畑を借りる料金について。価格だけで選ぶのはおすすめしない!
目次
価格だけで選ぶのはおすすめしない!
結論からいうと、畑を借りるとき、価格だけで決めるのはおすすめしません。
畑を借りる料金は、決して高すぎることはありません。
例えば、市区町村や個人運営の「市民農園」。わたしの父が借りていた畑の場合、その賃料は年間3万円でした。月に換算すると3,000円です。なお区画は、5〜8畳分と広く、価格だけ見るとかなり安いです。
それでも、価格だけで決めるのはおすすめできません。
価格だけで決めず、「自分がどうやって野菜づくりを体験したいか」を重視して決めることをおすすめします。
畑を借りるときの料金はいくらなのか
畑を借りる料金がいくらなのか、相場について紹介します。
宝島社より刊行されている『田舎暮らしの本』に掲載されていた「畑を借りて農業生活を送る」という特集から、「田舎で菜園生活を始めたいアナタのためのQ&A」より賃料の目安について一部抜粋します。
賃料は年間5,000円〜
「田舎で菜園暮らし」に関するQ&Aより、賃料についての質問への回答があります。
農業委員会が農地の賃貸借契約をする場合の目安を示しています。
地域や畑の質にもよりますが、一反歩当たり年間5000円前後です
「地域や畑の質にもよりますが」とある通り、料金は場所やサービス内容によってさまざまです。しかし「一反歩あたり年間5000円前後」と聞くと、そこまで高くないなという印象は受けますよね。
年間約10,000円〜がリアルな価格?!
日本全国の平均的なレンタル価格について書かれた記事(※1)によると、平成25年の段階で、価格は年間9,853円/反。年間約10,000円です。年間ですよ、月間じゃないですよ!
ちなみに上記にも登場した単位「反」は、10a=約300坪=約990平米=991.736㎠です。
※1,[農業]ビギナーに適した家庭菜園の広さは30坪?畑の賃料の適正価格は?
価格以外にも注目すること
さて上記で紹介した通り、市民農園の場合、年間5,000円〜10,000円で畑を借りることができます。「月換算したときにそこまで負担も感じないし、ここに決めた!」と言いたくなるところですが、価格以外にも注目しましょう。
というのも、市区町村や個人が運営している市民農園以外にも「畑レンタルサービス」はあります。月の賃料は、市民農園に比べると割高ですが、野菜づくり自体がはじめてな人にはとても頼り甲斐のあるサポートがついていることがあります。
サービスを重視するなら
賃料は少し高くなりますが、その分手厚いサポートが受けられる「畑のレンタルサービス」にも注目してみてください。
首都圏を中心に展開するシェア畑は、賃料は都内平均月5,000円〜10,000円と少し割高です。借りる区画が都市中心部であればあるほど、3㎡の区画で月10,000円超えはザラにあります。価格だけで見ると、市民農園のほうが魅力的かもしれません。
しかし、
- 農業道具は無料でレンタル可能
- 50種以上の種・苗を用意
- 菜園アドバイザーが常駐
など「農業をする上で必要な道具が揃っている&困ったときに質問できる環境」込みでこの価格なのです。そう考えると、決して高すぎることはありません。
無料見学もできるので、気になる方はシェア畑HPをのぞいてみてください。
それでも価格を重視するなら
もちろん「それでも価格を重視したい!」という人の意見を反対するつもりはありません。「価格重視派」の人に喜ばしい情報といえば、農林水産省の「市民農園」に関する特設ページ※2に記載されている一文、
利用料(日帰り型)は農園の施設の設置状況などにより異なりますが、有料の農園で、年間5千円未満のものが約5割、5千円~1万円未満のものが約3割となっています。なお、無料の農園もあります。
そうなんです。運が良ければ、無料で貸し出してくれる農園が見つかることもあるのです!
市民農園を借りる場合には、インターネットや地元の広報誌などで募集情報を集めましょう。価格に驚くと思うので、ぜひ全国市民農園リストを覗いてみてくださいね。
応募や直接の問い合わせで、農地の貸主と利用契約を結びましょう。野菜づくりに適した春先に利用が始められるように、募集の開始は大体1〜3月です。
利用期間の目安は約2年〜です。農林水産省によると、
利用期間は、2年未満のものが約6割、2年以上5年未満のものが約4割となっています。
もちろん開設者の契約内容によって様々ですが、例えばわたしの父が借りていた畑は3年契約でした。
利用上する際は、周りへの配慮に気を使いましょう。
- 雑草の繁茂
- 他の区画への侵入
- 農薬使用によるトラブル
などのトラブルが起きないよう、注意が必要です。
<ライター紹介>
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いつか自給自足生活を送ってみたいライター。ただし生粋のズボラなため、家庭菜園にまず「ラクさ」を求める。失敗は成功のもとなので、失敗してもあまり気にしない。育てるのが好きな野菜はハーブ、ピーマン、ナス。たくさん収穫できて、比較的虫がつきにくいから。