家庭菜園で見かける虫はどこからやってくる?寄せ付けにくくする方法は?
家庭菜園をしていて不思議に思うのが「虫はどこからやってくるのだろう?」ということです。
気が付かないうちに発生していて、虫の存在を察知したときにはすでに野菜が被害を受けたあと、ということも頻繁に起こっています。
そこでここでは
- 虫がどこからやってくるのか
- やってこないようにするにはどうすればよいのか
について紹介していきます。
目次
例えば、アブラムシはどこからやってくる?
まず家庭菜園の行っていてもっとも出会うことが多い「アブラムシ」ですが、かれらはどこからやってくるのでしょうか?
葉の裏や葉の陰にいるアブラムシをよく見ても小さい丸まった体に短い脚があるだけで、羽もありません。
このような姿かたちをしているのにマンションのベランダで行っている家庭菜園のプランターにも気が付けば存在しています。
しかしこのアブラムシをよくよく観察すると答えがあります。
基本的にアブラムシはその植物で繁殖して増えていきます。
そのため、そこで生まれてくるアブラムシには羽などは必要ありません。
ただ他の植物へ移動する必要性がでてきたタイミングで羽があるアブラムシが生まれてくるのです。
この羽のあるアブラムシが別の植物のもとに移動し、そこでまた繁殖して増えていきます。
こういった理由で発見するアブラムシには羽がないものばかりですが、ごくまれに羽があるものが生まれるためにどこからどもなくやってくるのです。他の虫も移動の仕方は様々ですが、「羽がある虫」はどこからでもやってきます。
そうです、結論「どこからでもやってくる」のです。
なので・・・完全にシャットアウトすることは不可能と思っておいたほうが良いでしょう。
虫がやってこないようにするために
”完全にシャットアウトすることは不可能と思っておいたほうが良いでしょう”とは書きましたが、防除できないわけではありません。
むしろ「虫がやってこない対策」をすることで、虫の被害を大幅に抑えることができます!
日当たりと風通しを確保する
虫がやってきやすい、繁殖しやすい条件として
- 日当たりが悪い
- じめじめしている
- 風通しが悪い
が挙げられます。
特に家庭菜園の場合は、野菜がスペースに対して多すぎると密集することで日当たりや風通しが悪くなります。
すると植物自体の抵抗力が弱ってしまい、虫がつきやすくなってしまうのです。
多すぎる部分は取り除くなどして日当たりと風通しを確保しておけば、それだけに虫は寄ってきにくい状況になります。
近くに繁殖場となるような雑草や間引きした苗などを放置しない
せっかく余計な雑草を取り除いて間引きをおこなって健全な状態を作り上げても、それらを近くに放置していては意味がありません。
そこで虫が大量発生する繁殖地帯ができてしまい、発生した虫は近くに移動していくからです。
取り除いた雑草などは放置せずにすぐに処分するようにしましょう。
連作は野菜も土も傷めることになる
同じ場所、同じ土で同じ野菜を作ると連作障害が起きることがあります。
連作に起因する何らかの理由(主として土壌に関係する理由)により、次第に生育不良となっていく現象を、連作障害(れんさくしょうがい)という。連作障害のことを忌地、厭地、いや地(いずれも読みは「いやち」)ともいう。
引用元:連作 Wikipedia
野菜によってはある程度連作に強いものもありますが、なかには連作することで生育が悪く、抵抗力の弱い野菜になることがあります。
連作に強い野菜以外は連作をしないようにしましょう。
また、連作は土にも問題が発生します。
長い間同じ土を使い続けていると様々な虫が発生します。
- 定期的に土を入れ替える
- 何も作らずに休ませるときに広げて太陽の光にあててやる
などの方法で、目に見えない小さい虫などを駆除することができます。
道具の消毒や殺菌も忘れずに
家庭菜園で使用する道具には虫の卵がついていたり、雑菌がついていたりします。
そういった道具を使っていると虫が発生しやすくなります。
また、虫除けに使用した道具も同様で、虫除けに使用したスプレーなどをそのまま放置しているとそのスプレーの容器などから虫が発生することがあります。
定期的に消毒・殺菌をするようにしましょう。
虫を寄せ付けにくい環境づくりを
虫は羽がある限り、どこからでもやってきます。
重要なのは「虫がやってきにくい環境」を作ることで、それを徹底していれば虫の発生はかなり防止できることは間違いありません。
(ライター:ヨシハラ)