自分で野菜を作る時におすすめの野菜-ニラ

ニラは中国西部原産で、野菜の種類の中では珍しい多年草です。大きく分けて葉の幅が広い「大葉」群、葉が細い「小葉」群、「花ニラ」群に区別されます。冬の時期のニラは地上部が枯れていますが、春になると芽が出てきます。

また、ニラは油との相性が良いので中華料理や炒め物に重宝な野菜ですが、お吸い物やお浸しなどの和食にも使われ、栄養価が高い野菜です。

 

ニラの育て方

土づくり

定植の2週間以上前までに

  • 苦土石灰を撒く
  • 土を良く耕す

定植の1週間前までに

  • 化成肥料を撒く
  • 土を良く耕す
  • 定植畝を作る
    (畝幅70㎝位、株間20㎝位)

を実践しましょう!

 

種まき

種蒔きに適した期間は、3月頃です

 

苗床づくり

ニラは、露地に作った苗床に種まきをします。

苗床は、

  • 苗床幅が70㎝位
  • 蒔き溝が10~15㎝間隔
  • 深さと幅が1㎝位

で作ります。

苗床に種を蒔くときは、

  • 2㎝間隔の条まき
  • 覆土は5㎜位
  • 種蒔き後、
  • 覆土の上に板を置いて押さえる
  • 種まき後は、水やりをする

ことを意識しましょう。ニラは2週間前後で発芽します。

 

定植

定植適期は、6月頃です。種まきをしてから90日前後です。

定植に適した苗の特徴は、

  • 分げつ※3本位
  • 葉数は4~5枚位
  • 草丈は25㎝位

です。苗がこのような状態になったら、定植しましょう。

※「分げつ」(ぶんげつ)-株の根元から新芽が伸びて株分かれをすること

 

定植のポイントは以下の通りです。

  • 移植ゴテ※を使って根を傷めないようにして苗を掘り起こす
  • 葉は半分に切る
  • 条間30㎝位の2条植、株間20㎝
  • 植穴は深さ5㎝位
  • 一穴に3本位
    (1本で植えると生育が悪い・密植し過ぎると1株が大きくならない)
  • 覆土は浅くかける

※移植ゴテ- ガーデニング用品で、片手で持つ小型のシャベルのこと。 

ニラの栽培管理

間引き

間引きする際のポイントは以下の通りです。

  • 間引きの適期は、本葉が2枚位になった頃
  • 株間が2㎝位になるように間引きを2~3回位行う
  • 間引きをして草丈が20㎝位の苗に育てる

 

追肥

ニラは肥料が不足すると、葉が固くて筋っぽくなります。追肥は、種蒔き後に2回位行いましょう。

  • 1回目は30日後
  • 2回目は60日後

を目安に追肥を行います。

2年目以降は収穫ごとに行うことをおすすめします

 

病害虫対策

肥料の量が多いと、生育が良くなり葉が多く茂ってきます。しかしそのせいで風通しが悪くなると、病虫害が発生しやすくなるので注意しましょう。

ニラに注意が必要な害虫は

  • アブラムシ
  • ネギコガ

などが挙げられます。

害虫予防は、早期発見と早めの薬剤散布です

予め定植用の植穴に顆粒の殺虫剤を入れて土と混ぜてから苗を植えると効果的です。

 

ニラに注意が必要な病気は

  • さび病
  • 白斑葉枯病
  • 乾腐病
  • 萎縮病

などが挙げられます。

 

土寄せと株分けが上手にニラを育てるコツ

ニラを定植して根付いたら「成長点」※の下の株元に土寄せを行いましょう。

※「成長点」は、ニラの葉が分岐している部分です。

土寄せは3週間ごとに3回行います。

  • 1回目は定植3週間後
  • 2回目は定植6週間後
  • 3回目は定植9週間後

3回位土寄せをしないと、分げつが多くなって倒れやすくなります

 

ニラは、植えっぱなしでは育たないので、株分けして植え替えをします。株分けする対象となるのは、育てて3~4年経った株です。

株分けに適した期間は

  • 4月
  • 9月頃

です。

株分けの手順は5つあります

  1. 根ごと掘り起こしたニラを根元から株分けする
  2. 成長点の上で葉を切り、苗の定植と同じように植付ける
  3. 3~4年の株は植替えする
  4. 春か秋に株を掘り上げる
  5. 株分けして3本位で植える

株分け後、1年目は収穫しません。

 

収穫(収穫適期)

ニラは冬になると地上部が枯れてしまいますが、4~5年位は同じ場所で植えた株から収穫することができます

収穫適期は、2年目以降で6月から11月頃までとなっています。

葉丈が20㎝以上のニラを収穫しましょう。収穫する際には株元を3cm位残し、ハサミで収穫します。

最初の収穫から次の収穫までの期間は、3週間前後間を開けましょう。

 

なおトウ立ちしてしまっても、蕾が開く前に収穫すれば、炒め物などに利用できます。

またニラは、収穫の必要がない場合でも株の消耗を防ぐために刈り取りましょう。これを「捨て刈り」と言います。

参考文献
1,ニラの育て方・栽培方法 園芸通信 サカタのタネ
https://sakata-tsushin.com/oyakudachi/lesson/vegetable/post_28.html
2,ニラの栽培方法・育て方のコツ やまむファーム
https://ymmfarm.com/cultivation/veg/chinese-chive
3,ニラの育て方・栽培方法 みんなの趣味の園芸 NHK出版
https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-495/target_tab-2
4,用語です。「分けつ」 と 「分げつ」、どちらが正しいのでしょうか? Yahoo!知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1488384654

 

 

<ライター紹介>

Rikuw

はじめまして。自分で野菜を作って自給自足生活を目標にしているライターのRikuwです。

私の野菜作りは失敗も多いですが、毎年、少しずつ上達しています。
自らの体験を通して、ズボラで面倒くさがり屋さんでも出来るだけ簡単で失敗しない野菜の作り方をお伝えしていきたいと思います。
一緒に野菜作りを楽しみませんか。

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