マルチングとは。マルチングで得られる5つの効果&マルチングの手順を紹介
「マルチング」(マルチ)とは何か、目的や効果、やり方について、紹介します。
目次
マルチングとは
『マルチング』とは農業用の資材です。この資材を使って畑の畝の表面を覆うこともマルチングと呼ばれます。また、このマルチングを使った野菜の栽培方法は、「マルチ栽培」と呼ばれています。
使いやすいマルチング資材
マルチングの資材には
- ワラ
- パークチップ
- 腐葉土
- 乾燥させた雑草など
を用いることもあります。
ですが、一般的な野菜づくりには、使いやすくて入手しやすい『ポリエチレン製のマルチングシート(ポリフィルム)』が利用されています。
マルチングの効果
マルチングの主な効果について、5つ紹介します。
保温効果
野菜の苗を植え付ける時期に地温が低い場合は、地温を上げる効果があり根付きが良くなる
雑草抑制
マルチングは光を遮るので雑草が生えにくくなる効果があるので、除草作業の手間が省ける
土の乾燥防止
- マルチングは適度な湿度を保つので、土の乾燥予防の効果がある
- 特に高温乾燥の夏場では、野菜の根を守る効果がある
- 逆に湿気を嫌う野菜には向いていない
病害虫予防
マルチングは雨による作物の泥はねを防いでくれるので、病虫害防止の効果がある
土の固化と流出防止
- マルチングは雨風によって土が固まったり流れ出たりすることを抑える効果がある
- 土が耕した時と同じようにフカフカした状態を維持できるので、野菜の生育が良い
実際にマルチングしてみよう
野菜づくりに良く使われるポリエチレンシートでマルチングをしてみましょう。
事前準備
- 畑の土づくりをして畝を立てる
- 畝の表面と側面は丁寧に平にする
数日置いてからマルチングしましょう。畝を立てた直後にマルチングをすると土が沈んでしまいます。
用意するもの
- 畝のサイズに合ったマルチングシート
- マルチングシート押え(風で飛ばされないように裾を止める道具)
- 穴あけ専用道具「マルチ穴あけ器」(必要に応じて)、あるいはハサミやカッター
注意点
保温効果と保湿効果が発揮できるよう、マルチングシートは畝の表面にぴったりと張りましょう。
マルチングの流れ
- 溝を掘る
- ロールは畑の畝の端に置く
- 畝の反対の端で固定して切る
- 土寄せをする
- 仕上げ
1.まずは畝の周りに「マルチングシートの裾を生めて押さえる」ための溝を掘ります。マルチングシートは、ロールの「下から」出て来るように置きましょう。上から出るように置くと、引っ張った時にロールが転がってしまうので、上手に張れません。
2.マルチングシートのロールは、畑の畝の端に置き、畝の角にシートの最初の部分を溝の中に入れて仮止します。シートのロールを転がして畝の端まで広げて、畝全体を覆いましょう。ロールは芯の中に支柱(棒)などを通して引っ張ると回転するので、簡単に畝の端まで楽に広げられますよ!
その際、シートが左右にずれないように中心線を畝の中心に合わせてロールを転がすことがポイントです。
3.シートを反対側の畝の端まで引っ張ってきたら、その端の上から土を被せて固定して切ります。シートは溝に埋めるため、ある程度の余裕を残してから切りましょう。その際、シートはピーンと引っ張って端の終わりの部分をマルチ押さえで仮留めしてから、切ります。
シートのバタつきを防止するために畝の要所要所に重しを載せると、作業がしやすいですよ。
4.畝の端から端まで広げたシートの裾を溝に入れて土寄せをして留めます。シートがたるまないように裾側を引っ張りながら土をかけましょう。
5.シートが風などでとばされないように固定します。縦横の端に土を被せて固定し、上からは専用の押さえピンを使って要所要所をさしていきます。土寄せをした部分を足で踏んで固めたら完了です!
すでに穴が開いているシートもありますが、芽が出たり株を植えたりする穴を必要に応じで開けましょう。
<ライター紹介>
Rikuw
はじめまして。自分で野菜を作って自給自足生活を目標にしているライターのRikuwです。
私の野菜作りは失敗も多いですが、毎年、少しずつ上達しています。
自らの体験を通して、ズボラで面倒くさがり屋さんでも出来るだけ簡単で失敗しない野菜の作り方をお伝えしていきたいと思います。
一緒に野菜作りを楽しみませんか。