アブラムシはコンパニオンプランツで駆除しよう!
農業や家庭菜園をやっていると、必ずと言っていいほど害虫に悩ませられますよね。その中でも特に有名な害虫がアブラムシで、大量に草花に付いている光景を目にすることもあると思います。
農薬などの強力な薬を使えば駆除しやすいとは思いますが、出来るなら自然の力で予防や駆除をしたいですよね。
そんな時には共に植えることで成長の手助けなどの相乗効果が期待できる「コンパニオンプランツ」を利用しましょう!
アブラムシってなに?
アブラムシとはアブラムシ上科に属する昆虫の総称です。体調は2mm前後と非常に小さいですが、単体でいることはほぼなく、大抵植物に大量に寄生している様子がみられます。
メスだけでも卵を産むことができる「単為生殖」なので、生殖力は半端なく、特に春~秋の繁殖期には毎日のように卵を産み続けるので成虫の量は物凄いです。
アブラムシそのものは力が弱く、毒などももっていないので弱い昆虫ですが、甘い排泄物を渡すことでアリに守ってもらう習性があります(このことから、別名をアリマキとも言います)。
植物につくとどうなるの?
彼らは花や野菜などの多くの植物に寄生することで栄養を吸い取って生きているのですが、1、2匹ならまだしも、一度に大量に寄生されることで花や野菜の力が衰え、最悪枯れてしまったり病気になってしまったりするのです。
アブラムシにはコンパニオンプランツで対抗!
アブラムシそのものの駆除ならば農薬などを使って解決することも多いですが、寄生しようとしている花木や野菜、果物への影響が心配ですよね。そんなときには自然の力で害虫予防できるコンパニオンプランツを利用してみましょう。
次に紹介する植物でしたら効果が期待できますし見た目にもオシャレですよ。
カモミール
観賞用はもちろん、食用や薬草としても活用されるカモミールは、ハーブティーとしても親しみがありますよね。虫よけとして効果があるとも言われていますが、実はアブラムシが好むハーブなのです。
「じゃあなんで紹介するの?」といいますと、これは同じくアブラムシが好む野菜(キャベツやブロッコリーなど)と共に植えることで野菜につくはずだったアブラムシがより大好きなカモミールに付くからです。それで野菜や果物が守られます。
「それではカモミールがかわいそうでは?」とも思いますが、カモミールはアブラムシの天敵であるテントウムシやカマキリも同時に呼び寄せます。ですので、結果的にアブラムシを駆除してくれるという訳です。
可愛いけどとても強いお花ですね。
チェリーセージ
こちらは赤やピンクの小さな花を咲かせる可愛いハーブです。見た目にも癒されるので最近特に人気のハーブですね。葉っぱに特徴的な強い香りがあるので、この香りを嫌う昆虫除けにもなります。
ただし、反対にチェリーセージの葉っぱを好んで食べる昆虫(バッタなど)もいるのでご注意ください。
マリーゴールド
コンパニオンプランツの代表といえばマリーゴールドではないでしょうか。公園や学校の花壇でもよく植えられているマリーゴールドは、ただ見た目が可愛いという訳ではなく、葉っぱの臭いは防虫に有効で、根の臭いも土中のセンチュウを寄せ付けません。
さらにアブラムシの天敵であるテントウムシが好むお花なので、テントウムシのアブラムシ駆除効果も期待できるのです。
ですがマリーゴールドは品種改良が進み、非常に多くの種類が出回っています。中には葉や根に臭いがなく、防虫効果を果たさないものもありますので購入前には確認が必要です。
まとめ
今回はアブラムシ駆除に効果的なコンパニオンプランツを紹介しました。見た目にも可愛いお花やハーブを植えることで虫よけにもなるなんて嬉しいことですよね。
一つ注意したいのが、ハーブの品種や生息場所によっては十分に力を発揮できないこともあり得ることです。
自然の力は100%必ず有効というわけではないことを頭の隅におき、野菜や花木のこまめな管理も忘れないでくださいね。
<ライター紹介>
suzumushi23
絵本とハーブと猫が好きな社会人ライター。
仕事に家事・育児にと時間がないので、家庭菜園に「簡単さ」と「コスパ」を求めて試行錯誤中。