自分で野菜を作る時におすすめの野菜―パクチョイ
パクチョイは、中国原産で寒さや暑さに強く短期間で収穫できる家庭菜園向きの野菜です。
パクチョイは見た目がチンゲン菜に似ていますが、チンゲンサイの葉柄は緑色でパクチョイは白色です。パクチョイは広東語で「白菜」と漢字表記されますが、白菜ではなくチンゲン菜の近縁種です。
また、パクチョイは中華料理だけでなく和食でも幅広く利用される野菜です。
パクチョイの育て方
パクチョイの育て方は直播が基本です。
育苗ポットで育てて畑に移植することもできますが、直播の方が育ちやすいです。
土づくり
排水性と保水性が良い場所で育てましょう。
種蒔きをする2週間以上前までに
- 苦土石灰を撒く
- 土を良く耕す
種蒔きをする1週間前までに
- 堆肥と化成肥料を撒く
- 土を良く耕す
- 畝を作る
(畝幅は80㎝位、高さ10㎝)
を実践しましょう!
草取りが面倒な人は、黒ポリマルチの使用がおすすめです。
種まき
種蒔き適期は、4月から9月下旬頃までです。
種の種類によって蒔き方が異なるので、購入した種の袋裏面に記載されている蒔き方を参考に蒔きましょう。なお暑い時期は害虫が発生しやすいので、初心者には秋蒔きがおすすめです。
種の種類によって蒔き方は異なりますが、
<条蒔きをする場合>には、条間を20~30㎝にしましょう。
<点蒔きをする場合>には、
- 1穴に5粒位
- 種蒔き間隔は、1㎝位
- 穴は深さ1㎝位、直径4㎝位
で蒔きましょう。
いずれの場合も、種蒔き後5㎜ほど土で覆い、土の上を軽く手で押さえます。
発芽するまで水やりをして乾燥させないようにすると、発芽が揃います。種蒔き後、3~4日位で発芽します。種蒔きから収穫までは、50~60日位です。
パクチョイの栽培管理
間引き
間引きは3回位行いましょう。
- 1回目は、双葉が開いた頃
- 2回目は、本葉が2枚位の頃に2本立ちにする
- 3回目は、本葉が4枚位の頃に1本立ちにする
株間を10㎝~15㎝位にする意識で間引きします。
間引きのポイントですが、
- 残す株を傷めないように注意すること
- 夏に間引きをする場合は株間を広めにすること
がポイントです。株間を広めにすることで、病気予防になります。
追肥
2回目の間引き後から、2週間に1回の割合で行います。秋蒔きの場合は、本葉が5~6枚位頃から始めましょう。
病害虫対策
パクチョイに注意が必要な害虫は、
- アブラムシ
- コナガ
- キスジノミハムシ
- ハモグリバエ
- ヨトウムシ
などが挙げられます。
発芽すると害虫は卵を葉に産み付け始めるので種蒔き直後に、ネットのトンネル掛けで予防しましょう。
パクチョイに注意が必要な病気は、
- ベト病
- 白さび病
- 軟腐病
- 根こぶ病
などが挙げられます。連作は避けて、水はけのよい環境で育てましょう。
初心者は病気に強い品種を選ぶと育てやすいです。
露地栽培で上手育てる4つのコツ
- アブラナ科の野菜との連作は、避ける
- 畝をしっかり作ってから種まきする
- 1本立ちに間引いた後に土寄せする
- 初心者は秋蒔きで!
土寄せは、移植ゴテなどを使って畝全体を軽くかき混ぜると、しやすくなります。
春まきも育てやすいですが害虫の被害が多くトウ立ちしやすいので、秋まきがおすすめです。
収穫(収穫適期)
収穫適期は、
- 草丈が20㎝位
- 株元の直径が5㎝位
- 葉柄部分が膨らみはじめた頃
です。
収穫する際には、「株元を手で持って根ごと引き抜く」か「根の付け根部分をハサミやナイフで切り取る」場合があります。
が、病気の発生を予防するためにも、根の部分も残さず引き抜いて取り去ることをおすすめします。収穫をする際に根を土の中に残こしてしまうと、病気が発生する原因となります。
また早めの収穫がポイントです。春蒔きも秋蒔きも、早めの収穫を心がけましょう。収穫が遅れると、葉柄の部分が筋っぽくなり、軸が固くなって美味しくありません。
参考資料
1,パクチョイの育て方とコツ|茎(葉柄)の純白がきれいな中国野菜 イチからわかる野菜の育て方
http://野菜の育て方.com/pakuchoi-sodatekata-14387.html
2,パクチョイ 作り時!中国野菜|タキイネット
https://shop.takii.co.jp/shop/selection/chinese1204_2.html
3,パクチョイ(白梗菜)タキイ種苗株式会社
http://www.takii.co.jp/CGI/tsk/shohin/shohin.cgi?breed_seq=00000627&hinmoku_cd=YAC&area_cd=5
<ライター紹介>
Rikuw
はじめまして。自分で野菜を作って自給自足生活を目標にしているライターのRikuwです。
私の野菜作りは失敗も多いですが、毎年、少しずつ上達しています。
自らの体験を通して、ズボラで面倒くさがり屋さんでも出来るだけ簡単で失敗しない野菜の作り方をお伝えしていきたいと思います。
一緒に野菜作りを楽しみませんか。