今更聞けない!?「根詰まり 」とは。根詰まりの原因や予防策について
植物の調子が悪くて元気がない場合は、何が原因でしょうか?その主な原因の一つに「根詰まり」があげられます。
本記事では、根詰まりとは何か、症状、原因や予防策について紹介していきます。
根詰まりとは
根詰まりとは、植物が成長して根が鉢の中で一杯になる状態のことです。
つまり、植物の根が鉢土の中で伸びすぎて“ギュウギュウ”状態になったり、鉢底で根がとぐろを巻いた“グルグル”状態(サークル現象)になったりして、これ以上鉢中で根が伸びる余地がない状態のことです。
根詰まりが起きるとどうなるか
根詰まりが起きると、以下の症状が出てきます。
- 鉢底から根が外に伸び出す
- 水や肥料をきちんと与えていても、水や肥料切れの症状が出る
- 根が水や養分を上手に吸収できなくなるので、枯れ始める
- 水が吸えないため、表土面から水が浸透していくのに時間がかかる
- 水が吸えないため、表土面に水が溜まりコケが生えてしまう
- 成長が遅れて花が、咲きにくくなる
- 元気がなくなり、葉に艶がなく、色が悪くなる
- 成長期に入っても下葉が黄色くなり、枯れ落ちてしまう
根詰まりの原因
根詰まりの原因は、鉢の大きさで対応できる容量より植物が大きく成長しすぎたことです。根が伸びられる範囲が限界に達し、鉢の中が根でいっぱいになってしまうことで起こります。
また、植物を鉢植えにしてから1年以上経過しても、根が鉢の中で張りすぎて根詰まりが起こりやすくなります。
根詰まりにならないための対策
根詰まりにならないためには、以下の2つの対策で早めの対処を!
植替えをする
鉢底から根が伸び出してきたら一まわり大きい鉢に植替えをしましょう。植替えをすると細かい根が出て根張りが良くなり、新しく伸びだした根が水分や養分もたくさん吸収してくれるので、地上部の花や葉などが元気に育ちます。
- 植え替えする植物を鉢から丁寧に引き抜く
(引き抜いた株の土は、なるべく落とす) - 伸びすぎている根や傷んでいる根があったら、ハサミで切り、整える
(傷んだ葉や茎も一緒に切り落とし、株全体を整える) - 一まわり大きな鉢に水はけの良い土を入れ、植え替える
- 植替え後は、ゆっくりと植物を休ませる
植替えは植物に負担がかかります。そのため、植え替えして少し時間をおいたら、たっぷりと水を与え、植物を休ませましょう。また、植え替え後の数日間は直射日光を避け、半日陰の場所に置きます。
植替え後の注意点
先述で、植物を休ませるために“たっぷりと水を与え、植物を休ませましょう”と書きましたが、植替え直後は根腐れを起こしやすいです。植え替え直後の水やりは控えましょう。また、新しい根が活着するまでは肥料も控えましょう。
もし、
- 植え替えしたくても、適した時期ではない
- 事情によりすぐに植替えが出来ない
という場合には、「表土に穴を開ける」応急処置をしましょう。
穴を開けることで、鉢中の水の通りや通気性が良くなるので、根の傷みを防止でき、根詰まりの予防になります。
あまり大きな穴を開ける必要はありませんが、10か所ほどあけます。水の通り道ができるだけでなく、水が土に入りやすくなるので水切れ防止にもなりますよ。
<ライター紹介>
Rikuw
はじめまして。自分で野菜を作って自給自足生活を目標にしているライターのRikuwです。
私の野菜作りは失敗も多いですが、毎年、少しずつ上達しています。
自らの体験を通して、ズボラで面倒くさがり屋さんでも出来るだけ簡単で失敗しない野菜の作り方をお伝えしていきたいと思います。
一緒に野菜作りを楽しみませんか。