自分で野菜を作る時におすすめの野菜―芽キャベツ(コモチカンラン)
コモチカンランは、茎の下から直径3cm位の小さなキャベツが沢山実るキャベツの品種の変種で、ベルギー原産の野菜です。
コモチカンラン(子持ちカンラン)の“カンラン”はキャベツを意味し、別名「芽キャベツ」とも呼ばれています。
目次
コモチカンランの育て方
土づくり
定植をする2週間前までに
- 苦土石灰を撒く
- 土を良く耕す
定植をする1週間前までに
- 深さ20㎝の溝を掘る
- 堆肥、油粕、化成肥料を撒く
- 溝を掘る
- 幅40㎝位の畝を作る
を実践しましょう。
種まき
種蒔きの適期は
- 春まき:3月~4月
- 夏まき:7月~8月
となっています。
苗の作り方
- 直径9㎝の育苗ポットに用土を入れる
- 種を5~6粒位蒔く
- 本葉が5~6枚になるまで育てる
土の表面が乾燥しやすいため、発芽するまでは新聞紙をかけておきましょう。発芽後は新聞紙を取り、日光に当ててあげます。
定植
定植の適期は「本葉が6枚位の苗に育ったとき」です。
株間が50㎝位になるように植えます。
株元を押さえながら苗が倒れないように注意しましょう。同時に支柱を立てて防風対策することをおすすめします。定植後は、株元に水を与えます。
高温乾燥対策に、
- 畝全体に干し藁や干し草を敷く
- マルチング
がおすすめです。
コモチカンランの栽培管理
間引き
間引きは2回位行いましょう。
1回目の間引きは「双葉が開いた頃」を目安に行います。
生育の良い苗を2本だけ残しましょう。
2回目の間引きは「本葉が3枚位の頃」を目安に行います。
茎が太く、生育の良い苗を1本残します。
追肥
1回目の追肥の目安は、
- 定植してから3週間位
- 本葉が5~6枚位になった頃
です。
一株に対して一握り位の化成肥料を株の周りに撒き、土寄せをしましょう。
2回目の追肥の目安は、
- 下の方に脇芽が結球し始めた頃
1回目の追肥と同じように化成肥料を与えます。
追肥における6つのポイントを紹介します。
- 肥料切れにしない
- 追肥して結球するまで、生育の良いものを見極め育てる
- 生育状況を観察しながら随時追肥を行う
- 株が小さい時は、株元の周りに追肥する
- 株が成長してきたら、株元から少し離れた所に畝を作って追肥をする
(畝を作ると根を傷めることが少ないため) - 下の方の脇芽が結球し始めたら、肥料を充分に与える
病害虫対策
コモチカンランに注意が必要な害虫は、
- ヨトウムシ
- コナガ
- アブラムシ
- アオムシ(モンシロチョウの幼虫)
などが挙げられます。
定植直後にネットのトンネル掛けをすると、効果的です。
コモチカンランに注意が必要な病気は
- 立ち枯れ病
- 菌核病
- ベト病
- 根こぶ病
などが挙げられます。
これらの病気は、陽当たりや水はけが悪く株間が狭くて葉が混み合っていると、発生しやすいです。
沢山収穫をするコツ
沢山収穫をするコツは、「葉かき」(下葉かき)と呼ばれる「摘葉」作業を行うことです。
「摘葉」によって、
- 生育の良い芽キャベツができる
- 良い結球を育てるための陽当たりと風通しを確保できる
- 結球が肥大するスペースを確保できる
という効果があります。
「摘葉」の作業は、脇芽が結球し始める10月頃に行いましょう。
摘葉作業の5つのポイントを紹介します。
- 株の上の方にある葉を10枚位残す
- 脇芽の結球を傷めないようにハサミを使って徐々に下葉を全部取り除く
- 株元から10節目位までの間にある形の悪い芽球は、株元から摘み取る
- 葉かきは、一度に全ての葉を切り取らないで徐々に行う
- 下葉は葉柄の部分を少し残して切りとる
収穫(収穫適期)
コモチカンランの結球は下の方から順に次々と実がなっていくので上手に育てると、2か月位収穫を楽しむことができます。
収穫適期は、
- 球径が2~3cm位の頃
- 目安はピンポン玉位の大きさ位
- 硬くて締まった芽球
です。
収穫方法ですが、「付け根の部分をハサミで切る」か「手で摘む」ようにしましょう。
また収穫が遅れると芽球が開いてしまうので、適期に収穫します。沢山収穫をした場合は、さっと茹でて保冷袋に小分けして冷凍保存するのがおすすめです。
参考文献
1,メキャベツ(芽キャベツ)の育て方・栽培方法 みんなの趣味の園芸 NHK出版
https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-530/target_tab-2
2,芽キャベツの育て方と栽培!失敗しないコツや上手に育てる方法をご紹介! 暮らしーの
https://kurashi-no.jp/I0009335
<ライター紹介>
Rikuw
はじめまして。自分で野菜を作って自給自足生活を目標にしているライターのRikuwです。
私の野菜作りは失敗も多いですが、毎年、少しずつ上達しています。
自らの体験を通して、ズボラで面倒くさがり屋さんでも出来るだけ簡単で失敗しない野菜の作り方をお伝えしていきたいと思います。
一緒に野菜作りを楽しみませんか。