自動で水やりするガーデニングポット?!植物栽培に自信がない人必見
目次
自動で水やりするガーデニングポット
農作物や植物を育てるうえで、必要不可欠になってくる「水やり」。
もちろん水をあまり欲さない植物もいますが、生育に水は必要になってきます。しかしレンタル農園や週末農業に興味がある人の中にも「植物を枯らした経験が・・・」とナーバスになっている方もいるかと思います。私がそうでした笑。
そんな中、植物の世話がニガテな人でも安心して植物を育てることのできる便利なアイテムがあります。なんと自動で水やりをしてくれるんですよ?!
Parrot POT(パロットポット)
一見すると、シンプルな花瓶のようにも見えるこのポット。実は植物の水やりを自動で行なってくれるだけでなく、生長に必要な情報を測定・分析してくれる万能なガーデニングポットなのです。
Bluetoothを経由して、スマートフォンやタブレットで専用アプリを開けば、生育に必要な情報がデータベース化されて確認することができるのです。
その仕組み
シンプルな植木鉢の形状の中には、2.2Lの吸水タンクが搭載されています。「土壌水分量・肥料・気温・光量」の4つセンサーを通じて植物の状態を把握し、データを分析して自動で水やりを行ないます。
アプリとの連動で、自動で行なう水やりの他に肥料や光量が必要になった場合には、スマートフォンやタブレットを介して、育てている人に対して連絡が飛ぶようになっています。
参考文献
2,パロット、植物にあわせて自動で水やりするスマート植木鉢「Parrot POT」
植物を育てる自信がない人へ
私はこの『Parrot POT』は「植物の水やりをついつい怠ってしまい、興味はあるけど育てる自信がなくなっている人」にとっての救世主になるんじゃないか?!と思っています。
あくせく働く社会人にとって、植物を育てることは癒しのひとつになるのかもしれませんが、精神的に余裕がなくなってくると後回しになってくるのも事実かと思います。
でも基本的な「水やり」だけは自動でやってくれるガーデニングポットなら、怠ってしまった時でも必要量の水やりをしてくれる訳ですから、”癒し”を維持することはできますよね。
人間らしい都合の良い理由かもしれませんが笑、植物を育てる自信を失った人が再び挑戦するには適度にハードルが低く、素直に楽しめると思うのです!
ちなみに自動水やりに慣れ、徐々に自分の手で楽しめるようになった人のために、栽培上級者向けのカスタムメニューも用意されているとのこと。慣れてきたら、データを分析して最適な条件に自ら整え直す、というのもなかなか楽しいですよ。
自動化する農業?!
今回植物を育てるのがニガテな人へ向けて『Parrot POT』をご紹介しましたが、現代社会においてAI(人工知能)を利用した農業が徐々に浸透しはじめています。
そこで『Parrot POT』サイズを上回る、農場規模で行なわれている自動化栽培方法についてご紹介していきます。
機械が管理する農業の世界へ
私がかつて抱いていた農業に対するイメージは、どこか”伝統的”な雰囲気が漂い、技術ではなく長年の経験こそが安定した生産に必要なものであると考えていました。
でも今は農家さんの高齢化や後継者不足により、安定した農作物を供給するためには、正直”長年の経験”だけではもたないのではないか、というところまで来ています。
そんな中、登場したのがITを活用した農法です。
例えば2017年春に発売となったITセンサー「MIHARAS(ミハラス)」。
労力負担を軽減するために開発されたITセンサーは、農地の状態を監視する従来のシステムよりも低コスト。
そのうえ、グラフやデータ連携といったクラウド機能を活用し、水位や水温、地温などの情報をいつでもどこでも確認できるため、広大な農場をひとつひとつ歩いて確認する必要がなくなり、労力の軽減につながっています。
新規就農者も安心
このようなIT技術は、高齢の農業従事者の負担を軽減するだけでなく、今まで農業経験のなかった初心者が新規就農に携わっても安心できる利点もあります。
ある農場に見学に行った時、設置されていた「ゼロアグリ」もそんな”新規就農者も安心”なIT技術のひとつです。
ゼロアグリは、いわば今回紹介した『Parrot POT』の農業版とも言えるシステム。
水と液肥を混ぜた培養液を、ハウス栽培の作物に自動的に供給します。
このシステムによって、水やりと肥料やりの労力が軽減することにもつながり、高齢者の負担が軽くなるだけでなく、代わりに生じた時間で新規就農者の教育に力を注ぐこともできます。
またこれらシステムによって蓄積されたデータにより、栽培の一部がマニュアル化され、長年の経験でしか知り得なかった栽培のコツが、農業初心者にも分かりやすく実践できるようになるのです。
育てることをもっと手軽に
確かに「野菜を育てる」ことは、生き物を育てることですから、それなりに”難しい”ことなのかもしれません。「ラクができる」という文言で飛び込める世界ではないと思いますし・・・。
ただ野菜栽培そのものを、もっと手軽に楽しむことはできるのです。
「植物を枯らしてしまって、自信がない」という人、もし再び植物を育てたい、野菜を自分でつくってみたいと考えているのであれば、『Parrot POT』のような、IT技術を取り入れた栽培方法を視野に入れてもいいのではないでしょうか。
IT×農業に興味がある人へ
<ライター紹介>
kkk0123kkk
いつか自給自足生活を送ってみたいライター。ただし生粋のズボラなため、家庭菜園にまず「ラクさ」を求める。失敗は成功のもとなので、失敗してもあまり気にしない。育てるのが好きな野菜はハーブ、ピーマン、ナス。たくさん収穫できて、比較的虫がつきにくいから。