作付け計画のポイント&おすすめ作付けプラン。「畑の設計図」をつくろう!
野菜づくりを成功させるためには、事前に作付け計画を立てることが重要です。
作付け計画とは、野菜をどのように植え付けるか事前に計画すること、いわば”畑の設計図”です。作付け計画を立ててから始めた方が失敗も少ないですが、どのように畑の設計図を作ったら良いのでしょうか。
簡単にできる作付け計画のポイントと作り方をご紹介します。
目次
作付け計画の2つのポイント
種から育てる?苗から育てる?
まずは育てようとしている野菜が、
- 直播栽培(じかまきさいばい)
- 移植栽培
どちらの栽培方法に向いているか知るところから始めましょう。
直播栽培とは、畑に種を直接まく方法です。直播栽培に向いている野菜は人参や大根、また種まき〜収穫までの期間が短い小松菜やホウレンソウなどが挙げられます。
一方、移植栽培は苗を育ててから畑に移植する方法です。直播栽培がおすすめされている野菜以外は移植栽培で育てた方が失敗しにくいですよ。
日照条件や収穫の利便性を考えよう
野菜の日照条件や収穫の利便性を考慮して、畑の設計図をつくりましょう。野菜が育つ条件を無視した作付けをしてしまうと、野菜づくりが難航することが多々あります。
以下の点に注意して作付けしてみましょう。
- 全ての野菜に太陽が当たっていますか?
- 北側にトマトやキュウリなどの背丈の高い野菜を植えていますか?
- 北側と南側の中間に、ピーマン、ブロッコリー、カリフラワーなどの背丈が中ぐらいの野菜を植えていますか?
- 南側にレタス、ホウレンソウ、小松菜、キャベツなど草丈の低い野菜を植えていますか?
北側、南側と野菜の背丈を考慮した作付けは常に意識することをおすすめします。日当たりがいいところを好む野菜が日陰に覆われてしまうのはもったいないですからね。
おすすめ作付けプラン
「こんな作付け計画でいいのかな」「作付け計画を立てるのに目一杯」「なかなか野菜づくりに進めない・・・」という人のために、おすすめの作付けプランを考えてみました!
野菜を育てるための畝( 畑で野菜を作るために、何本か間隔を空け、直線状に土を盛り上げた部分)が4つあると仮定したプランです。
1週間に1回位、野菜づくりができる人向けの作付け計画
春と夏の野菜づくりの場合には
- ジャガイモ
2月下旬から3月中旬に植え付けて5月下旬から6月頃に収穫 - ツルナシインゲンやサニーレタス
栽培が簡単な野菜がおすすめ - ミニトマトやトマト
8月下旬頃まで収穫可能な野菜おすすめ - 小かぶや小松菜
短期間で収穫可能な野菜がおすすめ
という作付けがおすすめです。
秋と冬の野菜づくりの場合には
- 白菜
ジャガイモを収穫した後に早生品種の白菜がおすすめ - 人参や春菊
ツルナシインゲンやサニーレタスの後におすすめ - 大根
ミニトマトの後に作り方が簡単な青くび大根がおすすめ - ホウレンソウ
2~3回位に分けて10日から2週間間隔でタネをまくと、長期間の収穫が可能
がおすすめ。
1週間に数回、あるいは毎日、野菜づくりができる人向けの作付け計画
春と夏の野菜づくりの場合には
- トウモロコシやキュウリ
トウモロコシは、畑の土の中にある余分は養分を吸収してくれるので収穫後の夏や秋につくる野菜の生育が良くなる。 - トマト、ナス、ミニトマト、ジャガイモ
トマトやナスの作付面積を多くして、余った場所にジャガイモを植えることも可能。 - チンゲン菜や小松菜
短期間で収穫可能な野菜がおすすめ - 枝豆やモロヘイヤ
草丈が低くて管理が簡単な野菜がおすすめ
がおすすめです。
秋と冬の野菜づくりの場合には
- キャべツ、白菜、ブロッコリー
トウモロコシやキュウリの後は、秋野菜の定番である白菜などがおすすめ - 大根類(青くびや聖護院)
ナスやトマトの後には大根類がおすすめ - レタス類
小松菜やチンゲン菜の後はレタス類がおすすめ - 20日大根、春菊、ホウレンソウ
短期間に収穫できる野菜がおすすめ
がおすすめ。
もちろん慣れてきたら自分なりに作付け計画を考えて、育てたい野菜を育ててみてください。失敗してしまうこともあるかと思いますが、それもまた1つ勉強です!
<ライター紹介>
Rikuw
はじめまして。自分で野菜を作って自給自足生活を目標にしているライターのRikuwです。
私の野菜作りは失敗も多いですが、毎年、少しずつ上達しています。
自らの体験を通して、ズボラで面倒くさがり屋さんでも出来るだけ簡単で失敗しない野菜の作り方をお伝えしていきたいと思います。
一緒に野菜作りを楽しみませんか。