ソラマメとエンドウ豆の育て方!ひと冬超える植物の育て方のコツは?
目次
豆は春夏のイメージだけど
この独特な色と形をした花は、ソラマメの花です。なかなか特徴的な見た目をしてますよね。
豆と聞くと、私はあの綺麗な緑色を想像して”春夏”の食べ物であるとイメージするのですが、秋冬に育てはじめるのが最適な植物なんですよね。春夏のイメージはあながち間違ってはいませんが、春夏の豊かな緑色のためには、冬を越させる必要があるのです。
ソラマメの育て方
ソラマメは夏場に茹でたり、炒めたりしてビールと一緒に楽しむと最高ですよね!
お酒を飲むのが好きな人にはたまらないおつまみのひとつだと思います。そんなソラマメですが、ひと冬越し半年以上かけて育てる植物です。道のりは長いですが、夏場の楽しみのために育てていきましょう!
栽培におすすめの暦
真夏のイメージがあるとはいえ、旬の季節は5月上旬と、どちらかというと春の食べ物なんですよね。自分で育てたソラマメの甘さは一入(ひとしお)ですよ!
- 種とり・・・6月上旬
- 種まき・・・10月中旬〜下旬
- 収穫 ・・・5月上旬〜5月中旬
そだてかた
種を1粒植えることで1株できます。プランターに1粒植えて楽しみましょう。
種を植える時には、豆の黒い部分を真下に突き刺すように植えますが、発芽には酸素を必要とするため深く植えすぎないよう注意してください。
- 黒い部分を真下にして突き刺すように植える
- 越冬させるタイミングは、本葉3〜4枚ほど、10cmほどの大きさに育っている状態が最適
- 冬を越し、3月頃になると急激に大きくなるため、側枝※が5〜6本ほどになったら、3本くらいになるよう切り落とす
- 支柱を立て、ソラマメを安定させる
- 花が咲き、花が落ちるとサヤが上を向き始めるため、豆の重みでサヤが下をむき出したころに収穫する
※中心の茎から横に伸びだす枝のこと
注意点
酸性の土をニガテとする特性があるので、植える土には石灰などをあらかじめ混ぜておき、中和しておきましょう。
側枝を3本くらいに整えることで粒が大きくなります。収量ではなく、粒の大きさを意識して枝の剪定を行なうことをオススメします。
アブラムシが頂上にある芽につきやすい特徴がありますが、慌てずにアブラムシのついている芽の辺りを切り落としましょう。
エンドウ豆の育て方
エンドウ豆は、小さな頃はあまり得意ではありませんでしたが、大人になってからだしで軽く味付けしたエンドウ豆のうまみを知って以降、春の風物詩的存在になりました。
鳥に狙われやすい難点はありますが、鳥から守れば春の収穫がワクワクするものになります。栽培よりも鳥からどう守るかが重要とも言えます笑。
栽培におすすめの暦
春と秋にまくことができますが、収穫時期は一緒です。
- 種まき・・・2月中旬/10月中旬〜10月下旬
- 定植※ ・・・3月下旬
- 収穫 ・・・5月〜6月
※育った苗を畑やプランターに移すこと。
そだてかた
苗床用ポットにまく方法もありますが、秋にまく場合には育てるプランターや畑に直にまき、生育が良くなったら間引くという方法もあります。基本的に種1粒につき、1株できます。
- 種を1粒まきます
- 発芽したら、気温の低い屋外で太陽光にあてて育てます
- しっかりとした苗に育ったら定植を行ないます
- ツルが伸びてきたらネットや柵で誘引し、生長をサポートします
- 3月になると急激に成長し、4月には花を咲かせます
- 花が落ち、サヤが出現したら、サヤエンドウとして食べる場合は実がふくらむ前に収穫
- 実を食べる場合にはサヤが丸々太ってから収穫
注意点
先にも紹介しましたが、エンドウ豆は防鳥対策が重要です。人間が食べて美味しいものの中には、他の動物が食べても美味しいものは沢山あります。
定植する際に、竹柵などを用いて鳥から実を守る対策を練りましょう。ツルが伸びてくると、竹柵をも超えてくるので、ネットなどを用いて防鳥をしつつツルの誘引を行ないます。
またエンドウ豆もソラマメ同様、酸性の土を嫌うため、育てる前には石灰などで土の状態を中和しておく必要があります。
実が大きくなるように、と肥料分を与えすぎると病害虫の被害が出やすくなるため、様子を見つつ肥料は与えていくのがベストかと思います。
冬を越すから春夏が楽しい!
春夏に何気なく楽しんでいたソラマメやエンドウ豆ですが、越冬することによってあの鮮やかな色や深い味わいが出ていたのかと考えると、何だか感慨深くなります笑。
種を植えてから長い期間を要する植物ではありますが、うまく育った時の感動は他のものとは比べ物にならないものがあると思います。
ただエンドウ豆でもお話しましたが、鳥や他の動物から守る意識は必要です。私の実家で父が大好物のソラマメを育てていましたが、ちょっと目を離した隙に食べられてしまったので・・・。
参考文献:安藤康夫,2014,『プランターで有機栽培2: 種類別 野菜がよろこぶ育て方』,農文協
<ライター紹介>
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いつか自給自足生活を送ってみたいライター。ただし生粋のズボラなため、家庭菜園にまず「ラクさ」を求める。失敗は成功のもとなので、失敗してもあまり気にしない。育てるのが好きな野菜はハーブ、ピーマン、ナス。たくさん収穫できて、比較的虫がつきにくいから。