【家庭菜園体験談】我が家のハーブ栽培日記~植物のお医者さん、カモミール~
カモミールと言えば飲みやすい定番ハーブティーのイメージが強いですが、「植物のお医者さん」とも呼ばれるように、植物にもとても優しく有効なハーブです。 最初は我が家で育てている訳ではなく地域の共有スペースにありまして、近所の人たちとのメンテナンスが日常的だったのですが、コンパニオンプランツとしても使用できるとのことでしたので、少しですが我が家でも育て始めました。 今回はそんなカモミールの魅力をご紹介していきます。
カモミールの基本情報
カモミールはキク科のハーブです。「カモミール」と一口に言っても種類があり、その中でも最もメジャーなのが「ジャーマンカモミール」と「ローマンカモミール」。 両者は見た目にも似ているのですがジャーマンカモミールが一年草なのに対し、ローマンカモミールは多年草です。また、葉っぱ部分を乾燥させてハーブティーにしようとした場合、ローマンカモミールは苦みがあるのでジャーマンカモミールの葉を使用するのが一般的と言われています。
カモミールの育て方
先ほどの2種類のカモミールはどちらも暑さが苦手ですので、プランター栽培にして日陰や室内に避難させられる環境が好ましいです。 ただし一年草のジャーマンカモミールは真夏の前に花期が終わって枯れていきますので、最初から日当たりの良い場所での地植えにしても構いません。 水やりは土の表面が乾いたらたっぷりあげます。 肥料はあげすぎると逆に香りが弱くなるなどのデメリットがありますので肥料無しで育てるか、最初に培養土を使用する程度でOKです(追肥は特に必要ありません)。 また、他の植物のコンパニオンプランツとしても活躍するカモミールですが、例えばアブラナ科の野菜(キャベツやブロッコリー等)を育てる際に近くにカモミールを植えておくと、本来野菜につきやすいアブラムシがカモミールに寄っていくことで野菜を守ることができます。 逆に言うと・・・カモミールだけを育てたいならアブラムシは天敵です! なので、見つけたらセロテープなどで地道に駆除するか、植物の生育に影響のない殺虫剤を使用しましょう。ものによってはアブラムシを一時的に逃がすだけになってしまう商品もありますので「アブラムシ用」となっているものを選んでください。
カモミールティーの効能
先ほども紹介したように、ローマンカモミールはハーブティーに向かないので、紅茶葉を収穫したいならジャーマンカモミールを育てましょう。 カモミールティーは様々な効果が期待でき、ハーブティーなのでノンカフェインな点も嬉しいところです。 カモミールは薬草とも呼ばれ、胃や腸の機能を正常化してくれたり、ストレス性の頭痛や生理痛などを和らげたりする鎮静作用もあります。香りもリンゴのような甘い香りがありますので、子どもから大人まで幅広い年齢層にも飲みやすい紅茶です。 ただし一つ忘れてはいけないのが、カモミールはキク科の植物だということです。 キク科植物のアレルギーというものがありますので、それを持っている場合や疑わしい場合には、育てる分には問題ありませんが実際に口にする場合には病院の先生や薬局の薬剤師さんに確認した方が安心です。
まとめ
いかがだったでしょうか。カモミールはお花としてもポピュラーで育てやすいので、公園の花壇やご近所さんの庭先で見かける機会も多いのではないでしょうか? 実際に白くて可愛らしいお花はその見た目や甘い香りで見ているだけでかなり癒されますし、ハーブとして美味しいハーブティーにしたり、他の植物のお医者さんとして活躍したりと出番が多いので、庭先やベランダ栽培でもあって損のないハーブと言えます。 我が家でも緑が多い菜園の中で、白いお花がアクセントになってくれているので日々和んでいますよ。 種や苗もホームセンターやスーパーで気軽に手に入る品種ですので、是非手元に置いてその可愛らしさや便利さを実感してみてくださいね!
<ライター紹介>
suzumushi23
絵本とハーブと猫が好きな社会人ライター。 仕事に家事・育児にと時間がないので、家庭菜園に「簡単さ」と「コスパ」を求めて試行錯誤中。