寒い季節でも野菜は栽培できる!秋冬栽培できる野菜は?注意点は?

  • 秋冬野菜を育てるコツ

「自分で野菜を育ててみたい」「自分で収穫して食べてみたい」と思いついた時、

 

「自給農業を始める時期って限定されるんじゃないの?」

 

と思いがちですが、一見すると農作業や収穫に向かなそうな秋や冬でも、育てられる野菜はたくさんあります

 

今回は暑い季節が過ぎた後、涼しくなりあっという間に寒くなる秋冬の季節にぴったりの野菜の育て方のポイントをご紹介していきます。

 

野菜別の育て方は別途更新していきますので、お楽しみに!

 

秋冬野菜はどんなのがある?

秋から始める園芸は、実は春夏スタートよりも農業初心者の人におすすめです。

 

というのもその気温の低さから、「農作業が行いやすくなる」「厄介な病害虫被害が少なくなる」メリットがあるのです

 

秋冬に育てるのに最適な野菜の代表例は以下の通りです。

  • 大根
  • カブ
  • 人参
  • レタス
  • タマネギ
  • ニンニク
  • イチゴ
  • ソラマメ

ソラマメは一見すると「秋冬野菜なの?」と思える立ち位置ですが笑、実際には秋冬に栽培を開始したら冬を越し、ビールと一緒に食べると美味しい季節である夏に収穫となります。越冬できる野菜は、秋冬といった寒い季節に最適な訳です。

 

秋冬野菜の種まき方法

秋冬の代表的な野菜の3種類の種まき方法についてご紹介します。

 

春夏スタートの野菜であっても、植物の種類によって適したまき方が存在しますので、種から育てる場合には購入した種の裏面に記載されている基本的な栽培方法に従ってまくことをおすすめしますよ。

 

点まき

秋冬スタート野菜の代表的存在、ダイコンなど大きめな根菜を育てる場合に適した種まき方法です。間隔をあけてまく方法なので、間引きの手間が少なくなるのが特徴です。

  1. ペットボトルのフタや空き缶を利用して、土に間隔をあけてくぼみをつける
  2. 種をくぼみの円の周囲にまき、軽く土をかぶせる
  3. かぶせた土の上から、手のひらで軽くたたくように圧をかけ、種が乾燥するのを防ぐ

すじまき

カブや葉もの野菜を育てる時には”すじまき”で種をまきます。”すじ”状に種を並べてまくため、間引きもしやすくなり、また種も沢山まくことができるため、間引いた葉ものの量も多くなり、間引きも収穫のひとつとして楽しむことができます!

  1. かまぼこの板や割り箸などを利用して、土に”すじ”状のくぼみをつける
  2. ”すじ”状のくぼみに均等に種をまく
  3. ”すじ”両側の土を、指でつまむようにしてかぶせ、手のひらで軽くたたき圧をかける

バラまき

人参やレタスをまく時におすすめのまき方です。沢山の種をまくことになるので、間引きと称した収穫を沢山楽しむことができます。

 

ただし少しだけ間引きの手間がかかります。間引きのタイミングが遅れると、葉と葉が混み合ってしまい後の収穫に支障をきたします。

  1. 土の上に均一になるように種をまきます
  2. 土をかぶせ、軽く手でたたくようにして抑えます

 

ただですね・・・

 

ここだけの話、私はずぼらな性格をしているので、ほとんどの農作物をバラまきで蒔いています笑。農作物の生長において、葉と葉が混み合うのはあまり好ましいことではありませんが、間引きさえ怠らなければさほど問題はありませんでした笑。

 

でも・・・後々の手間も考えて、農作物に適した種の蒔き方をおすすめします。

 

種子ごとの特徴に注意

秋冬スタートであっても、「自分で育てて自分で食べる」のであれば、植物の世話がおろそかにならない限りは、とりわけ季節毎に異なったアプローチをする必要はないと考えています。もちろん水やりなどの必要最低限のお世話は、怠らないことが一番ですが。

 

ただ種まきを行なう際、種子の特徴には注意が必要です

 

というのも種子には

  • 好光性種子(人参、レタス、ごぼう、春菊など)
  • 嫌光性種子(ダイコン、ネギ、かぼちゃ、トマトなど)

という光の有無で発芽が決定する特徴があるからです。

 

この特徴を間違えると一向に発芽しないので注意してくださいね!

 

例えば人参やレタスといった野菜の種子は光が必要です。種まきをした後は”土をかぶせずに”手のひらで軽く土に押さえつけ、種が流れないように水やりをする必要があります。乾燥は発芽に御法度ですから、発芽まで少々気を遣うことになります。

 

ダイコンなどの野菜は光があると発芽しないため、しっかりくぼみの中に種をまき、土をかぶせ手で土を軽く押さえる必要があります。

 

秋冬栽培の注意点

秋冬といった寒い季節でも栽培が可能な野菜。むしろ夏の暑い季節に比べると、作業もしやすいし害虫も圧倒的に少ないので、個人的には秋冬スタートの方が始めやすくて楽しいと思っています。

 

とはいえ秋冬スタートだからこその難点もあるので、注意点をご紹介していきますね。

 

水やりに要注意

酷暑の時には、水を欲す野菜に対して朝夕2回も水やりをしなければなりません。涼しい季節になってくると、1日2回の水やりからは解放されますが、水やりそのものから解放されないように注意が必要です。

 

秋冬の天候は、特に雨上がりの晴天などはカラリとした気候になりますよね。

 

油断していると夕方頃には土表面が乾燥していることも・・・。

 

水やりの頻度は夏場に比べると少なくすみますが、野菜の様子を確認したうえで、乾かないように注意する必要があります。

 

特に発芽を待っている時の乾燥は大敵ですよ!

 

台風の被害に注意

秋に入りたての季節は天候が変化しやすいです。生長途中の野菜は弱いので、激しい雨風に当たると痛みやすいので、台風被害から守る工夫と、台風が過ぎた後のアフターケアを心がけなければなりません。

 

例えば野菜を覆うようなトンネルをつくれば、ネットによって風の勢いから野菜を守ることができます。水はけがあまり良くない土壌なのであれば、事前に排水路を設けて野菜が水に沈まないようにしましょう。

 

病害虫が少ない時期とはいえ、病害菌などは雨風にやられ弱った野菜の傷口から入りこみます。台風の後は、野菜の様子を観察して変化がないか見守りましょう。

 

秋冬スタートならではのメリットを楽しもう!

秋冬から野菜栽培をスタートさせても十分楽しむことができます。確かに真冬に野菜を育て始めるのは無茶な話かもしれませんが、寒さに強い野菜というものは存在しますから、「野菜を育ててみたい!」と思いついたら即挑戦してみましょう。

 

参考文献

1,安藤康夫,2014,『プランターで有機栽培2: 種類別 野菜がよろこぶ育て方』,農文協プロダクション

2,秋冬野菜の作付け計画

 

<ライター紹介>

kkk0123kkk

いつか自給自足生活を送ってみたいライター。ただし生粋のズボラなため、家庭菜園にまず「ラクさ」を求める。失敗は成功のもとなので、失敗してもあまり気にしない。育てるのが好きな野菜はハーブ、ピーマン、ナス。たくさん収穫できて、比較的虫がつきにくいから。

スポンサーリンク

Follow me!