育てるのが意外と難しい野菜とは。難しい理由と対策を紹介！
家庭菜園の醍醐味の一つはやはり野菜の収穫ですよね。植物は基本的に種や苗を植えて水を撒いていれば成長してくれるイメージがあります。しかし実際には、それで簡単に育つ野菜もあれば、上手く育たずに「なんで？」「栽培って難しいなぁ」と悩むことになる野菜もあります。
今回は育てるのが難しい野菜に注目して、
- どうして難しいのか？
- 対策はあるのか？
について紹介していきたいと思います。
育てるのが難しい野菜
どの野菜が育てにくいのかというと、実は一概に言えないところもあります。
野菜を育てる環境によって気候や土壌の状態も変わってきますので、それらを改善するだけであっさりうまくいく家庭菜園もあるのです。
今回はそういった条件の問題も合わせて、育てにくい野菜を紹介していきます。
とうもろこし
とうもろこしは雌雄異花（雄しべと雌花雌しべが別々になっているもの）なので、まず確実に受粉させる必要があります。ですので、ある程度の本数、それも可能なら一列でなく二列くらいでがっつり栽培したほうが受粉率もUPするのです。
この辺り、我が家の狭い庭ではクリアできず、昔無理やり実家の庭で2、3本だけ育てた際には小さい実がなったものの、すべて虫に食べられてしまった苦い経験があります・・・。
とうもろこしって甘くて美味しいので虫にも大人気のようで、害虫対策も必須です。特にアワノメイガというガの幼虫が付きやすいので定期的に農薬を使用するか、またはコンパニオンプランツとしてマメ科の野菜を一緒に植えておくことで虫よけ効果が期待できますよ。
いちご
いちごは秋植えが良いとされていますが、実際の収穫は翌年の3月～5月頃になりますので、栽培は冬越えを経験しつつの長期戦となります。
育てる期間が長ければそれだけ病害虫の心配も継続的ですので、自然派の農薬を使用してアブラムシ等を撃退したり、しっかりと日光に当てる時間を確保して病気予防をしたりと常に気を配ることが必要です。
また、いちご栽培で他に心配なのがせっかくできた実を鳥に食べられてしまうこと・・・。赤くて美味しいイチゴの実を狙う鳥が意外と多いので、防虫ネットやビニールトンネルで保護しておくと安心です。
スイカ
スイカは育てるのが難しいというのは有名ですが、農家さんであっても失敗することがあるので本当のようです。
現に私も挑戦したことがあるものの、小さくてスカスカの実が1個なっただけという失敗を経験済です。
まずスイカは水分をあまり必要とせずに成長するので、雨の多い地域や湿気が高い場所では育ちにくいです。水やりは土の表面が乾いたら与えるくらいで良いのですが、それ以外の雨や台風で大量に水を浴びそうな時にはビニールシートなどで保護してやる必要があります。
また、最初はぐんぐんと育ちやすいスイカですが、栄養が分散するとスカスカで甘くないスイカが出来てしまうので、摘心や摘果（育ちの良い茎や実以外を切ること）も注意して適宜行いましょう。
キャベツ
キャベツは料理に使う機会が多く、春キャベツや冬キャベツなど、一年を通して手に入りやすい野菜ですよね。自宅で育てている方も多い野菜で、基本的に適度に水やりや肥料を与えていれば育ってくれる野菜です。
ただ、虫にとっても美味しい野菜なのか、害虫がつく率がとても高いです。
アブラナ科であるキャベツにつく有名な害虫はアブラムシですが、他にもモンシロチョウが卵を産み付けるとアオムシが大量発生しますし、ナメクジがつきやすい特徴があります。
私もご近所さんからいただいた自家製キャベツを「いざ料理♪」と思ってよく見たら、キャベツにもそれが入っていたビニール袋にもアオムシとナメクジがびっしりでビックリ！ということがありました・・・。
特にアオムシは葉っぱの奥へ奥へと入ってしまうので、何枚か剥いたところで発見することも多いです。
対策として、小苗を移植する時期から防虫ネットを使用すると効果的です。あとは農薬（アオムシ用、ナメクジ用などあります）を使うのもおすすめです。
食用野菜に使える商品も増えていますので、良さそうなものを選んでくださいね。
まとめ
育てるのが簡単な野菜が多い反面、難しくて中・上級者向けの野菜があるのも事実です。ただ、大抵の野菜は手間暇を惜しまないことにより育てるハードルが高い野菜でも家庭菜園で成功させることが充分可能です。
経験や技術も家庭菜園の大切な要素ですが、まずは楽しみながら野菜のお世話を焼くイメージで、栽培が難しい野菜と向き合っていただければと思います。
＜ライター紹介＞
suzumushi23
絵本とハーブと猫が好きな社会人ライター。 仕事に家事・育児にと時間がないので、家庭菜園に「簡単さ」と「コスパ」を求めて試行錯誤中。
Follow me!
