【初めて野菜を育てる人必見】簡単に育てられる野菜3選と失敗しないコツ
目次
初めて野菜を育てる人へ!
キッチンの空いたスペースやベランダ、レンタル農園で畑を借りて野菜栽培を体験したいという人は多いでしょう。ただ何事も”初めて”の経験には不安がつきものです。せっかく野菜栽培を楽しみたいのに、うまく収穫できなかったらどうしようと不安になる人も少なくありません。
野菜栽培を楽しむためには、やはり「収穫」に辿りつきたいところ。そこで今回は、簡単に育てることのできる3つの野菜と失敗しないためのコツをご紹介します。
簡単につくれる野菜3選
野菜栽培が初めてだという人にもおすすめできるお野菜を3つご紹介します。
世話を焼かなくても勝手に育ってくれる、ズボラさんに魅力的な野菜ばかり。植物を育てるのに自信がない人も、野菜栽培に興味はあるけどなるべく手をかけたくない人も必見ですよ笑。
ネギ
野菜栽培初心者だからこそ、まず取り組んでほしいのはネギの栽培です。
オススメできる一番の理由は圧倒的な育てやすさ。驚くべきことに、ネギは2月中旬〜11月中旬まで連続して収穫の時期を迎えることができます!本当にず〜っと生えてくれますよ。
ネギは苗を購入して植えるだけでなく、スーパーなどで買える根つきのネギを植えるだけでも生えます。
株が弱らない程度に収穫を続ければ、延々ネギを自宅で楽しむことができます。春になるとネギ坊主が表れますが、株元から切り落とすことで新しい芽が出て、再生します。本当に延々と収穫可能!面白い野菜です。
育て方の詳細は、ネギとタマネギの育て方から!
リーフレタスなどの葉野菜
「サラダセット」の名称で販売されていることもありますね。わんさか生えてくれますし、若く柔らかい葉なので、自分で育てたものの中でも比較的食べやすい味なのではないでしょうか。
※時々自分で育てた野菜は、市販されているものより青く感じることがあります笑(もちろん感じ方には個人差あり)。それもまた醍醐味ではありますが。
外葉をかいて食べるリーフレタスを栽培する際は、間引き菜としてベビーリーフを収穫することもできます。わんさか生えてくる葉をこまめにかき取り、たくさん味わいましょう。
外側の葉を切り取って収穫することで、内側からどんどん新しい葉が生えてきます。長く楽しめる野菜ですから、初心者さんにはぴったりなのでは?!
育て方の詳細は、リーフレタスの育て方!から!
ラディッシュ
「二十日大根」と呼ばれることもあるラディッシュは、その名の通り20〜30日ほどで収穫することができる育てやすいお野菜の代表です。収穫の達成感を早く味わうことができるので、野菜栽培初心者さんには非常にオススメです。
種をまき、葉が出てきたら1回目の間引きを行います。本葉が4枚くらいになったらもう1度間引きを行い、後はひたすら食べる部分が大きくなるように、肥料を施して育てるだけです。
野菜を栽培する際の一連の動作(土づくり、種まき、間引き)を一通り学ぶことのできる野菜でもありますから、1度は挑戦してみることをオススメします。
育て方の詳細は、カブとラディッシュの育て方から!
一連の動作を学ぶことができるラディッシュですが、私は病害虫の被害をまんまと喰らってしまいました。野菜栽培をするうえで、病害虫の被害に誰しも1度は遭遇すると思います。失敗例も参考にしてみてください。
番外編:ハーブ類
ハーブ類も野菜栽培初心者さんにオススメします。生命力が強く、収穫も難しくありません。ハーブは料理に使うのはもちろん、お茶にして飲んでみたり、お風呂に入れてみたりと、幅広い楽しみ方を味わうことができます。
例えばミントは非常に生育力が強く、使い切れないほどたくさん育ってくれます。加えて爽やかな香りは、虫が嫌う香りでもあるので、初心者さんが不安視しているであろう病害虫被害もほとんどありません。
またバジルやローズマリーも驚くほどの生育力で、料理のバリエーションが追いつかないほど生えてくるのが特徴です。我が家のバジルとローズマリーは少々ワイルドに育ちすぎて、ハーブというよりは雑草のような見た目をしていますが笑。
何を用意すべき?
