葉ダニ
とは。葉ダニ
の発生原因と対処法、予防法について

葉ダニの発生に気づいた時は野菜の葉全体に広がっている場合もあるので、日頃から葉ダニを寄せ付けない対処法や予防法については、知っておきたいところです。

そこで、葉ダニとは何か、対処法や予防策について、紹介します。

 

葉ダニとは

葉ダニは名前に「ダニ」と付いていますが、虫ではなくクモの仲間です。被害が広がるとクモのように糸を吐いて葉を覆い、自分で出した糸を風にのせて他の株に移動します。

葉ダニは体長が0.3~0.5㎜位の非常に小さな害虫なので、肉眼で発見することが難しい害虫です。葉ダニの種類は約70種類位と言われています。代表的な葉ダニには、

  • アカダニ
  • ナミハダニ
  • ミカンハダニ
  • カンザワハダニ
  • リンゴハダニ
  • チビコブハダニなど

が挙げられます。どの葉ダニも短期間に大量に数を増やすのが特徴です。

発生時期と寄生場所

春のお彼岸頃から10月頃までの温かい時期です。気温が高く乾燥している場所では発生しやすいので、特に梅雨明けから夏にかけて発生しやすいです。

主に葉の裏に寄生し、葉に口針を差し込んで葉汁を吸います。葉ダニに汁を吸われると緑色の色素(葉緑素)が抜けてしまうので葉に白色や褐色の斑点模様が現れます

発生しやすい野菜

  • トマト
  • ミニトマト
  • キュウリ
  • ナス
  • イチゴなど

葉ダニの弱点

葉ダニは高温と乾燥に強いですが、水に弱い特徴があります。葉に水や薬剤を散布することで簡単に予防できます。

 

葉ダニの対処法

葉ダニが発生してしまった場合には、迅速に対応を!

薬剤を使わないで駆除する場合

葉ダニの数が少なくて発生初期の段階で固まっている場合は、以下の3つの対処で早めに駆除を!

セロテープやガムテープで駆除

セロテープやガムテープは、葉ダニが発生している葉の裏に貼り付けて剥がしましょう。

水で駆除

葉の裏側を中心に水が滴り落ちる位、しっかりと水を吹きかけましょう。

葉ダニが寄生している密度が多い部分は、ミストではなくストレートで吹きかけて洗い流すようにかけましょう。また、葉ダニは水に弱いので日頃から葉の裏に霧吹きで水を吹きかけると被害拡大が予防できます。

牛乳で駆除

水だけでは効果が弱い場合は、牛乳をスプレーしましょう

牛乳は葉ダニの気門を塞いで窒息死させる効果があります。吹きかけた牛乳は腐敗するので散布した後は、綺麗に水で洗い流しましょう。

薬剤で駆除する場合

葉ダニの数が多く水や牛乳などで駆除できない場合は、薬剤を使いましょう。

その際、畑の近くの果樹園など生息している葉ダニの天敵の「ケシハネカクシ(注:リンク先に虫の写真あり)」は、葉ダニを駆除してくれるので、駆除しないよう注意しましょう。

また薬剤散布は、葉ダニが発生しやすい時期より少し前に予防用の薬剤を撒布すると効果的です

おすすめの薬剤

  • エアゾールタイプのもの
  • 葉ダニの卵も一緒に駆除できるもの
  • できるだけ1回の薬剤散布で駆除できるもの
  • 人や動物に対して安全性が高いでんぷんを主成分としたもの

葉ダニは薬剤耐性が付きやすいので、1回で効果の高い薬剤を使用することをおすすめします。また葉ダニは葉の裏側につきやすく、薬剤散布しづらい傾向にあるため、ガスを発生させて満遍なく散布できるエアゾールタイプがおすすめです。

葉ダニの予防策

葉ダニは以下の3つの予防で早めの対処を!

葉水を与えましょう。

葉ダニは水に弱いので日頃から葉に水をかけて、乾燥しないようにしておきましょう。

巣が張られたら早急に駆除しましょう。

野菜の葉などに巣が張られている場合は葉ダニの数が多く、卵が産み付けられている可能性があるので、早急に駆除しましょう。

陽当たりや風通しを良くしましょう。

陽当たりや風通しが良い場所で適量の肥料を与えて野菜を育てましょう。

 

 

<ライター紹介>

Rikuw

はじめまして。自分で野菜を作って自給自足生活を目標にしているライターのRikuwです。

私の野菜作りは失敗も多いですが、毎年、少しずつ上達しています。
自らの体験を通して、ズボラで面倒くさがり屋さんでも出来るだけ簡単で失敗しない野菜の作り方をお伝えしていきたいと思います。
一緒に野菜作りを楽しみませんか。

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