レンタル農園、気になるのはやっぱり料金!貸し農園の相場はどれくらい?
気軽に農業体験ができるレンタル農園が話題になっています。
レンタル農園なら、会社帰りやショッピングの帰りなどにふらっと立ち寄ることができます。週末農業や地方移住も魅力的ですが、レンタル農園なら野菜づくりをもっと身近に感じることができます。
でも・・・やっぱり気になるのはその価格。
目次
レンタル農園と市民農園の相場
- レンタル農園
- 市民農園
どちらにも共通しているのは「畑を貸してくれる」ということ。
ただ、もっとわかりやすく説明すると、
- レンタル農園
→「畑を耕す体験ができる場所」を借りるサービス - 市民農園
→畑を貸してくれるサービス
といったところでしょうか。
そんな畑を貸してくれるサービス、どのくらいのお金がかかるのか、調べてみました。
レンタル農園【シェア畑】の場合
レンタル農園の例として、 株式会社アグリメディアが運営する【シェア畑】をご紹介します。
【シェア畑】は、野菜づくり初体験な人におすすめのレンタル農園です。
- 種や苗が利用料金に含まれている
- 農業道具が無料で借りられる
- 定期的に実演講習会がある
- 菜園アドバイザーに質問ができる
など、今まで野菜づくりに挑戦したことのない人も安心できる、充実なサポートがあります。
5,000円〜10,000円は必要
東京都内で借りられる【シェア畑】の価格を調べてみると・・・
- 調布市深大寺 3㎡ 5,371円〜/月
- 世田谷区喜多見 3㎡ 5,926円〜/月
- 渋谷区千駄ヶ谷 3㎡ 10,186円〜/月
1区画は大体3~13㎡程度(畳 2~8畳程度)。野菜づくりには十分満足できる広さですが、都市中心部に近づけば近づくほど”土地代”が高くなります。
都市中心部を除いて、区画と料金を比較してみると大体以下の通りです。
- 3㎡ 月5,000円〜6,000円
- 6㎡ 月8,000円〜9,000円
- 9㎡ 月10,000円〜11,000円
- 12㎡ 月10,000円〜12,000円
大体「3㎡で5,000円〜6,000円は必要」だと見込んでおきましょう。
価格が高いが、十分すぎるサービスつき
後ほど紹介する「市民農園」と比較すると、1区画の価格は高く感じるのではないでしょうか。
しかし!
価格の分だけ、様々なサポートを受けられるのが【シェア畑】やその他レンタル農園の特徴です。
【シェア畑】の場合、農作業に必要な道具や種、苗が料金に組み込まれています。そのうえ野菜づくり初心者の疑問を解消しやすい、専門の菜園アドバイザーが常駐していますから、頼り甲斐がありますよね。
【シェア畑】は無料で見学できます(所要時間30分程度)。
- 自宅や職場から通いやすい距離かどうか
- HP上の写真と同じ雰囲気かどうか
- 広さはどれくらいか
など、自分の目で確かめてみないと分からないことも沢山あります。
ぜひ興味のある方は見学してみてくださいね。
市民農園の場合
今回は、市民農園を”市区町村が管理しているレンタル農園”と定義します(農林水産省HPによると”個人管理のレンタル農園”も存在します)。
利用する際には、
- ネットで探す(全国市民農園リスト)
- 地元の広報誌や掲示板等で探す
方法があります。
ただし、応募資格が地域住民に限定されることもあるので、探す際には近所に限定して探すことをおすすめします(参考:市民農園を利用するには:農林水産省)。
1区画が圧倒的に安い!?
全国市民農園リストを見てみると分かるのですが、市民農園の特徴は借りられる区画の安さにあります。
例えば下の写真は、私の父が借りていた市民農園(現在は家庭の事情で野菜づくりはお休み中)何ですが、ここの価格3万円/年。
年ですよ、年!
月換算すると3,000円ほど。そして借りている区画は、なんと6〜8畳分!
全国市民農園リストで見つけたんですが、とある東京西部の農園は区画33㎡が月3,000円でしたよ・・・!
畑を借りる際、管理人に直接問い合わせる必要が生じることもありますが、広く安く農地を借りることを叶えられるのは、市民農園ならではの魅力です。
価格だけで選ぶのはおすすめしません!
価格だけで見ると、市民農園のほうがお得に感じます。広い区画を驚くほど安価に借りられるのですから。でも、価格だけで借りる畑を選ぶのはおすすめしません!
広い農地を借りても
- はじめてで使い勝手が分からない
- 農作業道具の用意がめんどくさい
- (雑草など)管理が大変
などを理由に「野菜づくりを断念しました」なんてことも十分考えられます。せっかく興味があって始めたのに、めんどくさくなって辞めてしまうのはなんだかもったいない気がします。
価格で決めず「自分がどのように野菜づくりに励みたいか」を重視して、自分に合ったサービスを利用するようにしましょう。
サポート重視ならレンタル農園
今回レンタル農園の例としてご紹介した【シェア畑】は、市民農園に比べると1区画の価格が高いように感じます。しかし、
- 種
- 苗
- 堆肥などの肥料代
- 農具の利用料金
- 農作業指導料
など、これらが含まれている価格だとすると、決して高すぎることはありません。
【シェア畑】で畑を借りれば、農作業に必要な道具は無料でレンタル可能。手ぶらでふらっと畑に立ち寄ることができるのは、気楽でいいですよね!
そして、菜園アドバイザーが常駐していること。農作業で困ったことやトラブルがあっても、その場ですぐ質問できるのは、野菜づくり初心者には心強いものです。
失敗も楽しみたいなら市民農園
もしあなたが
- 「失敗してもいいから、自分のペースで野菜づくりに挑戦したい」
と考えているなら、市民農園がおすすめ。
道具を全て自分で揃える必要はありますが、マイペースに野菜づくりを楽しむことができます。
例えば市民農園を借りていた私の父。マイペースすぎてよく失敗していましたが「試行錯誤を繰り返すのが楽しかった」と話してくれました。
(↑)写真は間引きをしなかった結果、とてつもない量の実が実ってしまったトマトです(笑)。
借りている市民農園の近くには山があって、しょっちゅう野菜がシカやイノシシに食べられていました。でも、失敗する度「ああでもない、こうでもない」と工夫を凝らす父はとても楽しそうでした。
「自分で挑戦するのが大好き!」という人には、市民農園で費用を安く抑えて、とことん試行錯誤を繰り返すのがおすすめです。
<ライター紹介>
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いつか自給自足生活を送ってみたいライター。ただし生粋のズボラなため、家庭菜園にまず「ラクさ」を求める。失敗は成功のもとなので、失敗してもあまり気にしない。育てるのが好きな野菜はハーブ、ピーマン、ナス。たくさん収穫できて、比較的虫がつきにくいから。