【手抜き家庭菜園】放置栽培に向いてる野菜・明日葉 パート2
放置栽培に向いている野菜、明日葉、その育て方と、ちょっと癖があるといわれる明日葉を美味しく食べる方法について紹介します。
明日葉が放ったらかし栽培に向いている理由と明日葉の豊富な栄養成分については、パート1をどうぞ。
明日葉栽培のポイント
明日葉には、青茎系と赤茎系の大きく2つの品種があります。
野菜として市場に出回っている明日葉の多くは青茎系です。赤茎系は、青茎系より香りがあり、寒さに強いのが特徴で、栽培しやすいといわれています。
明日葉の種は発芽率が30~40%と低く、発芽するまでに半月から1カ月、長いときは2カ月と時間がかかるので苗を購入したほうが無難です。
植え付け
苗の植え付け時期は4月上旬から6月下旬です。
明日葉の生育に適した温度は15℃以上なので、気温が十分があがってから植え付けましょう。
鉢やプランターの場合は、培養土を用意します。
鉢だったら8号に1株、プランターなら65センチの深型に2株を植えます。畑に定植する場合は冬越しすることを考えて、日当たりの良い場所を選びます。株間は40cmぐらいを確保しましょう。定植のときは、茎が2-3㎝隠れるように植え付けます。
明日葉の苗は、実は移植があまり得意ではありません。根の部分を傷つけないよう丁寧に植え付けてあげましょう。
水やりのコツ
苗を植え付けたすぐ後から1週間ぐらいは、水をたっぷりあげます。
土に根が定着したら、土の表面が乾いた時に水やりをします。春と夏が約3日おき、冬は7~10日おきを目安に水やりをします。
根腐れにつながるので、水のあげすぎには要注意です。
菜園に定植した場合は、基本的に水やりは必要ないです。
追肥と収穫のポイント
追肥は、葉の状態を確認しながら、春と秋の生育が盛んになる時期の前に少量与えます。
茎が3本以上に増えたら収穫可能できます。
1年目は葉を摘まずに大きく育てることに専念し、2年目から収穫すると丈夫な株に育ちます。
3年目からは花が咲くようになりますが、花が咲いてしまうと枯れてしまうので、花茎は早いうちに摘み取りましょう。
明日葉は寒さにやや弱いので、霜がおりたり、雪が降ったりする地域では、冬は株元を腐葉土で覆ったり、盛り土をしたりして、寒さを防いであげます。
美味しく食べるコツ!
摘み取りのポイント
明日葉の葉は、伸びて光沢がなくなると固くなってしまいます。
開ききっていない、ツヤがあって光沢のある葉を摘み取りましょう。
天ぷら
伊豆諸島の特産野菜でもある明日葉。その伊豆諸島で、もっとも人気が高いらしい食べ方が天ぷらです。
明日葉にはベータカロテンなど、油と調理すると吸収率が高まる成分が多いので、豊富な栄養を逃がさず吸収できます。
天ぷらにすると臭いが揮発するので、サクッとした歯ごたえと、苦味と甘味が楽しめます。
- 葉に衣をつける
- 160℃前後に熱した油で1~2分揚げる
下茹でする
生のままではアクが気になる場合もある明日葉。下茹ですると使いやすくなって、レパートリーが広がります。
- たっぷりの水を沸騰させる
- 明日葉を入れて再沸騰させる
- 冷水にとって5分さらしてアクをぬく
下茹でした明日葉の葉は、
- おひたし
- 和え物
- サラダ
におすすめです。
ごま、からし、納豆など個性のある味と合わせると、明日葉の独特の風味と合って美味しくいただけます。明日葉は育つごとにアクが強くなるので、やわらかい色の若葉のうちに収穫できるのも、家庭菜園のメリットです。
明日葉の茎の部分は、ゆでるとアスパラのような食感で、豚肉との炒めものもおススメです。
ゆですぎると、ビタミンCなどの栄養成分が損なわれてしまうので、ゆですぎには注意しましょう。
明日葉は、丈夫な苗を入手して、定植に成功したら、あとは水やりや追肥にもそれほど手間がかかりません。寒さ除けをしっかりして、長く楽しみましょう!
(ライター:atsk1207)