家庭菜園で使用するプランターの選び方。注目すべきは素材と大きさ、排水穴
家庭菜園で使用するプランター選びは外観のデザインではなく、
- 素材
- サイズ
- 排水穴
の3つに着目して選びましょう。
プランターを「素材」で選ぶ
家庭菜園で使用するプランターの主な素材には、
- プラスチック製
- 木製
- 陶器製
などがあります。しかし、それぞれメリットとデメリットがあるので、野菜づくりに合った素材のものを選びましょう。
プラスチック製
プラスチック製のメリットは、
- 安い
- 丈夫
- 軽い
- 持ち運びに便利
が挙げられます。
一方で
- 通気性や水はけが悪いので、根腐れを起こしやすい
- 土の温度が高くなりやすい
- 安っぽい
- 劣化しやすい
というデメリットも挙げられます。
根腐れのしやすさに関しては、土の表面の乾き位を見ながら水の与え過ぎに注意したり、水はけの良い培養土を使ったりすることで回避することができます。
また土の温度が高くなりやすいという点ですが、夏に土の温度が高くなりやすい一方で、冬は土が凍りやすいという難点もあります。が、プランターカバーを使用することで、土の温度が高くなったり低くなって凍ったりすることを防いでくれます。
そしてプラスチック製ならではのデメリットなのですが、プラスチック製のプランターは安価なものが多く、見た目が安っぽいものが多いんですよね。ただデザイン性の高いもの、高級感のあるものが0というわけではありません。お気に入りを見つけましょう。
プラスチック製は劣化しやすく、長く使用できません。このデメリットに関しては、素直に買い換えることをおすすめします。
木製
木製のメリットは、
- 通気性や排水性が良い
- 素材が自然のものなので、おしゃれで素朴感がある
一方で、
- 腐りやすく壊れやすい
- 重い
というデメリットが挙げられます。
木製のプランターは、鉢カバーとして使用するのもオススメです。土の入ったプラスチック製のプランターを木製プランターの中に入れます。劣化しやすいプラスチック製プランターの保護にもなりますし、おしゃれな雰囲気の見た目になるのでおすすめです。
陶器製
陶器製のプランターには、
- 素焼き鉢
- 化粧鉢
の2種類があります。
素焼き鉢(テラコッタなど)の場合のメリットは、
- 土の中の温度が低いので温度が安定している
- 通気性や排水性が良い
デメリットは、
- 土が乾燥しやすい
- 割れたり壊れたりしやすく、重たい
が挙げられます。
素焼き鉢本体のデメリットは、取り扱い方法でカバーすることができます。割れないように丁寧に取り扱うこと、移動させるときにはキャスターなどを使うことで、破損を回避することはできます。
化粧鉢(塗り鉢:釉薬(うわぐすり)を塗ってあるもの)のメリットは、
- 耐水性が良い
- 形や色が豊富でおしゃれなものが多い
デメリットは、
- 排水性や通気性が悪いのでプランターの中の土が乾きにくいため、根腐れを起こしやすい
- 割れたり壊れたりしやすく、重い
- 価格が高い
が挙げられます。
基本的には素焼き鉢と同様、丁寧に取り扱うことを心がけましょう。また根腐れの起こりやすさは、排水性の良い土を使うことで改善できます。価格は高いですがおしゃれな雰囲気を演出してくれる素敵なプランターです。
プランターを「サイズ」で選ぶ
大きいサイズのプランターを選ぶメリットは、
- 面積が広いので野菜の生育が良い
- 排水性が良い
が挙げられます。が、デメリットとして
- 場所を取る
- 重い
が挙げられます。
一方、小さいサイズのメリットは場所を取らないことですが、生育不良や病気にかかりやすいというデメリットがあります。根の生育するスペースが限定されるため、生育不良になりやすく、それがきっかけで病気も発生しやすいのです。
野菜の生育を重視するか、家庭菜園ができる範囲での野菜づくりを重視するかによってサイズを選ぶようにしましょう。
「排水穴」にも着目しよう
プランターで家庭菜園をする場合には、排水穴にも着目しましょう。プランターで野菜を育てる場合、土の中の排水性や通気性が悪くなると、根腐れが起こしやすいです。
そのためプランターを選ぶ際は、排水穴の「位置」と「大きさ」をしっかり確認しましょう。
排水穴の位置を確認
排水穴がプランターの側面についているものがおすすめです。側面に排水穴が付いているものは、排水性が良く害虫侵入を防いでくれます。
底面に排水穴がありスリットが入っていないプランターは、土台の内側に水が溜まりやすいので排水性が悪く、害虫も侵入しやすいです。
排水穴の大きさを確認
排水穴が大きいものがおすすめです。排水性に優れているため、根腐れを起こしにくいですよ。
<ライター紹介>
Rikuw
はじめまして。自分で野菜を作って自給自足生活を目標にしているライターのRikuwです。
私の野菜作りは失敗も多いですが、毎年、少しずつ上達しています。
自らの体験を通して、ズボラで面倒くさがり屋さんでも出来るだけ簡単で失敗しない野菜の作り方をお伝えしていきたいと思います。
一緒に野菜作りを楽しみませんか。