ニームオイルは虫除けに効果的!無農薬で野菜を育てたい人必見です。
自然由来のオイル「ニームオイル」は虫除け効果が高く、野菜の病害虫予防を無農薬で行いたい人には木酢液と並んでおすすめのアイテムです。
本記事では、ニームオイルとは何か、効果や使い方について紹介していきます。
ニームオイルとは
原材料はインドセンダンの実(種子)です。インドセンダンは、東南アジアの熱帯から亜熱帯地域に多く植樹されている樹木で、日本では観葉植物としても販売されています。
ニームオイルは、ニームの実(種子)の核の部分を圧縮機で圧縮して、油分を絞りとることで作られます。搾りかすは、「ニーム顆状」と呼ばれ、効果はニームオイルと同じです。オイルの純度は、圧縮方法や温度によって変わってきます。
ニームオイルが付着した葉を害虫が食べると、虫は摂食障害を起こし、徐々に弱って餓死していきます。しかし、人間、犬や猫などの哺乳類動物、ミミズなどの土中有益動物、トンボなどの肉食昆虫などに対しては毒性がないため、無農薬で野菜を育てたい人(化学農薬を使いたくない人)に最適です。
ニームオイルの効果
野菜の害虫予防や忌避に効果的
ニームオイルの原材料であるニームの実(種子)には、虫に摂食障害を引き起こさせる「アザジラクチン」という成分が多く含まれているので、アブラムシやカメムシはじめ約300種類以上の害虫予防や忌避に効果的です。
蚊の防除にも効果的
ニームオイルの香りに含まれているアザジラクチンの成分は、蚊の防除にも効果的です。
そのため、ニームオイルは人肌用の虫除けスプレーとして使えるので蚊が多い夏の季節には、便利です。例えば、畑の野菜づくりだけでなく蚊が増える夏場のキャップなどでニームオイルを肌にスプレーすると、蚊の防除に効果的です。
また、蚊は犬のフィラリアを媒介、ノミ、ダニなども防ぐ効果があるので、外出する前にペットにもスプレーしても効果的です。
ニームオイルの使い方
希釈して、吹きかける
ニームオイルの販売会社によって希釈倍率が異なるため、必ず規定の希釈倍率で薄めた「希釈液」を作って、野菜に吹きかけましょう。原液で使用すると、野菜が枯れる場合があります。
葉の裏には葉ダニ、新芽の先にはアブラムシが発生しやすいので、そのような害虫が密集しやすい場所を中心にスプレーしましょう。
ニームオイルの持続効果は3~7日位と言われています。また、雨がかかるとニームオイルが流れることもあるため、2~3日に1回位の割合で定期的にスプレーするとより効果的です。
また、定期的にニームオイルの希釈液をスプレーすることで、病害虫の防除だけでなく葉や土に栄養を与えることもできます。病害虫予防で作った希釈液が残ったときは、残りの希釈液を土にスプレーし、肥料として与えてみてください。
害虫駆除<忌避剤(虫除け)
ニームオイルは、速効性がありません。そのため、害虫駆除ではなく虫除けとして利用しましょう。
ニームオイルに含まれる成分で、虫は摂食障害を起こすものの、すぐに死にません。すぐにでも害虫を駆除したい場合には、ニームオイルではなく「殺虫剤」を選んだ方がベターです。
<ライター紹介>
Rikuw
はじめまして。自分で野菜を作って自給自足生活を目標にしているライターのRikuwです。
私の野菜作りは失敗も多いですが、毎年、少しずつ上達しています。
自らの体験を通して、ズボラで面倒くさがり屋さんでも出来るだけ簡単で失敗しない野菜の作り方をお伝えしていきたいと思います。
一緒に野菜作りを楽しみませんか。