簡単に育てられる野菜について紹介しました。野菜栽培初心者さんが次に戸惑うのは「野菜を育てるのに何が必要になるのか?」という点ではないでしょうか。
必要とされるもの一覧
野菜を栽培するうえで必要とされるものを一覧にしてみました。ここで示されているプランターなどは、レンタル農園など畑を借りる際には必要ありませんよ!
- 種または苗
- 土
- プランター
- 鉢底石
- 肥料
- じょうろ
- スコップ
- 日当り
重要なのはやはり土ですね。野菜栽培において種そのものの品質よりも土の状態のほうが重要だと聞きます。
野菜栽培初心者さんであれば、市販されている「培養土」を用意すれば問題ありません。培養土ならすでに必要最低限の肥料が混ぜ込まれていることが多いので、野菜を育て始めるのにあまり苦労しません。
もちろん「化学肥料・農薬を利用しない」というテーマで始める人もいると思いますから、そのような方はぜひ土づくりから挑戦してほしいです。落ち葉や家庭から出る生ごみ、公園の土などに潜むミミズやダンゴムシなどの力を借りて、土づくりに励むのも面白いと思いますよ!
参考文献:安藤康夫,2014,『プランターで有機栽培1: 土つくり・タネとり・苗つくり』,農文協
代用や100均を活用して手軽に
また全ての道具を立派なもので揃える必要はないと考えています。例えば我が家の場合、スコップは1つ家にありますが、時々土いじりをしている夫の手元を見ると、めんどくさくなって自分の手で掘っているのを見かけます笑。
じょうろもあると気分があがりますが、我が家はやかんで代用してしまっています笑。プランターも野菜の生育にあったものであれば、100円均一で購入したものでも全く問題ありません。ただ土や肥料だけはこだわりたい思いから、ホームセンターやネットで購入します。
アイディア次第で色んな挑戦ができますから、育て方にとらわれず野菜づくりに挑戦してほしいです!
失敗しないコツとは
せっかく始めた野菜栽培で収穫が0だとやる気がなくなってしまいますよね。そこで失敗しないためのコツをご紹介します。
いくつかコツはありますが、最も忘れてはならないのは「育てる野菜の特徴」でしょう。
というのも我が家は一度、日陰を好む植物をガンガン日当りの良い場所に置くという失態を犯しています笑。失敗を楽しむ心構えがあるので、精神的なダメージは少なかったですが、収穫は0でした。
野菜の特徴をふまえることは、しっかり収穫するためには欠かせませんので、初挑戦の方で失敗したくない人は、できるだけ購入した種や苗に記載されている説明書きを熟読しましょうね・・・。
土について
野菜栽培において重要視される土。野菜栽培初心者さんの場合には、ホームセンターで購入することができる「野菜用培養土」の購入をオススメします。失敗しないために、土だけはケチらず、良いものを買いましょう。
不安な場合には、何をどのように育てるのか、ホームセンターのスタッフの方に問い合わせることも大切です。分からないことは知っている人にガンガン問い合わせましょう!成功への近道です笑。
もしあなたが化学肥料や農薬を使いたくないという場合には、有機栽培用の培養土も販売されています。自分で配合したい場合には、赤玉土や腐葉土、堆肥が必要になりますので、自分が理想とする土を探しだしましょう。
知り合いに農家さんがいれば、土を分けてもらうという手もあります。もちろん、必ず本人に分けてもらえないか聞いてから土をいただいてくださいね!
