野菜好きになる絵本『からすのやおやさん』~いろんな野菜や果物に注目の一冊~

野菜好きになる絵本と言えば、1つの野菜に注目した作品が多いのですが、今回は1種類でもなく栽培の話でもない『からすのやおやさん』を紹介したいと思います。 このお話はシリーズものなのですが、1冊1冊なにかしらのお店屋さんが主役。そのなかでもこの「からすのやおやさん」は、野菜・果物がたくさん出てきますし、キャラクターが多くて絵も細かいので何回読んでも飽きない、ボリュームのあるお話です。  

『からすのやおやさん』を紹介する上で欠かせない「からすのパンやさん」

いずみがもりにはからすのパンやさんがあります。このパンやを営む夫婦に4匹の赤ちゃんが生まれました。名前はチョコくん、オモチくんという男の子と、レモンちゃん、りんごちゃんという女の子です。4匹はすくすくとやんちゃな幼児に成長し、夫婦を困らせながらも仲良くパンやさんを手伝うのでした・・・。 冒頭でこの絵本はシリーズものとお伝えしましたが、第一巻ともいうべき『からすのパンやさん』の刊行はなんと1973年!自分の子供時代には既にあった絵本です。私自身はこの絵本、子供の保育園で読むまでは知らなかったのですが夫はよく知っていて、子供の頃から読んでいたそうです。  

からすのやおやさん(作:かこさとし)

『からすのやおやさん』をはじめとする続編では、『からすのパンやさん』でまだ小さかった子供達が、大人になって、それぞれお店で働くお話です。 4匹のうちの1匹、女の子からすっかり娘さんになったりんごさんはお友達のイソちゃんの従弟であるシンちゃんのやおやさんを手伝うことになります。 でも野菜ってものによりサイズが違ったり、果物は野菜に比べて売れなかったりと上手くいきません。それでも皆で考えながら、上手に楽しい販売方法を探していく展開は、大人でも勉強になるくらい引き込まれます! 『からすのやおやさん』の発行が2013年なので、『からすのパンやさん』から実に40年の時を経ての続きということになります。最近になって夫が「え?続編出てたの?」とかなり驚いていました。このような感じで親子で楽しめるのはかなり嬉しく、貴重な絵本ですよね!

どんな野菜が登場する?

からす達の会話の中ではあまり野菜の名前はでてこないのですが、作者であるかこさとしさんらしく絵が細かく情報も多いので、イラストを見ればどんな野菜を売っているのかが良く分かります。 定番のナス、大根、ニンジン、ピーマン、かぼちゃ、キュウリから、ラディッシュやカブまで幅広く取り扱っている様子が分かり、さらに「たくさん買ってもらうには?」「売れ残ったら?」など、野菜を売る上での問題点も話し合って解決するところに経済の要素もあり、とても面白い絵本です。 また、野菜は良く売れるのに、果物はそれほど売れない・・・などがリアルに描かれており、現実世界のスーパーを思い浮かべても「あるある!」といった細かいお悩みまで表現されています。 大人だからこそ読み入ってしまうシーンもあり、かなり奥深いなあという感想を持ちました。確かに一般的に果物は野菜ほど買いませんし食卓に上がる機会も少ないです。 作品でも登場する桃や梨は、確かに美味しいけど野菜より割高ですしおやつやデザートにはなってもおかずにはなりません。でも、りんごさんのあるアイデアで問題解決!シンちゃんのやおやさんは成功し、結果はもちろんハッピーエンドで終わります。どうハッピーエンドかと言いますと・・・ ここは実際に読んで知っていただきたいですが、やおやさんの商売成功とともに皆が幸せになる素敵なラストです!  

まとめ

一つの野菜に興味を持って育てていく・・・というストーリーではないものの、どのページにも色々な野菜が登場するので読み終えた子供達は野菜に興味を持つこと間違いなしですよ!子供から大人まで皆が楽しめる絵本ですので是非ご一読ください。    

<ライター紹介>

suzumushi23

絵本とハーブと猫が好きな社会人ライター。 仕事に家事・育児にと時間がないので、家庭菜園に「簡単さ」と「コスパ」を求めて試行錯誤中。

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