家庭菜園の虫除けに!簡単手作り虫除けスプレーの効能&つくりかた
最近かんたんにできる家庭菜園が人気になっています。
比較的手間もかからず新鮮な野菜などを作ることができるというものですが、やっかいなのが「虫」です。
かといって虫除けの薬を大量に使うのは費用面や安全面で気になるところです。
そこでここでは手づくりで簡単にできる虫除けスプレーについて紹介していきます。
目次
虫除けスプレーの材料と効能
特別高価な材料などを使わずに家庭にあるようなものでも虫除けスプレーは作ることができます。
今回材料にするのは「酢」「ニンニク」「唐辛子」です。
酢の効能
酢にはアオムシ、アブラムシなどを近寄らせないようにする成分が含まれています。
こうして防虫効果がある酢ですが、酢にはさらに抗菌作用、殺菌作用もありますので雑菌や病原菌対策にもなります。
ただし量が多すぎると野菜の葉や茎、根などが傷んでしまいますのでやりすぎには注意が必要です。
すぐに使いたい、手間をできるだけかけたくないという場合は「酢」を水で3倍程度薄めたものでも一定の効果は出ます。
手軽に作って使用したいときはこれでも良いでしょう。
ニンニクの効能
ニンニクも高い防虫効果があります。
昔から農家では防虫に使われていたニンニクは植えていると根から殺虫効果がある成分が出ますし、実を潰したり皮や茎を煮て汁を殺虫に使ったりしていました。
また、高い殺菌効果がありますので植物などのそばにニンニクのかけらなどを置いておくとそれだけで病原菌を防ぐ効果があることがわかっています。
そのようなニンニクはアルコールや酢に溶けやすいという性質がありますので先ほどの酢とうまく組み合わせることができます。
唐辛子の効能
そして唐辛子です。
唐辛子も昔から防虫に使用されてきました。
唐辛子を小口切りにしたものを衣服、着物を保存する際に入れておくと高い防虫効果を発揮するのです。
しかも無臭のために衣服に嫌な臭いがうつることもありません。
こちらの唐辛子もアルコールや酢に溶けやすい性質がありますので組み合わせやすい材料です。
虫除けスプレーの作り方と使い方
- 酢・・・500ml
- ニンニク・・・半個ほどをすり潰したもの
- 唐辛子・・・5~10本
これらを容器にすべて入れて1ヶ月ほど放置すれば完成です。
使用する際は霧吹きなどで使うのですが、この原液をそのまま使用すると成分が強すぎますので水で薄めて使用します。
野菜の量や虫が出てきそうな度合いにもよりますが、この原液を3~10倍に薄めて使用するのが良いでしょう。
濃度が濃すぎると野菜自体も傷めてしまいます。
スプレーをまくときは全体に適当にまくのではなく、虫がつきやすい葉の裏などにもかけるようにしましょう。
虫を寄せ付けない環境をつくる
虫除けスプレーをすることも重要ですが、虫が近寄ってこない環境をつくるのも重要です。
そもそも野生の植物は虫ですべてやられてしまうようなことはあまりありません。
それは虫が寄ってこないようなバランスが自然とできているからです。
しかし家庭菜園というのは人が作り出すものですのである意味では不自然なものです。
たとえば野菜を植えすぎの「密集」状態になっていたり、屋根や塀などで「日当たりが悪い」場所であったり、同じく塀などで「風通しが悪い」というような環境になっているかもしれません。
これらをできる限り改善するだけでも自然と「虫除け」を行うことができるのです。
まずは虫が寄ってこない環境を意識するようにしましょう。
手作りの虫除けスプレーで対策してみよう
植物に優しい天然由来成分の虫除けスプレーなどもホームセンターなどで売っているのですが、かなり高額なものが多くなっています。
使用頻度も高いので、自作したものでこまめに見ていきたいものです。
(ライター:ヨシハラ)