「自分で野菜を作る時におすすめの品種」―「ホウレンソウ」
「自分で野菜を作る時におすすめの品種」は、ホウレンソウです。
ホウレンソウってどんな野菜?
ホウレンソウは、原産地が中央アジアで、寒さに強い緑黄色野菜です。
ホウレンソウには、東洋種と西洋種があります。東洋種の葉先は、剣のように尖っていて、切れ込みがあり、根元が赤いです。西洋種の葉先は、丸いです。
特にホウレンソウには、
- 鉄分
- カルシウム
- ビタミンA
- ビタミンC
- カロテン
- マグネシウム
など、豊富な栄養素が含まれています。
東洋種は比較的灰汁が少ないので、お浸しにして食べるのがおすすめですが、灰汁抜きをしないと、灰汁に含まれている「シュウ酸」が、カルシウムの吸収を妨げてしまいます。西洋種は、油で炒めたりすると、美味しいです。
ホウレンソウの育て方
畑の準備
・2週間以上前
ホウレンソウの種蒔きをする畑には、2週間以上前に苦土石灰を散布して、深く土を耕します。畑の土の酸性が強い場合は、生育が均一になりません。苦土石灰を散布して、不揃いのホウレンソウになることを避けましょう。
・1週間以上前
ホウレンソウの種蒔きをする畑には、1週間前に元肥と堆肥を施し、
- 畝幅90㎝位
- 畝高5㎝位
の種蒔き用の畝を作ります。
種蒔き
・適期
ホウレンソウの種蒔き時期は、
- 春
- 秋
です。東洋種は、日照が短い秋に蒔きます。西洋種は、春や夏に蒔くことができますが、秋蒔きの方が育てやすいです。収穫までは、一カ月から二カ月位です。
・蒔き方
作った畝に深さが2㎝位、幅が3㎝位の蒔き溝を作ります。溝の底は、平らに直しておきます。
- 間隔が2センチ位になるように種を蒔く
- 1㎝位の厚みになるよう土を覆い、軽く押さえる
- 水をかけると、5~6日位で発芽
春先から夏にかけての高温期の種蒔きは、早く芽出しをするために、種を一昼夜、水につけます。その後、水切りをした種は、湿ったガーゼなどに包んでビニール袋の中で保管して冷蔵庫で貯蔵します。
また、ホウレンソウは、種蒔き時期をずらして少量ずつ収穫をすることができるので、長い期間に渡って収穫を楽しむことができます。
ホウレンソウの種は、5~6日位で発芽をしますが、発芽まで土の表面が乾燥しないように水を与えます。
冬の寒い時期は、ホウレンソウに不織布や寒冷紗をトンネル状にかけると、葉先の傷みを防ぎ、生育も良くなります。
間引き
間引きは、
- 葉の形が悪いもの
- 重なっているもの
- 生育が悪いもの
を選び、成長を見ながら数回行います。
・1回目
本葉が2本位になったら行い、株間が3㎝位になるように間引きます。
・2回目
本葉が4本位になったら株間が6センチ位になるようにして、間引きます。
2回目の間引きが終わったら、化成肥料を追肥しますが、葉に肥料がかからないように行います。
病虫害
ホウレンソウを育てる上で、注意が必要な害虫は、
- アブラムシ
- ネキリムシ
- ヨトウ虫
の3種です。
また、病気は、葉の葉脈を中心に白くなるベト病に注意が必要です。このベト病は、気温が10度C 位で湿気が多く、風通しが悪い場所で栽培すると、発生しやすいです。発生した場合は、細菌剤を散布します。
ホウレンソウの収穫
ホウレンソウは、草丈が20㎝位に成長したら、収穫をすることができます。
収穫する際は、手で株を抜き取ったりすると、葉や株を傷めたりするので、ハサミやナイフ等を使って根元を切って収穫をします。
特に寒さが厳しくなり、霜が降る頃に収穫するホウレンソウの繊維は、甘みが増して繊維も柔らかくなります。
ホウレンソウは冬の寒い時期でも収穫することができる丈夫な野菜なので、自分で野菜を作る時におすすめの品種です。
<ライター紹介>
Rikuw
はじめまして。自分で野菜を作って自給自足生活を目標にしているライターのRikuwです。
私の野菜作りは失敗も多いですが、毎年、少しずつ上達しています。
自らの体験を通して、ズボラで面倒くさがり屋さんでも出来るだけ簡単で失敗しない野菜の作り方をお伝えしていきたいと思います。
一緒に野菜作りを楽しみませんか。