自分でもつくれる?!野菜づくりに欠かせない土づくりに挑戦しよう!

野菜づくりに大切なのは土!?

野菜づくり自体は、育てる作物にもよりますが想像している以上に簡単です。

 

もちろん想像している以上に想定外のことも起こりますから笑、一筋縄ではいかないという点では”簡単”とは言えないと思いますが・・・手をかけ始めるとハマってしまう人がいるのも納得できます。私もハマってしまった人のひとりです笑。

 

野菜づくりに何が重要かと問われた時、野菜づくり始めたての時の私だったら「こまめに面倒を見ること」と答えていました。

 

しかし、あなたが野菜づくりにすでにどっぷりとハマっているのであれば、「土」と答えます。どんなに品種の良い種であっても、土が悪ければ実がなるどころか元気に育たないかもしれません。

 

そのぐらい”土”は植物の生育にとって重要なのです

 

家庭農園でも挑戦できる簡単土づくり

土が重要である・・・ということはなんとなく分かっていても、「農業従事者じゃないから本格的な土づくりは難しいんじゃないの?」と考えている人も少なくないと思います。

 

でも!土づくりは家庭農園でも簡単に挑戦することができますよ。

 

「培養土」ってどうなの?

ちなみに家庭農園やベランダ菜園を行なう際、「培養土」をオススメすることがあります。「迷ったらまずはコレ!」とオススメすることのできる培養土は、コレ以外に何かを加える必要はありません。野菜栽培においてすでに準備万端の状態の土、と言えます

 

上記のような「家庭菜園用」と書かれたもので問題ありません!

 

ただ含まれている肥料やパーライト(水はけを良くするために加えられたもので、人工的につくられた発泡体)の原料が”化学的”なものでつくられていることから、ケミカルなものに抵抗がある場合には、自分で内容を把握できる土づくりを行なったほうが安心できると言えます。

 

土と肥料を混ぜてみよう

野菜づくりに最適な土の条件は、

  1. 保水性・排水性・通気性に優れたふかふかの土
  2. 適正な酸度で、栄養分を蓄えることのできる土
  3. 有機物を含み、土の中の生物多様性に富んだ土

の3つが最低条件と言えます。

 

手で握ってもサラサラ過ぎず、かつ粘度が高すぎず、という状態が重要なのですが、その質感を生み出すために赤玉土と黒土を混ぜる必要があります。そして有機物を含んだ栄養分豊富な土にする必要があるので、堆肥も。

 

化学的な成分に抵抗がある場合には、この赤玉土、黒土、堆肥を選ぶ際、化学的な成分が含まれていないことを確認したうえで混ぜ合わせれば安心です!

 

自分の手で確認しながら配合を

これら3つを合わせて混ぜた後に、土を軽く握ってみましょう

 

この時、土の状態が軽く固まるぐらいが適切な土の状態と言えます。もしサラサラ過ぎた場合には、黒土と堆肥を少しずつ足して調整します。固まりすぎた場合には、赤玉土と堆肥を少しずつ足します。

 

また日本の湿度の高い気候の関係で、酸性雨が降り、土が酸性に傾きやすいことから、それを調整するために「くん炭」を加える場合もあります。肥料を足す場合もこのタイミングで加えましょう。

 

 

ただ、自然農法と呼ばれる肥料も農薬も使わない栽培方法に挑戦するのも面白いと思うので、基本の土づくりが終わったら、お好きなブレンドに挑戦してみてはいかがでしょうか!

 

生ゴミ堆肥に挑戦するのもオススメ

できるだけ自然なもので土づくりに挑戦したいという人は、ぜひ家庭で出る生ゴミを利用した堆肥づくりに挑戦してみましょう!生ゴミ処理をもっと活用したいと考えている人にはぴったりの土づくりだと思います。

 

生ゴミ堆肥のつくりかたは非常にシンプルで、できるだけ細かく刻んだ生ゴミを土に混ぜ、土に棲む微生物に分解してもらうことで堆肥が出来上がります。

 

生ゴミと土(土のほうが少し少なめの量で)を混ぜ合わせ、混ぜ合わせたものが握ってみると少し湿り気を感じるぐらいになったら、プランターの端に寄せて匂いや虫予防として土で覆います。プランターがいっぱいになるまでこれを毎日の処理の中で繰り返します。

