物が多く含まれているので、土づくりに必要な土壌改良効果が高く、畑の土に混ぜると、
- 保水性
- 通気性
- 保肥性
の3つの効果が高まります。
③簡単に出来る
落ち葉のたい肥は、身近にある落ち葉を使って作るので、誰でも簡単に出来ます。
ワンポイントアドバイス
➀針葉樹の落ち葉は不向き
- マツ
- アカマツ
- ツガ
- ヒノキ
- スギなど
が混ざると、分解が遅れるのでおすすめできません。
②一度に行う落ち葉の積み重ね
最初から5段(層)に落ち葉を積み重ね、後から積み足しは行わないようにしましょう。
③1回目の切り返しは2~3ヵ月後に必ず行う
この切り返しで落ち葉の水分量を確認し、水分不足の場合は、水を加えましょう。
④たい肥の保存
完成した落ち葉のたい肥は、ポリ袋などに入れて保存します。
まとめ
自然の落ち葉で作ったたい肥は環境にも優しく、費用もかからず、ごみの焼却量も減らすことができるだけでなく誰でも簡単にできるたい肥です。
また、たい肥づくりに使った落ち葉は、少しずつたい肥に変わっていく落ち葉の様子を観察しながら楽しむことができます。
落ち葉のたい肥を作って自分の野菜づくりに使ってみませんか。
<ライター紹介>
Rikuw
はじめまして。自分で野菜を作って自給自足生活を目標にしているライターのRikuwです。
私の野菜作りは失敗も多いですが、毎年、少しずつ上達しています。
自らの体験を通して、ズボラで面倒くさがり屋さんでも出来るだけ簡単で失敗しない野菜の作り方をお伝えしていきたいと思います。
一緒に野菜作りを楽しみませんか。