家庭菜園を春から始めるための準備とは?植え付け計画&土づくりのススメ
暦の上では節分の翌日である2月4日が立春で春の始まりです。
とはいえ、実際に春の気配を感じるのは早くても雛祭りが終わったころではないでしょうか?この時期になるといよいよその年の家庭菜園の幕が開きますが、いきなり種や苗を植える前に、いろいろと準備をしておくと後の作業も安心して行うことができるようになります。
そこで今回は、家庭菜園オンシーズンに向けた事前準備について詳しく紹介していきます!
目次
どんな畑にするか考えよう!
無計画に苗や種を買ってきて「あれ?もうスペースがない」などとならないように、畑でもプランターでも、大まかな完成図を作成することをおすすめします。
プランターなら「このプランターにはこの野菜♪」という感じで簡単に済みますが、畑の場合は日当たりを考慮したり連作障害を避けたりする工夫が必要です。
日当たりに注意!
日光を好むトマトやオクラ、ゴーヤなどは日が当たらないとやせ細って弱ってしまうので、日中の日当たりが最も良い場所に植えるようにします。
逆に光が苦手なミョウガやショウガ、ニラなどは日陰にスペースを確保してください。
ただしニラについては毎年同じ場所で栽培するのが好ましいので、元から畑の端の方に植えておいた方が毎年の畑作りをしやすいですよ。
連作障害に注意!
ニラとは逆に、毎年同じ場所で同じ植物を育てることによってその植物の生育が悪くなったり育たなかったりする「連作障害」が起こりやすい野菜が結構あります。
- トマト
- ナス
- キュウリ
- キャベツなど
の有名どころがまさに当てはまりますので、これらの野菜は毎年栽培するにしても昨年とは場所を変えて育てるようにしましょう。連作は、同じ野菜のみならず同じ科の野菜(ウリ科、ナス科など)でも起こりますので注意が必要です。
「どこに何が植わってたっけ?」と私のようにうろ覚えになりがちな方は、写真を撮っておくと植えた場所を振り返ることができるので安心ですよ。
土の準備をしておこう!
家庭菜園に欠かせないのは良い土壌ですね。昨年一年間に家庭菜園を堪能した場合には土もそれなりに疲れており、栄養も偏りがちです。
まず、昨年の秋冬にすべての収穫が終わった時点で一度畑をしっかり掘り返してシャッフルしておくと(天地返しと言います)土壌の状態が回復しますので、時間があれば是非とも行ってみてください。
その後、今年の土を作るのですが、こだわりのある方やベテラン生産者さんだったりすると、藁や馬の糞、米ぬかなど様々なものを用いて丁寧に作っています。
初心者でもできないことはないのですが・・・私にはハードルが高い。という訳で、慣れない方や思うように時間が取れない方は、無理せずホームセンターで市販の有機肥料を調達しましょう!
有機肥料とは?
家畜の糞や米ぬか、枯れ枝葉など、自然のものを原料としている肥料です。ホームセンターでは 次のような有機肥料を購入できます。
「腐葉土」(ふようど)
もとは枯れ葉や樹木の葉枝が長期間を経て土状になったものですが、ホームセンターで買うことの出来る腐葉土は広葉樹の落ち葉を発酵させたものです。土を柔らかくし、さらに通気性や保水・保肥性を高めてくれます。
「堆肥」(たいひ)
腐葉土が植物の枝葉を使用しているのに対して、堆肥は動物の糞や、生ごみなどの有機物も発酵させています。腐葉土よりも肥料分が多く含まれているので、土壌の改良や土に栄養を与えたい時にはとても効果があります。
基本的には畑の土に腐葉土を混ぜればそれだけで植物は育ちますが、「育ちが良くない」「実が小さい、少ない」という事態には堆肥を追加すると植物が元気になります。
有機肥料以外にも無機質肥料(化学肥料とも呼ばれます)を使う方法もありますが、こちらは即効性があるが故に効果が強すぎて逆に土壌の元気がなくなることも。化学肥料を使いたい際には有機肥料とミックスして使うとほどよく良い効果が得られますよ。
まとめ
春は家庭菜園に適した季節。初心者さんもベテランさんも家庭菜園を楽しむのに非常に適していますので、ぜひとも野菜作りに精を出してほしい時期です。
事前に「どんな野菜を育てようか?」「土を準備しておこう!」などと準備にも力をいれておくと、いざ植え付けする際にも作業がはかどりますよ!
<ライター紹介>
suzumushi23
絵本とハーブと猫が好きな社会人ライター。
仕事に家事・育児にと時間がないので、家庭菜園に「簡単さ」と「コスパ」を求めて試行錯誤中。