家庭菜園で使った古い土を処理する方法。古い土を再利用する方法をご紹介します！

自宅で野菜の収穫ができる家庭菜園ですが、野菜を育てた後の土をそのまま使い続けることはできません。無理に使っても野菜が育たなかったり途中で枯れてしまったりとトラブルのリスクが大きくなりますので、土の使い方や処理の仕方には注意が必要です。

今回は古くなった土の処理方法についてご紹介したいと思います。

 

なんで古い土を使ってはいけないの？

野菜を育てた後の土は、その野菜を育てるために土中の栄養分を消耗していますので、特定の栄養が偏ったり全体的にほとんど無くなったりした状態です。その状態のままで次の野菜の種や苗を植えようとしても、栄養のない悪い状態の土では十分に成長できず、途中で枯れたり腐ったりしてしまいます。

また、前回育てた野菜が病気にかかっていたりすると、その病原菌が土壌で生きている可能性もあるのです。そして雑草は抜いても根っこの一部が残っていれば再び成長を始めますので、古い土で「さあ、新しい野菜を作るぞ！」となったときに、わりと出だしの時点で雑草が繁殖して「なんで？」「処理が大変！」となってしまうことも・・・。

やはり土はその都度良い状態の物を使用して、野菜の成長を安心して見守れる状態がベストですよね。

 

古い土は燃えるゴミとして捨てれば良い？

自治体により異なるのですが、私の住む地域では「土にはどんな成分が入っているのか分からないのでゴミとして捨ててはいけない」という決まりがあります。実際に家庭菜園を始めたばかりの頃に、まとめて土を捨てようと近所のクリーンセンターへ持っていったところ、先ほどの理由で回収してもらえませんでした。結局ご近所で農家をしている方に土処理専門の業者を紹介してもらって処理したのですがお金もかかってしまい・・・そもそも運ぶのも大変な思いをしました。

土が回収可能な地域なら良いのですが、そうでない場合が多いようですので、燃えるゴミとして捨てられる土を探して購入するか、上手に再利用する方法が一般的です。

 

土の再利用は具体的にどうしたら良い？

古い土を再利用する方法はいくつかありますので、ご紹介していきます。「私の地域も土のゴミ出し禁止だった！」「土を捨てても良いようだけど、大量の土を捨てるのは体力的にもキツイ・・・」という方は是非、再利用する形で土を有効活用していきましょう！

 

土壌改良剤を使用する

「土壌改良剤」は、土を柔らかくして通気性や水はけを改善し、化学的に性質を変化させるものを言います。

土壌改良剤には数種類あります。肥料も土壌改良剤のひとつとして扱われることもありますが、肥料の主な役割は植物に栄養を与えること。肥料を土壌改良剤として利用する場合には、土壌改良の要素が強い土壌改良剤と一緒に使うようにしましょう。改良要素の強いものなら病原菌や雑草にも効果がありますので、消毒するイメージで古い土としっかり混ぜてあげてください。

天地返し、寒ざらしをする

冬の時期は家庭菜園をお休みすることが多いと思いますが、冬の寒さは土壌改良に効果的です。

やり方は簡単で、土をよく耕しつつ天地返し（深い場所にあった土と表面の土を入れ替える）します。深い場所にあった土は細菌・雑菌・雑草の根っこなど、良くないものが多いので、表面に出して日光や寒い空気に晒すことで、効果的に悪い成分を排除することができます。

ただし栄養はそのまま置いておいても回復はしませんので、いざ春先に家庭菜園を再開する際には、追肥しておくとスムーズに菜園作業に移れますよ。

熱湯消毒する

食器等と同様、熱湯での消毒も土に有効です。鍋ややかんにたっぷりと熱湯を沸かし、消毒したい土が浸るようにかけます。土が冷めたら外気に当てて乾かしていくのですが、その際に冷たい外気に当てると病害虫や細菌を駆除できますので、家庭菜園シーズンではない冬に行うのがおすすめです。

この方法はとても簡単なのですが、メインは土の「消毒」です。土が乾いたら肥料や土壌改良剤を追加しましょう。そうすると、より万全の体制で家庭菜園を再開することができますよ。

 

まとめ

いかがだったでしょうか？燃えるゴミとして処理できる土を使用することで土を使い捨てすれば、いつでも新しい新鮮な土壌で家庭菜園を楽しむことができます。一方で地植えやレンタル菜園を使用している場合だと特に、捨てるにも大量になってしまいかなり重労働ですよね。

捨てるだけではなく身近なものを使用して古い土を再利用する方法もありますので、自分の家庭菜園ライフに合わせて土を上手に活用していきましょう！

 

 

＜ライター紹介＞

suzumushi23

絵本とハーブと猫が好きな社会人ライター。 仕事に家事・育児にと時間がないので、家庭菜園に「簡単さ」と「コスパ」を求めて試行錯誤中。