「自分で野菜を作る時におすすめの品種」―「小松菜」
「自分で野菜を作る時におすすめの品種」は、小松菜です。
栄養素が豊富な野菜
栄養が豊富な小松菜の原産地は、東京都江戸川区内にある小松川地区です。小松菜の名前も産地から由来しています。小松菜は、地域によって栽培されている種類が異なるので、味、葉型、草丈の長さなども異なります。
小松菜は、一年を通して市場に出回っている野菜で、
- ビタミンA
- ビタミンC
- カルシウム
- カロテン
- 鉄分
などの栄養素が豊富です。
また、小松菜は灰汁が少ないので、お浸し、漬物、和え物、味噌汁の具、炒め物など、いろいろなお料理の食材として使うことができます。
特に、厳冬時期の小松菜は、霜に当たることにより栄養価が高くなり、甘みも増しています。
小松菜の種類には、葉の形が丸い丸葉系と長い長葉系があり、暑さや寒さに強い品種は、丸葉系です。
小松菜の育て方
畑の準備
小松菜の種蒔きをする2週間以上前までに、
を散布して、畑を耕しておきます。
種蒔きをする1週間以上前になったら、有機質が含まれた化成肥料を施し、再度、畑を耕し、種まき用の畝をつくります。
種蒔き
小松菜は、暖かい時期より冷涼時期の方が生育が良いので、
- 春
- 秋
の種蒔きが育てやすく、おすすめです。
- 深さが1~2㎝位の溝に、1㎝位の間隔で“すじ蒔き”する
- 薄く土を覆いかぶせ、水をかける
種蒔きをした後、水をあまり強くかけると、種が流れてしまうので、優しくかけます。
種蒔きをした後、寒冷紗を被せると、発芽が揃います。陽当たりが強い5月から8月頃は、寒冷紗をつかって日除けをします。冬はビニールをトンネル状にして覆います。
小松菜を育てるときの管理
間引き
小松菜は、種まきをしてから4~5日で発芽します。
1回目の間引きは、本葉が2枚位になったら行い、株間を4~5㎝位にします。
2回目の間引きは、本葉が4~5枚位になったら行い、株間を6~7㎝位にします。
間引きをする際、残しておく小松菜の株元が浮いてしまうと、生育が良くないので、しっかりと土を被せます。また、間引きをする時期は、遅れないように行います。
さらに成長状況を見ながら3回目の間引きをして、追肥をします。
肥料は、移植ごてを使って株元近くの土と肥料を混ぜます。春蒔きの小松菜は、成長が良いので、追肥は必要ないですが、生育状況を見て判断します。
病虫害
春蒔きの小松菜は、病虫害の被害を受けやすいですが、病虫害予防をする場合は、できるだけ本葉が2~3枚位になるまでに行います。
特に小松菜を収穫する夏の時期は、
- アオムシ
- コナガ虫
- ヨドウムシ
などの害虫が発生するので、不織布や寒冷紗で覆って、害虫対策をします。
小松菜は、薬で防除できない萎黄病が発生しやすいです。そのため自分で育てる場合は、耐病性品種の小松菜の方が、無難です。
また、春と秋に白さび病や炭素病が発生しやすいですが、雨除けをすることで、防ぐことができます。
小松菜を収穫しよう
小松菜の収穫は、
- 春蒔き 1カ月前後
- 秋蒔き 1カ月半位~2カ月半位
です。
品種にもよりますが、小松菜の草丈が30㎝位になったら収穫適期です。収穫する際は、株元をしっかり握って引き抜き、株と根の間をハサミなどで切ります。
また、小松菜は、収穫時期のものだけでなく、間引きをする際に取った小さな株でも食べることが出来るので、お味噌汁の具やサラダ、お浸し等の食材として、活用することができます。そのため間引きをした小さな株は、捨てないで、お料理の食材として、活用できます。
小松菜は、どこでも購入することができ、栄養価も高く、色々なお料理の食材としても使える野菜なので、自分で野菜を作る時におすすめの品種です。
<ライター紹介>
Rikuw
はじめまして。自分で野菜を作って自給自足生活を目標にしているライターのRikuwです。
私の野菜作りは失敗も多いですが、毎年、少しずつ上達しています。
自らの体験を通して、ズボラで面倒くさがり屋さんでも出来るだけ簡単で失敗しない野菜の作り方をお伝えしていきたいと思います。
一緒に野菜作りを楽しみませんか。