野菜好きになる絵本『おやさいどうぞ』~野菜の特徴がよ〜くわかる1冊〜

私の本業は事務職なので文房具を使う機会が非常に多いのですが、文房具と聞くとどこの会社を思い浮かべますか?代表的メーカーで、家庭内でもお世話になる機会が多い会社の一つに「コクヨ」がありますが、コクヨは子供用の文房具も多く販売してるんですよね。

昔からある安定の会社なので安心して使えているのですが、今回紹介するのはそのコクヨが出版している野菜好きになる絵本。未就学児が対象の理解しやすい内容ながら、野菜の存在感が光る一冊をご紹介します!

 

おやさいどうぞ(作:きのした けいこ/絵:阿部 真由美)

『おやさいどうぞ』は2018年の出版なのでまだまだ新しい絵本です。新しいながらも、現代風なイラストが可愛らしいだけでなく、野菜の特徴をよく捉えているリアルな作風でもあります。一目で「これは〇〇」「こっちは△△」と、どの野菜なのかを理解しやすいですよ。

また、「仕掛け絵本」という種類に入る絵本なので、簡単でリズミカルな言葉に合わせて野菜の皮を剥くシーンでは、野菜部分のイラストが二重になっていて剥く前と剥いた後の様子が良く分かるようになっています。

言葉に合わせて野菜を剥いて切って、カレーとサラダを作るお話なので小さな子供でも理解しやすく、馴染みのある料理に仕上がることで、野菜そのものへの興味を子供に与えてくれる、食育や知育の絵本としても重宝されています

 

コクヨが出版する絵本の魅力

『おやさいどうぞ』の出版元であるコクヨ株式会社は、大阪に本店がある有名な家具・文房具メーカーです。どちらかというと学生や社会人に馴染みのある会社ですが、子供用の文房具も多数扱っており、子供達とのコミュニケーションをとる中で絵本の可能性を見出したそうです

絵本の出版に着手したのが2007年ということなので、絵本の出版社としてはとても若い部類であり、「ジャックと豆の木」などの民族絵本や昔ながらの有名なお話の絵本のイメージはほぼありません。ですが、他の絵本にはないアイデアが詰め込まれた「仕掛け絵本」自分で切り貼りして自由に完成させる「創作絵本」の出版が有名かつ大人気の出版社です。

 

コクヨが出版するおすすめのアイデア絵本3選

野菜や果物を題材にしたものはもちろん、創作絵本も楽しい作品がたくさんあるので、野菜好きになる絵本と合わせて選んでみても面白いですよ!

くだものどうぞ(作:きのした けいこ/絵:阿部 真由美)

今回紹介した『おやさいどうぞ』の前に出版されたきのしたけいこさんの代表的な一作。この作品たちは今後シリーズ化されそうです。『おやさいどうぞ』と同じく果物の皮を剥いて切って・・・という描写がリズミカルに描かれる仕掛け絵本なので、果物嫌いの子供でも食欲をそそられそうです。

凸凹ぬりえ(くだもの編)

こちらは絵本ではなく子供向けの塗り絵ですが、その名の通りイラストが凸凹になっているボードブックです。絵本と同じく、果物に興味がわきつつ遊びも楽しむことができる一冊です。小さい子供でも綺麗にページを完成させられるので、気軽に絵を浮かび上がらせる面白さや色塗りの楽しさを学ぶことができます

わたしのおかいもの(絵:わたなべ ちいこ/編集:株式会社アーク・コミュニケーションズ)

野菜や果物の要素はありませんが、コクヨの仕掛け絵本であり創作絵本の特徴が強く出ているものでしたのでご紹介します

ママとデパートに買い物に行く設定で、お買い物する洋服や買い物袋(バッグ)は切り取って自由に使えますし、立体的になるのでページごとの仕掛けも楽しめる、ボリュームたっぷりの絵本です。子供だけでなく大人も遊びに熱が入りそうですよ。

 

まとめ

今回紹介したかったのはあくまでも「野菜好きになる絵本」であり、野菜が主役の絵本である『おやさいどうぞ』なのですが、出版社であるコクヨへの幼いころからの愛着から出版社についてもご紹介させていただきました。

仕掛け絵本を出版している会社は意外と少なく、まだまだ「絵本=読み聞かせ」というのが定番ですが、仕掛けや創作によって立体的な野菜や果物を楽しむのも、子供にとってとても良い刺激になりますよ!

 

 

<ライター紹介>

suzumushi23

絵本とハーブと猫が好きな社会人ライター。 仕事に家事・育児にと時間がないので、家庭菜園に「簡単さ」と「コスパ」を求めて試行錯誤中。

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