水やりについて
野菜栽培が初めてな人は、ついつい水をやりすぎてしまうと聞きます。しかし水のやりすぎは根を腐らせてしまい、良い生育につながりません。
加えて野菜の種類によっては水をあまり必要としないものもあります。野菜によって必要とする水の量は異なりますから、購入した野菜の種に記載されている目安量に従って与えましょう。
少し時間に余裕があるなら、水を与えた時と与えなかった時の植物の様子を観察することも大事です。水がたくさん必要な植物は、非常に分かりやすく元気がなくなります。夏場のトマトやバジルがぐったりしていた時には焦りました笑。
間引きについて
野菜栽培初心者さんの中で、あまり手をかけたくないと考えているタイプの人にとっては、少々めんどうに感じるかもしれない間引き。しかし収穫する野菜を大きく、おいしく育てるためには必要不可欠です。
たくさん生えてきた葉が生育するのに少し窮屈そうな時、間引きを行います。また葉の形が変形しているものや元気のないもの、無駄に長く伸びているものなども間引きします。
野菜を育てていくうちに”量”を収穫したくなる時がありますが、野菜栽培のコツは”量”より”質”だと考えています。市民農園を借りて初めての年に、間引きせず育てたトマトは、どん引きするほど大量に生えていましたが、あまり甘くありませんでした・・・笑。
日当りについて
野菜によって日当りを好むか否かは異なります。先に紹介した通り、日陰を好む植物を日当りの良い場所に置いてしまい収穫0という経験をした人がココにいます笑。野菜の特徴を知りましょう。
もし日当りを好む野菜を育てるのであれば、ベランダ菜園でもレンタル農園の畑でも、その野菜がすくすく育つような場所を選ぶ必要があります。棚などを設置して、少しでも日当りがよくなるように工夫する必要もあるでしょう。
風通しも重要です。欲張ってたくさんのプランターを置いてしまうと、植物の葉同士が重なり合い風通しが悪くなります。できるだけ余裕を持って置くことをオススメします。
プランターについて
どの野菜においても、大きく深さのあるプランターを選ぶのがオススメです。
畑とは違い、プランターには根を伸ばすのに限界があります。深さ25cm以上あれば安心できるのではないでしょうか。もちろん栽培する株数に見合ったプランターである必要はありますが。
害虫について
「野菜は育ててみたい、だけど虫は大のニガテ!」そんな人も決して少なくありません。病害虫被害を避けるために、また単純に虫が見たくないという人は、とにかく予防策が大切です。
例えば野菜の種植えや苗付けが完了したら、すぐにネットで覆ってしまうのも効果的です。葉に虫がつくのを事前に防ぐことができます。捕えられた虫なら抵抗がない、という人なら、虫が好む色をした粘着シートを用意して、害虫を捕えてしまうのもオススメ。
虫が嫌う野菜やハーブを、育てたい野菜の横に植えるのもオススメです。虫も来ないうえに、収穫量も増えるので一石二鳥ですよ笑。
ベランダ菜園の際には
ベランダで野菜栽培に取り組む際、注意してほしいのは近隣の方への気遣いです。
集合住宅で野菜栽培を行なう際、土や葉っぱ、伸びてきたツル、植物の臭いなどが原因で隣の方とトラブルになる場合があります。絶対ではありませんが、好ましく思わない方もいます。近隣の方に迷惑のかからない範囲で楽しみましょう。
コツをふまえて簡単な野菜から始めませんか?
野菜栽培は決して難しいものではありません。
失敗しないためにはちょっとしたコツが必要だったり、野菜の種類によって育てやすい・育てにくいがあるのは事実ですが、何事も経験し、慣れていくことが大切だと考えています。
コツをふまえて、簡単に育てられる野菜から育ててみませんか?
<ライター紹介>
kkk0123kkk
いつか自給自足生活を送ってみたいライター。ただし生粋のズボラなため、家庭菜園にまず「ラクさ」を求める。失敗は成功のもとなので、失敗してもあまり気にしない。育てるのが好きな野菜はハーブ、ピーマン、ナス。たくさん収穫できて、比較的虫がつきにくいから。