野菜好きになる絵本『やさいもぐもぐ』~思わず野菜を食べたくなる!?〜
最近は特に絵本の出版数が多く、本屋さんに行っても絵本の特設コーナーが広く充実している印象があります。それだけたくさんの作品があると、当然野菜や果物などの植物を題材にした絵本も多くて眺めているだけで楽しいのですが、今回紹介する『やさいもぐもぐ』は本屋さんで見つけて一目ぼれしたもので、我が子も気に入って本棚のお気に入りコーナーの1つに加わりました。
野菜が喋ったり笑ったりする可愛い系の絵本ではなく、登場する野菜がどれもリアルかつ瑞々しいという印象があり、野菜をイメージしやすい一冊になっています。
「野菜ってこういうもの」「料理するとこんな感じ」という子供のイメージを育てるのにピッタリな絵本ですよ!
やさいもぐもぐ(作・絵:ふくざわ ゆみこ)
出版社「ひかりのくに」から2010年に出版された、比較的新しい絵本ですが人気の一冊です。
作者のふくざわゆみこさんは「やさいもぐもぐ」の他にも動物や果物を題材にした優しいタッチのイラスト絵本を何十冊も出版されており、我が家では「ぎょうれつのできる〇〇屋さん」というシリーズが流行っています。
「やさいもぐもぐ」は1、2歳の小さい子供向けとされていますが、1ページごとのセリフは短く簡単なので0歳からの読み聞かせにもおすすめですし、様々な野菜を使用した料理のイラストがリアルで料理名の勉強にもなるので、5、6歳の年中、年長さんクラスでも飽きることなく読むことができそうです。
1ページごとに違った野菜が紹介されており、その野菜を使用した料理たちも登場してとても美味しそうなのですが、どのページにも描かれているスープは、野菜が紹介されるごとにその野菜が入って充実していくという仕掛けもあるので大人が見ていても面白いですよ。
やさいもぐもぐで紹介される野菜たちの魅力
この絵本では「トマト」「とうもろこし」「じゃがいも」「かぼちゃ」「キャベツ」の5つの野菜が紹介されています。紹介と言っても先ほど紹介したように0歳から楽しめる絵本なので、「これは何科の野菜で~」「種は春蒔きか秋蒔きで・・・」といった難しい説明は一切ありません。
家庭菜園の観点からすると、この絵本を読んでも必ず「野菜を育てたい!」に繋がるかはわかりません。どちらかというと「この野菜を食べたい!」に直結しそうだからです。
それでも「食べるためには自分でも育てられるんだよ!」ということが分かれば、子供達が野菜作りにも興味を持ってくれるのではないでしょうか。
野菜を切った時の楽しい擬音と、その野菜を使用した料理たちが見開きいっぱいにイラストで紹介されており、お腹がすいている時には大人でも「食べたい!」と想像してしまいそうです。
親子で「どれが好き?」「どれが食べたい?」と会話しても楽しめますし、年中・年中の幼児なら「これ作りたい」「お手伝いする!」となって、楽しいコミュニケーションにもなりそうですね。
特にトマトを使用したサンドイッチや、じゃがいもを使用したカラーライスなどは無理なく一緒に作れるレシピですので、子供から催促されたら快くお手伝いを頼めちゃいますよ。
ちなみにかぼちゃをそのまま使用したかぼちゃプリンが特に美味しそうで、我が家では子供に「これ作りたい!食べたい!」と言われ続けていますが未だに作れず・・・少し難しそうなのでしっかり調べてからまずは大人の私だけで作ってみたいと思います!
まとめ
「やさいもぐもぐ」は0歳から年長児まで幅広く楽しめる絵本ですが、その楽しみ方は年齢によって様々なので、成長と共に同じページを開いても感じ方が異なってくる楽しい一冊です。
小さいうちに「トマトはコレ」」ジャガイモはアレ」と野菜とその名前を自然に覚えることができるのは、言葉の発達にもとても良い影響を与えてくれます。
成長と共に「これ美味しそう、食べたい!」に見方が変わってきたら、是非希望を叶えてあげてくださいね。
<ライター紹介>
suzumushi23
絵本とハーブと猫が好きな社会人ライター。 仕事に家事・育児にと時間がないので、家庭菜園に「簡単さ」と「コスパ」を求めて試行錯誤中。