「自分で野菜を作る時におすすめの品種」―「大根」
「自分で野菜を作る時におすすめの品種」は、日本人にとって最も身近な野菜である大根です。
大根ってどんな野菜?
大根は、
- 胃腸の働きを整えてくれるジアスターゼ
- カロテン
- ビタミンC
- カリウム
- 食物繊維
など、豊富な栄養素を含み、サラダ、漬物、味噌汁の具、煮物など、幅広く使われている根菜野菜です。
大根の種類は、根の首の部分が「青首」のものと「白首」の2種があります。「青首」は主に生食用(漬物やサラダなど)に使われ、「白首」は煮つけなどに使われます。
大根の形は、太いものから細いもの、長いものから短いもの、先太りのものまであります。さらに辛味が強いものもあるので、色々な品種の大根を楽しむことができます。
また大根は、
- 春
- 夏
- 秋
の3つの時期に収穫をすることができます。そのため自分で育てる場合は、その季節にあった品種を選ぶと、一年中、連続的に栽培して収穫をすることができます。
大根は、耐寒性があるので、冷涼な気候を好みますが、厳冬時期は、根の部分が凍結しやすいです。
大根の育て方
畑の準備
・2週間以上前
大根は、種蒔きをする2週間以上前までに、畑に苦土石灰と堆肥を散布して、畑を“深く”耕します。散布する堆肥が完全に熟していないと、根が岐根や奇形になってしまうので注意が必要です。
・1週間以上前
畑に化成肥料を施して、畑の土となじませながら再度耕します。
種まき
大根の種蒔き用の畝は、幅が70㎝位、株間は30㎝位が理想です。また、畝高が浅いと根の部分が大きく肥大しなかったり、二又などの岐根になったりするので、畝は、高くします。
- 畝の上に丸い空き缶やビンの底を軽く押し付ける
- 1.で出来た深さ2cmほどの穴に、5粒位の種を蒔く
- 1㎝位の薄さの土を覆う
大根を育てるときの管理
間引き
大根は、種蒔きの適期に種を蒔くと、3日位で発芽します。
・1回目の間引き
子葉が開いたら行い、生育と形が良いものを3本残します。
子葉の形が良いものは、成長すると大根の形が良く、子葉の形が悪いものは、成長しても大根の形が悪いので、間引きをする際は、子葉の形を良く観察しながら行います。
・2回目の間引き
本葉が3枚位になったら行い、生育の良いものを2本残します。
・3回目の間引き
本葉が7枚位になったら行い、茎の部分がしっかりした太いものを1本残します。
間引きをした後は、根株に土がかかっていない場合があるので、ふらつきやすくなっているため、鍬を使って株元に土寄せをします。また、間引きをした後は、株に肥料がかからないようにして、毎回、追肥を行います。
病虫害
大根は、
- キスジノミハムシ
- アオムシ
- ヨドウムシ
などが葉を食べたりするので、見つけたら駆除します。
また、大根が注意すべき病害は、
- 軟腐病
- ウィルス病
です。
大根に軟腐病が発生すると、葉茎と根の境目部分から腐り始めて、悪臭が発生します。この病気が発生した大根は、見つけたらすぐに抜いて処分します。
ウィルス病は、アブラムシによって発生するので、アブラムシが発生したら防除したり、見つけたら駆除しましょう。
大根の収穫
大根の収穫適期は、外側の葉が垂れて中心部の葉が開き始めた時です。
もちろん葉が立っている大根は、食べることができますが、収穫適期になった大根の方が、美味しいです。
夏蒔き大根は約2ケ月位、秋蒔き大根は約2~3カ月位で収穫をすることができます。春蒔きと夏蒔きの大根は、根の部分に鬆(す:空間)が早く入ってしまうので、初心者は、秋蒔き大根の方が作りやすいです。
大根は、初心者でも作りやすいので、自分で野菜を作るおすすめの品種です。
<ライター紹介>
Rikuw
はじめまして。自分で野菜を作って自給自足生活を目標にしているライターのRikuwです。
私の野菜作りは失敗も多いですが、毎年、少しずつ上達しています。
自らの体験を通して、ズボラで面倒くさがり屋さんでも出来るだけ簡単で失敗しない野菜の作り方をお伝えしていきたいと思います。
一緒に野菜作りを楽しみませんか。