家庭菜園で人気のナスとトマト、葉が丸まるのはなぜ?その原因と対処法とは
家庭菜園で人気がある野菜には葉が丸くなりやすい品種があるので、その原因と対処法について、紹介します。
葉が丸まる原因について
葉が丸くなりやすい野菜には、ナスやトマトなどがあります。葉が丸くなる場合は病気などによる何らかの初期症状が葉に表れているので、原因を調べて対処しましょう。
葉が丸まる原因は、野菜によって異なります。例えば、夏野菜で人気があるナスとトマトでは異なるので、紹介します。
ナスの場合
ナスの葉が丸まる主な原因は、5つあります。
<寒さ>
ナスは高温を好む野菜です。そのため、15℃以下の最低気温が続いているゴールデンウィーク頃に防寒対策をしないでナスの植え付けをすると、寒さが原因で葉が丸まってしまいます。
<植付けで痛めた根>
ナスの苗を植え付けする際、根株を崩して植付けをすると根を傷めてしまいます。ナスは根を傷めると新しい根が伸び出すまで十分な水分を吸い上げることが出来ないので、葉が丸まってしまいます。
<水不足>
ナスは沢山の水を必要とする野菜です。そのため、土が乾いて水不足になると根が傷んで必要な水分を吸い上げることができないため、葉が丸まってしまいます。
<肥料不足>
ナスは沢山の栄養分を必要とします。肥料が不足すると、葉が丸まってしまいます。
<害虫被害>
ナスの生長期は高温時期なので高温を好むハダニやアブラムシなどの害虫の被害を受けると、葉が丸まってしまいます。
トマトの場合
トマトの葉が丸まる主な原因は、2つあります。
<肥料のやりすぎ>
「肥料食い」なナスと違い、トマトに肥料を与えるときには、窒素分の多い肥料に注意しなければなりません。窒素分が多い肥料をやりすぎると、葉が丸まってしまいます。
<ウイルス病>
トマトがウイルス病に感染すると、葉が丸まってしまいます。ウイルス病は、飛来してくるアブラムシなどの害虫によって感染します。葉が丸まって緑色の濃淡がモザイク状になった場合は、ウイルス病感染の可能性があります。
葉が丸まる場合の対策と予防法
ナスの場合
<防寒対策>
ナスは5月に入っても、最低気温が15℃を下回る場合は防寒対策をして、葉が丸まることを予防しましょう。
苗が小さい場合は、プラスチック製のホットキャップが便利です。苗がホットキャップより大きい場合はナスの周りの四隅に支柱を立て、その外側にビニール袋を被せて、防寒対策をしましょう。
<苗の根株を崩さない>
ナスの苗を植え付ける場合は、根株を崩さないで植付けをしましょう。
根株を崩さないで植付けをすると根を傷めないので水分が吸収できます。そのため、ナスの葉の乾燥を防いでくれるので、葉が丸まることを予防してくれます。
<水不足に注意>
ナスは水を好む野菜なので実を大きく育てるために十分に水を与え、土が乾燥しないように注意しましょう。
<肥料不足に注意>
ナスは肥料が不足すると根が傷んで葉が丸まってしまうので肥料不足には、注意しましょう
<害虫被害>
ナスは高温や乾燥を好む野菜なので同じ環境を好む害虫には、注意しましょう。丸まった葉を見つけたら裏側についている小さな虫を薬剤散布で駆除しましょう。
トマトの場合
<肥料は控えめ>
肥料を与え過ぎると葉と茎だけが元気に育ってしまうので、肥料は控えましょう。養分の吸収を少なくするためにトマトの根を土の上から鍬やスコップ等を当てて切ったり、少し葉柄も切ったりしましょう。
トマトの実が少し大きくなってきたら、追肥をしてもOKです。
<ウイルス病対策>
トマトのウイルス病は、ネットを張ったり薬剤散布をしたりして予防しましょう。また、飛来してくる害虫は “光り物”を避ける性質があるのでクッキングホイルを切って丸めたものを吊るしたりして、予防しましょう。
ウイルス病に感染したトマトは株ごと抜き取ってビニール袋の中に入れて、処分をしましょう。
<ライター紹介>
Rikuw
はじめまして。自分で野菜を作って自給自足生活を目標にしているライターのRikuwです。
私の野菜作りは失敗も多いですが、毎年、少しずつ上達しています。
自らの体験を通して、ズボラで面倒くさがり屋さんでも出来るだけ簡単で失敗しない野菜の作り方をお伝えしていきたいと思います。
一緒に野菜作りを楽しみませんか。