自分で野菜を育てる時におすすめの品種―「根深ネギ」
根深ネギは中国西部が原産で、味噌汁の具、薬味、鍋物など、毎日の日本料理に欠かすことができない野菜です。根深ネギの栽培は関東以北で関西以西では、葉ネギが中心です。
根深ネギは初心者でも育てやすい野菜です。
自分でつくった根深ネギをすき焼きや鍋料理に使ってみませんか。
目次
根深ネギの育て方
【根深ネギ】ホワイトスター 【タキイ交配】ペレット種子(200粒)
土づくりから始めよう!
根深ネギを育てる際、種から育てる場合には、
- 育苗畑(苗を育てるための畑)
- 定植畑(苗を植えるための畑)
の2つの畑が必要です。
育苗畑の土づくり
タネまきをする2週間位前までに、畑に苦土石灰を散布して、良く耕します。
苦土石灰の目安は、1㎡で2握り(100g)位です。
タネまきをする1種間位前までに、完熟堆肥と元肥(化成肥料)を施し、再度、深く耕します。
- 完熟堆肥の目安は、1㎡で3㎏位
- 元肥の目安は、1㎡で3握り(150g)位
土づくりが完了したら、幅が60㎝前後、高さ10㎝位のタネまき用の畝を作りましょう。
定植畑の土づくり
定植をする1週間位前までに、苦土石灰だけを散布します。定植する時、深さが25㎝位、底幅が20㎝位の溝を掘って植え付けましょう。
種をまこう
根深ネギは春と秋に種をまくことができます。
- 3月下旬頃から4月下旬頃まで
- 9月下旬頃から12月上旬まで
が種まきの最適時期です。
また種をまくときは「スジまき」でまきます。指で土をなぞり、直線上の凹みをつくり、そこに種をまく方法です。
種をまき終えたら土を軽くかけます(種の上に5mm前後土をかける)。その後、土をかけた部分を上から手で押さえ、種が流れないように水やりをします。
苗を植えよう
株と株の間を8㎝前後あけて苗を植えます。
苗を植えるための溝に苗を立てかけ、土を3cmくらいかけます。土をかけたら、苗を安定させるために、その周りを軽く踏んでみましょう。その上に苦土石灰を軽くかけ、乾燥を防ぐためにわらや堆肥をかけましょう。
収穫(収穫適期)
土の中の白い部分が長くなったら収穫適期と言えます。根深ネギは一度霜が降りた後が美味しい収穫時期だとも言われています。霜が降りるほどの寒い日の朝がちょっとだけ嬉しくなりますね。
収穫するときは白い部分が傷ついてしまったり、途中で切れたりしないよう十分注意しながら丁寧に収穫しましょう。畝の端をクワなどを使って崩し、掘りながら必要本数を抜き取ります。
病害虫に注意しよう
根深ネギを育てる際、注意しなければならない病害虫として
- さび病
- べと病
- アブラムシ
- アザミウマ
などが挙げられます。
さび病は空気や水を介して伝染する病害で、葉の部分に病斑が浮き出ます。その色は黒色、褐色、淡黄色、白色など植物によって異なります。苗の生育を阻害する病気なので注意が必要です。5月〜6月と10月〜12月に発生しやすいため、日々、葉の様子を観察しておきましょう。
べと病はカビが原因の病気です。ウリ科やアブラナ科の野菜の場合、黄淡色の斑点が出来ます。ネギ科の場合には、輪郭がはっきりしない黄白色の病斑が出来ます。放っておくとカビがどんどん生え、弱い株は死んでしまいます。8月の終わり頃〜9月の初めに発生しやすいです。
アブラムシやアザミウマといった害虫は乾燥時期に発生しやすいです。そのため早めの薬剤散布で防除することをおすすめします。
なお、ネギの葉は薬剤が付着しにくい特徴があります。そのため散布する際は、薬剤と一緒に展着剤を入れてから散布すると効果的ですよ!
こんな点にも注意しよう
寒い時期の種まき
春の寒い時期に種をまく際には、発芽するまでわらや寒冷紗で覆いましょう。わらや寒冷紗で覆うことで乾燥を防いでくれます。この一手間を加えれば、寒い時期でも約1週間位で発芽します。
粘土土には不向き
根深ネギは湿気に弱く、通気性や水はけが悪い粘土土での栽培は不向きです。
通気性や水はけの良い場所で育てましょう。
<ライター紹介>
Rikuw
はじめまして。自分で野菜を作って自給自足生活を目標にしているライターのRikuwです。
私の野菜作りは失敗も多いですが、毎年、少しずつ上達しています。
自らの体験を通して、ズボラで面倒くさがり屋さんでも出来るだけ簡単で失敗しない野菜の作り方をお伝えしていきたいと思います。
一緒に野菜作りを楽しみませんか。