家庭菜園の大敵!?アブラムシがわく原因と対処法、予防法について
アブラムシはいつの間にか野菜の葉や茎などにわく害虫なので気づいた時には、被害が広がっています。そこで、アブラムシがわく原因、わいたときの対処法や予防策について、紹介します。
目次
アブラムシがわく原因
アブラムシは1年中発生しますが、特に発生しやすいのは3〜10月頃です。
飛来してきたアブラムシが野菜に付着し、そこで繁殖を繰り返すことで増殖します。
アブラムシがわく原因には「窒素成分の多い肥料を過剰に与えること」が挙げられます。窒素分の多い肥料を野菜に与えると、アブラムシの好物であるアミノ酸が葉に多く合成されてしまい、アブラムシが飛来しやすくなるのです。
アブラムシの対処法(アブラムシの数が少ない場合)
アブラムシがわいてしまった場合には、下記の方法で迅速な対応を!
養生テープなどを使って駆除
ガムテ―プやセロテープなどを使って、アブラムシを貼り付けて駆除しましょう。粘着力が弱い養生テープなら、茎や葉を傷めにくいのでおすすめです。
歯ブラシや濡れた布などを使って駆除
- 歯ブラシ
- 濡れた布
- ピンセットなど
を使って根気よく取り除きます。
指で潰して駆除
手に薄手のゴム手袋をはめ、アブラムシを指先で摘んで潰します。
牛乳や木酢液を使って駆除
晴れた日に牛乳や木酢液を吹きかけて駆除しましょう。
牛乳には、アブラムシの皮膚呼吸を妨害して窒息死させる効果があります。牛乳を水で薄めて使うと効果が減少するので、そのまま吹きかけます。吹きかけた牛乳が固まった後は、水で綺麗に洗い流しましょう。
アブラムシの対処法(アブラムシの数が多い場合)
下記の方法で迅速な対応を!
黄色の粘着板やテープを活用
アブラムシは黄色いものに集まる特性があります。黄色の粘着板を野菜のまわりに置いたりさげたりして、駆除しましょう。
薬剤散布
薬剤散布でアブラムシを駆除します。
アブラムシに効果的な薬剤は沢山市販されていますが、同じ薬剤を長く使っているとその薬剤に抵抗力(耐性)のあるアブラムシが発生します。
薬剤散布を行う場合には、定期的に薬剤を変えましょう。
アブラムシがわかないための予防策
アブラムシをわかさせないためには、以下の予防で早めの対処を!
シルバーマルチの活用
アブラムシは光を嫌う特性があります。その特性を利用して、光を反射するシルバーマルチを敷き、アブラムシを遠ざけましょう。
シルバーのテープを野菜のまわりに下げるのも効果的です。
防虫ネットの活用
アブラムシの飛来を防ぐために野菜の周りに防虫ネットを立てたり、目が細かい防虫ネットをトンネル状にかけましょう。
窒素成分が多い肥料に注意
窒素成分が多い肥料の与え過ぎには、注意しましょう。
コンパニオンプランツの活用
アブラムシの天敵・テントウムシが好む「マリーゴールド」や、アブラムシが嫌う独特の香りがある「チェリーセージ」などを野菜と一緒に植えることで、アブラムシを遠ざけます。
天敵を増やす環境づくり
アブラムシと一緒に共生しているアリを駆除して天敵のテントウ虫(ナナホシテントウムシやナミテントウムシ)、ヒメハナカメムシやクサカゲロウなどを増やす環境作りをしましょう。
唐辛子液と木酢液の散布
忌避効果のある唐辛子液※や木酢液を100~200倍位に薄めて散布します。薬剤のような殺虫効果はありませんので、10日位に1回の割合で散布するのがおすすめです。
※唐辛子液は、唐辛子を焼酎の中に入れて2週間位漬けたものです。
暖地の予防対策は、一年中必要
関東より北の寒冷地でアブラムシは卵の状態で越冬します。しかし、関東より西の暖地でアブラムシは、成虫の状態で越冬して一年中卵を生み続けて繁殖を繰り返すので、一年中予防対策が必要です。
<ライター紹介>
Rikuw
はじめまして。自分で野菜を作って自給自足生活を目標にしているライターのRikuwです。
私の野菜作りは失敗も多いですが、毎年、少しずつ上達しています。
自らの体験を通して、ズボラで面倒くさがり屋さんでも出来るだけ簡単で失敗しない野菜の作り方をお伝えしていきたいと思います。
一緒に野菜作りを楽しみませんか。