 

複数個のプランターを使ってつくると、最後のほうのプランターが一杯になるころには、最初の頃にプランターいっぱいになった堆肥を使うことができます。土をかぶせるだけで気になる匂いは抑えられるので、生ゴミ処理の方法のひとつとしても、ぜひ活用してみてくださいね。

 

土づくりに興味が湧いたら

土づくりに興味が湧いたら、ベランダ菜園や家庭農園といった小さなスペースから、レンタル農園のような小区画のスペース、また市民農園の広い場所で土づくりに挑戦してみましょう。プランターとは違った本格的な土づくりを体験することができますよ。

 

レンタル農園でちょっと広い場所を借りてみよう

レンタル農園という小区画の農園スペースを貸し出す事業が年々注目されています。

 

【シェア畑】というレンタル農園では、小区画のスペースが借りられるだけでなく、農機具の貸し出しサービスもあるので、自宅よりちょっと広い場所で手軽に野菜づくりを楽しむことができます

 

【シェア畑】で提供されている区画の土は、地下に保水されているため、プランターで育てるよりも水を与える頻度は少なくて済みますし、土作りを0から始める必要はありません。

 

ただ農業に詳しいスタッフが常駐しているため、気軽に土作りのノウハウを聞くことができるでしょう。ひとりで家庭農園に向き合っている時にはできないことを、レンタル農園では挑戦することができるのです。

 

見学はコチラから →  手ぶらで行けるサポート付き貸し農園【シェア畑】

市民農園を借りて土の再生に挑戦?!

ただ「【シェア畑】などでノウハウを習うことはすでに完了している!むしろ聞かないで失敗しても良いから自分でとにかく0から体験したい!」という人には、レンタル農園ではなく市区町村が用意している市民農園を借りることをオススメします。

 

市民農園はサポートや農機具の貸し出しがない分、価格も安価ですし、場所によっては0からの土作りに挑戦できるでしょう

 

苗を植えたり、種をまいたりする直前の畑には、以下のような作業を行なう必要があります。

  1. 石灰の散布 融雪後散布(一般的に1m2あたり100~200g位)
    土を耕す(耕起) スコップの深さ(約30cm)の深さに土を反転する
  2. 土を砕きやわらかい土にする
    石灰散布、約10日間後に土のかたまりを砕き、野菜が根をよく伸ばすことができ、生長をよくするフカフカなやわらかい土にしましょう。
    ※この時に堆肥など有機質肥料を入れてもよいです。
  3. 化成肥料と堆肥を入れて、土の中によくすき込む
  4. 種まき、苗の植付け

引用元:「土づくり」と「種子と苗の選び方」

 

過去にその市民農園の区画で野菜が栽培されていたのであれば、連作障害(同じ場所に同じ野菜を植えることで、病害虫の被害を受けやすくなり生育が悪くなる)を避けるためにも、やはり0からの土づくりに挑戦することになります。

 

でも、もしもあなたが土づくり、野菜づくりにハマっているのであれば、連作障害が起こりやすい土壌こそラッキーだと思えるかもしれませんね。なんせ0から挑戦できるのですから!

 

土づくりをもっと身近に

レンタル農園や市民農園を借りての土づくりも紹介しましたが、土づくり自体は決して難しいハードルの高い作業ではありません。むしろ野菜が育つのに必要な土台づくりに挑戦する訳ですから、一番真剣に取り組むことのできる楽しい作業とも言えるのではないでしょうか。

 

赤玉土、黒土、堆肥を配合する土づくりでは、実際に触ってみて状態を確かめる行程がありますが、それを経験すれば広い場所で土づくりに挑戦した時、元々の土の状態を認識してすんなりと何を混ぜるべきか把握できると思います。

 

土にふれる機会を楽しんでくださいね。

 

参考文献

  1. 家庭菜園の土作り(プランター編)
  2. 横浜市南区:生ごみで土を豊かによみがえらせよう!

 

<ライター紹介>

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いつか自給自足生活を送ってみたいライター。ただし生粋のズボラなため、家庭菜園にまず「ラクさ」を求める。失敗は成功のもとなので、失敗してもあまり気にしない。育てるのが好きな野菜はハーブ、ピーマン、ナス。たくさん収穫できて、比較的虫がつきにくいから。

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