【手抜き家庭菜園】放置栽培に向いてる野菜・明日葉 パート1
最低限の手間だけ。あとは放っておいて大丈夫な野菜には、サツマイモ、ミニトマト、ミョウガなどがあげられます。
隠れたなかでもおススメなのは明日葉です。
明日葉は、スーパーなどでは見かけないので、野菜としては馴染みが少ないかもしれません。しかし、青汁の原料として聞いたことがある人は、多いのではないでしょうか。それもそのはず、明日葉は、優れた栄養分がたくさん詰まったパワーフード。
自分で育てて、食事に取り入れることができると、簡単に栄養がとれるので重宝します。
明日葉の栽培が手間がかからない理由と、明日葉に含まれる栄養分とは何でしょうか。
一回植えたら、ずっと収穫できる!
明日葉は、常緑の多年草。
多年草には一年草と違って、毎年植えなくてもよいのです!
トマト、ナス、キュウリなど、野菜の多くは、どれも一年草なので、毎年、植える必要があります。また、収穫の後、植物は枯れるので、枯れた野菜の片付けをしないといけません。玉ねぎや、サツマイモも根こそぎ収穫するので、毎年植える必要があります。
その点、多年草の明日葉は、1年で枯れることなく4~5年は楽しめます(※)。
※伊豆諸島や房総半島など暖かいところが好きな植物なので、関東地方から西の地域での場合です。
収穫できる期間が長い!
明日葉は、やわらかい葉を根元から摘み取るようにして収穫します。
「今日葉を摘んでも、明日には芽生えてくる」という明日葉の由来のとおり、繁殖力が強く、新しく葉がでるスピードが速いです(実際は、次の日に芽が出てくるということはなく、5日後ぐらいですが)。
収穫はほぼいつでも可能。
明日葉は春と秋が生育旺盛で、夏と冬は新芽がでてくるのが少ないです。夏と冬の収穫は控えめにしますが、一年中ほぼいつでも収穫できるのは、他のお野菜にはなかなかない魅力です。
明日葉は、日本生まれの野菜!
現在、私たちが食べている野菜のほとんどは、海外から持ち込まれて日本に根づいたものです。トマト、ナス、キュウリ、ジャガイモは、名前から海外の香りがします。しかし、ネギ、大根、小松菜など、一見、日本の伝統野菜のようにみえる野菜も、地中海地方が原産地なのには驚きます。
日本原産の野菜は、三つ葉、フキ、ワサビ、自然薯、ウドなど、数えるほどですが、明日葉はその少ない野菜のうちの一つです。房総半島から紀伊半島と、伊豆諸島に自生しています。
たとえば、乾燥している地域が原産地の野菜を、湿気の多い地域で育てると病気になりやすく、人間が手をかけてあげる必要があります。
日本生まれの明日葉は、そもそも日本の土地にあった野菜なので、最小限のケアで大丈夫。
虫もつきにくく、病気にもかかりにくい、育てやすい野菜です。
明日葉のすごい成分
葉が次から次へと生えてくる強い生命力から、明日葉は昔から不老長寿に効くともいわれていきたそうです。
明日葉には、
- ビタミンA
- ビタミンB群
- ビタミンC
- ビタミンE
といったビタミン類が豊富に含まれており、がん予防、疲労回復、皮膚の粘膜保護、血行促進に効果があるといわれています。また、カリウムも豊富で、高血圧の予防に役立ちます。
さらに、明日葉を切ったときに出る黄色い汁には
- カルコン類
- クマリン類
といった抗菌作用をもつ成分が色素含まれています。特に、カルコンは、明日葉特有の成分で、発がん抑制効果や、抗酸化作用があるといわれています。
いかがでしたか?明日葉を育ててみたい!と思った方は、栽培のポイントと、育てた明日葉の美味しい食べ方の載っている実践編、「手抜き家庭菜園 放置栽培に向いてる野菜 明日葉 パート2」をどうぞ。
(ライター:atsk1207)