ニンジンの育て方!お野菜の定番とも言えるニンジン栽培に挑戦しよう
ニンジン栽培に挑戦!
料理への汎用性も高いニンジンを、自分で育てて食べてみませんか?
カレーやシチューなどの料理はもちろん、千切りにしてサラダとして食べるのも美味しいニンジンは、たくさん発芽させることで葉っぱ同士で支え合いながら生長します。
立派なニンジンを収穫してみましょう!
ニンジンの栽培方法
いくつか注意点はありますが、発芽してたくさん葉が繁るようになれば、互いに支え合いながらぐんぐん生長していくのがニンジンです。
発芽まで慎重に面倒を見て、ニンジンの美味しい根っこ部分を思い切って間引くことが、美味しいニンジンづくりのポイントです。
栽培におすすめの暦
ニンジンの最適生育温度は20度前後。
発芽に最適な地面温度は15〜20度で、一般的な種まきの時期は春と秋の2回あります。
- 種まき・・・3~4月/7月上旬
- 種とり・・・6月下旬〜7月上旬
- 収穫 ・・・6月下旬〜7月中旬/11月〜12月中旬
元々涼しい気候を好む植物なのですが、苗の時期には高温にも耐えられるので、夏にまいて秋〜冬に収穫するのが最適だと言われています。
参考文献:ニンジン 失敗しない栽培レッスン(野菜)
そだてかた
種をまく時には、バラバラと種をまきます。スジ状にしたくぼみにまく「スジまき」やくぼみをつくってまく「点まき」とは違い、作業量が少ないのがメリットです。ただし、まき”むら”が出てしまわないよう、まんべんなく種をまきましょう。
- 土に種を「バラまき」し、土をかぶせずに手のひらで軽く押さえつけます。
- 種が流れてしまわないように常に意識しながら水を与えます。発芽までは表面が乾かないよう、こまめに土の様子を観察しましょう
- 本葉が4〜5枚になったら葉っぱ同士が触れないように間引きします
- 間引き後(鉢に植えた場合には7〜10株程度)のニンジンに液肥を与えます
- 株元からオレンジ色の根っこが見えてきたら収穫します
間引きを行なう際は、出来る限り”思い切り”間引くことをオススメします。ここで沢山間引くことでニンジンが大きく育ちます。
間引き後のニンジンに液肥(肥料を水で薄めたもの)を与えることで、生長をサポートすることができますが、肥料を使うか否かは各自の判断で決めましょう。「与えなかったから生長が止まる」ということはありませんが、元気がなくなってしまうようなら与えましょう!
注意点
ニンジンの種は「吸水力が弱い」という難点があります。そのため、発芽するまで土が乾燥してしまうのは厳禁なのです。
ただし乾燥しないように意識するのは大事ですが、水を勢いよくやり過ぎると種が流れてしまいますから、ジョウロの水やり口を上向きにして優しく与えるなど工夫が必要です。
また発芽するために光を必要とする「好光性種子」ですから、種をまいた後手で押さえつける時、種が土に埋もれてしまわないよう注意してください。
害虫被害に要注意
ニンジンにつきやすい害虫としてよく挙げられるのが「キアゲハの幼虫」です。見た目がそこそこ毒々しいため、ここではあえて載せませんが笑、葉っぱが繁る頃に発生しやすいため、育てている最中はこまめな観察を行ないましょう。
物理的に防虫ネットを張ったり、化学的に除虫剤をまく方法もアリだと思うのですが、私がオススメしたい対策法は「コンパニオンプランツ」を使う方法です。
互いに影響し合う野菜を一緒に育てることで、害虫対策をしつつ他の野菜栽培に挑戦できて一石二鳥ですよ!
ニンジンの場合、だいこん・カブといった野菜が相性抜群です。
というのもニンジンはアゲハの幼虫が、だいこん・カブはモンシロチョウの幼虫が害虫なのですが、これらの蝶が卵を植え付ける植物が逆だと繁殖できないと言うのです!
例えばモンシロチョウはアブラナ科であるだいこん・カブを好みますが、セリ科であるにんじんが近くにあると避けて飛ぶようになると言います。もちろんその逆も然り。
そのため、にんじん、だいこん、カブを一緒に育てれば、虫もよらないうえに美味しい野菜を同時に穫ることができます。植え付ける時は、にんじんとだいこん・カブを交互に植えればOK。
ラクだし、虫の被害にも遭わないし、採れる野菜の種類が増えて・・・万々歳です笑。
色んな種類のニンジンを楽しもう
ニンジンと言われると定番のオレンジ色が浮かぶかと思いますが、種類が豊富なニンジンは彩り鮮やかな野菜なんですよ。
例えばパープルニンジンと呼ばれる種類は、ヨーロッパでは伝統的な品種であり、かなりハッキリとした赤紫色をしています。
黄色いニンジンもありますし、いわゆるスーパーに並んでいるようながっしりとした見た目のニンジンももちろんあります。
細いニンジンなどは、そのままバターで炒めて食べても美味しいので色んな種類のニンジンを育てて味比べしてみるのも面白いですよ。
葉っぱも美味しい!
ちなみにニンジンは葉っぱも美味しく食べられます。美味しく実の詰まったニンジンを育てるために大量の間引きが必要になりますが、間引いたニンジンの葉っぱは、衣をつけて揚げるととても美味しいですよ。
もし葉っぱを食べたことがないという人がいれば、ぜひニンジン栽培に挑戦してみてください。メインは大きく太ったニンジンですが、間引きで採れる葉っぱも楽しんでほしいです笑。
参考文献:安藤康夫,2014,『プランターで有機栽培2: 種類別 野菜がよろこぶ育て方』,農文協
<ライター紹介>
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いつか自給自足生活を送ってみたいライター。ただし生粋のズボラなため、家庭菜園にまず「ラクさ」を求める。失敗は成功のもとなので、失敗してもあまり気にしない。育てるのが好きな野菜はハーブ、ピーマン、ナス。たくさん収穫できて、比較的虫がつきにくいから。