家庭菜園の土は何回も使えない?古い土を使い続けない方が良い理由

一年を通して家庭菜園を楽しむ方は多いと思いますが、無くてはならないものと言えばやはり土台となる「土」ですよね。よく「プランターや地植えであってもそのシーズンや年に使い終わった土はそのまま使わない方が良い」と聞きますが、本当に使ってはいけないのでしょうか?今回は土を使い続けない方が良い理由を詳しくご説明します。せっかく育てたい野菜、食べたい野菜があるのであれば、良い状態の土を使ってどんどん美味しく健康に成長させたいですね!

 

古い土を使い続けない方が良い理由

では具体的に、古い土の何がいけないのでしょうか。その理由は複数ありますので順にご説明していきます。

 

①雑草など、他の植物が生きていることがある

雑草は野菜の栄養素を奪ってしまうし見た目にもよくないのでこまめに処理している方がほとんどだと思います。

でも見た目には綺麗な土で草取りが行き届いていたとしても、土中に根っこが残ってしまっているとそこからまた新たな雑草が生えてきてしまいます。それが家庭菜園シーズン中ずっと使い続けた土だとするとさらに雑草の根っこが細かく多く残ってしまっていますので、雑草を引き継がないためにも同じ土は使わない方が良いとされています。

②雑菌・細菌が繁殖している可能性がある

以前育てていた野菜が病気にかかっていた場合、土中にはその病気の原因となった菌が生息しています。

元々土中には植物の成長を促してくれる微生物も多く存在しているのですが、病気のもとになる雑菌・細菌の方が強いためにそちらの菌の方がより多く増殖してしまいます。その状態のままで新たな植物を植えても当然元気には育たずに、また病気になってしまったりすぐに枯れてしまったりするので注意が必要です。

③水はけが悪くなる

土は小さな土の粒が集合することでできています。家庭菜園やガーデニングで使用すれば使用するほどにどんどん小さく砕けていき、そうなると粒同士の間が狭くなって水はけが悪くなってしまうのです。

水はけの悪い土は植物の根腐れを起こしやすいですし、栄養も保てないので野菜が育たなくなってしまいます。

 

古い土はどうしたら良い?

古い土は何回も使うと、状態の悪い土になってしまうので家庭菜園には不向きということがわかっていただけたと思いますが、それでは古い土はどのように処理したら良いのでしょうか?

「捨てるのは勿体ない気がするし、第一、捨て場所なんてないんだよなぁ・・・」と思いますよね。確かに土を捨てるというのは変な感じですが、最近では軽量タイプで燃えるごみとして出せる用土も販売されていますので、そういったものを選択するのも有りかもしれません。

また、捨てるまでいかなくても、その年の収穫がすべて終わった時点で、土を良く耕して空気に触れさせたり、肥料を追加しておいたりするだけでも土壌改善効果がありますので、そういったことで再利用の道を選ぶことも可能です。

土の再利用を実施するのにおすすめな時期は「冬」。家庭菜園のオフシーズンに当たる寒さの厳しい時期に土を耕せば、効率的に雑草や雑菌を弱らせることが出来ますよ

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

地植えだと特に、同じ場所で同じ土を使って家庭菜園を続けたいと思いますが、土も消耗しますのでどんどん状態の悪い土になってしまいます。せっかく野菜を植えても雑草が茂ったり、病気にかかりやすかったりとトラブルが続くのは大変ですし、水はけの悪い土は家庭菜園向けじゃありません。

思い切って使い捨て出来る用土を使用したり、オフシーズンに土壌ケアを忘れずに行ったりするなどの対策をして、いつでも元気いっぱいの野菜を育てたいですね!

 

 

<ライター紹介>

suzumushi23

絵本とハーブと猫が好きな社会人ライター。 仕事に家事・育児にと時間がないので、家庭菜園に「簡単さ」と「コスパ」を求めて試行錯誤中。

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