家庭菜園初心者向け!「無農薬」で野菜を育てる、その定義や育て方のコツ

食に対するこだわりは年々増しているように感じます。有機栽培で育てられた野菜の需要が高まっていることもそのひとつ。一部のスーパーでは「有機栽培」の特設コーナーが設けられるほどです。
しかし、有機栽培の野菜や無農薬でつくる野菜は

  • 手間がかかる
  • コストがかかる

ために、値段は高くなり、家計への負担は大きくなります。

そこでいっそのこと家庭菜園を作り、自ら野菜作りを始めてみようと考えている人もいるのではないでしょうか。

しかし、野菜作りは簡単ではありません。
ましてや、無農薬で育てるとなるときちんとした知識が必要となります。

そこで今回は家庭菜園初心者でも安心して野菜作りが楽しめる、無農薬野菜の正しい育て方を紹介します。これから家庭菜園を始めようとしている方はぜひ最後までご覧くださいね。

 

無農薬野菜とは

引用元:PhotoAC

「無農薬野菜」「オーガニック野菜」「自然栽培」など、スーパーへ行くとこんな表示を見かけたことないですか?(・・・実は食品表示法では「使用してはいけない表示」も見かけるのですが※)

今回のテーマである、無農薬で育てた野菜とはどういうものなのか。紹介していきますね。

 

※「無農薬野菜」という表記について。
本来、無農薬野菜という表記は、食品表示法により禁止されています。以下、理由です。

有機JAS規格は、無農薬栽培を定めた規格ではありません(緊急やむを得ない場合に限られた種類の農薬の使用が可能)。したがって、「有機JAS規格=無農薬」とはいえません。また、「無農薬」の表示は、消費者が「残留農薬がない」等間違ったイメージを抱きやすく、優良誤認を招くため、「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン(平成19年改正)」において、「無農薬栽培」「減農薬栽培」等の表現は禁止されています。

引用元:[改訂4版]食品表示検定認定テキスト・中級

販売されている野菜に、無農薬で栽培されているものが0、というわけでもありませんが、実際のところ無農薬で栽培されているかどうかを判断する術は「食品表示」の観点にはありません。
「有機野菜=無農薬栽培」という訳ではないということを理解していただけると幸いです。

また上記の「無農薬野菜」「オーガニック野菜」「自然栽培」という単語ですが、

  • 無農薬野菜(無農薬栽培)
    禁止表現(優良誤認を招くため)
  • オーガニック野菜
    有機JASマークが添付されていない場合にはNG
  • 自然栽培
    特別栽培農産物(※2)の表示をした場合はNG

基本的には、消費者を誤認させるような用語・文字・絵等は、一括表示欄や枠外に表示することを禁止されています。

※2 特別栽培農産物

その農産物が生産された地域の慣行レベル(各地域の慣行的に行われている節減対象農薬及び化学肥料の使用状況)に比べて、節減対象農薬の使用回数が50%以下、化学肥料の窒素成分量が50%以下、で栽培された農産物です。

引用元:特別栽培農産物に係る表示ガイドライン

(ただし、従来からの明確な基準による農法で自然等の表示を冠するもので一括表示 の枠外に表示した場合を除く。)

参考文献

  1. [改訂4版]食品表示検定認定テキスト・中級
  2. 特別栽培農産物に係る表示ガイドライン Q&A

 

有機栽培の条件と無農薬栽培の挑戦

食品表示法では「無農薬〇〇」の表示はNGですが、無農薬で育てた野菜の生産・販売がNGな訳ではありません。

なお有機栽培の農産物は、原則として化学農薬や化学肥料を使わずに育てます。ただ完全に農薬無使用なわけではありません。害虫や病気、雑草の被害がどうしても大きくなる可能性がある場合には、認められた農薬が利用できるようになります。

もし自宅で無農薬の野菜づくりに挑戦する場合は、ぜひ徹底的に無農薬に挑戦してみてください。病害虫が発生しても農薬は使えません。高度な管理技術が必要となるので、大変な労力を感じることになるでしょう。

なぜ「有機」「無農薬」の需要が高まっているのか

なんといっても「安心で安全」だからではないでしょうか。

通常の野菜には当然のように害虫や病気対策として農薬が散布されますが、どれくらいの量の農薬が使われているのか我々消費者には見当もつきません

やはり口に入れる物なので、特に小さなお子さんがいる家庭なら安心で安全なものを食べさせたいと思うのは当然かもしれません。

 

家庭菜園での無農薬野菜の育て方

引用元:photoAC

無農薬野菜がどのような野菜がわかってきたところで、本題に移ります。家庭菜園も畑での栽培同様、道具や育て方などの事前準備が必要です。そこで初心者でも育てやすい方法を伝授します。

 

初心者はプランター栽培から始めよう

自宅に庭があれば庭を耕したり、レンタル農園で栽培してもいいですが、まずは手軽に始められるプランター栽培がおすすめです

メリットは、

  • ベランダなど空いたスペースで手軽にできる
  • 荒天の際に移動させやすい
  • 手入れが簡単

などが挙げられます。

無農薬栽培のコツとは

無農薬栽培にとって最大の敵は虫です。

虫はどれだけ気を付けていてもどこからともなく現れます。こまめに作物の様子を確認し、虫がいたらその都度駆除しなくてはなりません。ここまでくれば虫が苦手だなんて言っていられないので、虫がどうしても無理だという人には無農薬栽培は向いてないかも知れません・・・。

(経験談ですが、虫は追い払えるけど、野菜にひっそりついている虫にゾッとする・・・という方には、防虫ネットで覆うのがおすすめです)

虫がどうしても無理だけど、それでもどうしても無農薬野菜が作りたいという人は、室内で育てるという方法もあります(これは旅行などで数日間、作物の状態確認ができない人にも使えます)。

日当たりのいい場所にプランターを配置し、十分な日光を浴びせてあげましょう。

もし、日当たりの悪い家に住んでいるならホームセンターなどで栽培用のLEDライトがあるので、野菜に当ててやると発育を促してくれます。

肥料はどんな物を使えばいい?

一般的には堆肥(たいひ)や腐葉土が使われています。

作る野菜に合ったものを選び、土に混ぜてやりましょう。

 

無農薬栽培初心者におすすめの野菜

引用元:photoAC

初心者ならとにかく育てやすい物からチャレンジしてみましょう。最初に難易度の高い野菜から始めてしまうと、きっと途中で嫌になっちゃいます。家庭菜園に易しいとされている野菜をピックアップしましたので、是非チャレンジしてみてください。

リーフレタス

ネギ

ハーブ

じゃがいも

(ライター:shinichi910 編集:kkk0123kkk)

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