「自分で野菜を作る時におすすめの品種」-「春菊」
「自分で野菜を作る時におすすめの品種」は、地中海沿岸が原産地の春菊です。
春菊ってどんな野菜?
春菊は、独特の歯ざわりと香りがあるキク科の野菜で、鍋物やお浸しなどの食材として、つかわれます。日本では、食用としてイメージがありますが、春菊は、小さな黄色の花を咲かせるので、ヨーロッパでは、観賞用としてのイメージが強いです。
春菊は、アブラナ科の野菜に発生しやすい害虫を防ぐコンパニオンプランツ※としても活用できる野菜です。
※コンパニオンプランツに関する記事はこちら
春菊には、
- カロテン
- リン
- 鉄
- カルシウム
- カリウム
- ビタミンC
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- 食物繊維
などが豊富に含まれています。
春菊の品種には
- 葉が細かい小葉種
- 葉がやや大きい中葉種
- 葉が大きい大葉種
がありますが、関東地方では中葉種、関西地方では大葉種が中心です。
また関東・関西で呼び名が異なります。
- 関東以北 シュンギク
- 関西地方 キクナ
また、春菊には、
- 株ごと収穫する「株収穫型」品種
- 間引きながら収穫する「摘み取り型」の品種
があります。
春菊の育て方
春菊は、15℃から20℃位の気温を好み、比較的暑さや寒さにも強いです。日本では、秋蒔きが適しています。
畑の準備
・2週間以上前
春菊は酸性土壌に弱いので、種蒔きをする2週間以上前までには、必ず苦土石灰を畑に散布して、耕しておきます。
・1週間位前
元肥となる化成肥料や堆肥を施して畑を耕し、深さが5㎝位の畝を作ります。
土の中に入っている石ころやゴロ石などがあった場合は、取り除き、畝の表面を鍬の裏側などを使って、鎮圧しながら平らにします。
種蒔き
- 平な畝に線を引いて溝をつくる
- 15㎝位の間隔をあけて “すじ蒔き”する
- 種が見えるくらい薄く土を被せ、軽く押さえる
春菊は発芽をする際に光が必要なので、出来るだけ種に被せる覆土は、薄くします。
水やりをする際には、種が流れたり、動いたりしないように注意が必要です。土の表面が乾燥しないように、新聞紙やわらなどを上から被せると効果的です。
発芽は、種蒔きをして1週間位です。
また、種蒔きをする際は、種を袋から出して、すぐ蒔いても良いですが、発芽を揃えるために種を一晩ぐらい水に浸けておくと、発芽しやすいです。
春菊を育てるときの管理
間引き
・1回目の間引き
春菊の本葉が2枚位になったら、込み入っているところから間引き、株間が3㎝位になるようにします。
・2回目の間引き
本葉が5枚位になったら行い、株間を6㎝位にします。2回目の間引きが終わったら、追肥をして、株元がぐらつかないように土寄せをします。
病虫害
春菊は、病気に強い野菜です。ただし「べと病」と「炭そ病」には注意が必要です。これらの病気は、株が混み合ったりして湿気が多くなり、水はけが悪い環境で発生しやすいので、見つけたら薬剤散布をします。
春菊に付きやすい害虫には、
- アブラムシ
- ヨトムシ
- ネキリムシ
- スリップス
などがいるので、早めに防除することが大事です。
春菊を収穫しよう
・「株ごと収穫型」の品種の場合
草丈が20㎝位で本葉が8枚位になったら、株ごと抜いて収穫をしてから、株元をハサミやナイフなどで切り落とします。
・「摘み取り収穫型」の品種の場合
本葉が10枚位になったら下の葉を4枚位残して摘み取り、脇芽が伸びてきたら、2枚位残して摘み取ります。
どちらの品種も細い茎は柔らかいですが、収穫時期が遅れると茎が太くなって固くなってしまうので注意してください。
春菊は、ホウレンソウや小松菜より、栄養価が高く、寒さにも強いので、自分で野菜を作る時におすすめの品種です。
<ライター紹介>
Rikuw
はじめまして。自分で野菜を作って自給自足生活を目標にしているライターのRikuwです。
私の野菜作りは失敗も多いですが、毎年、少しずつ上達しています。
自らの体験を通して、ズボラで面倒くさがり屋さんでも出来るだけ簡単で失敗しない野菜の作り方をお伝えしていきたいと思います。
一緒に野菜作りを楽しみませんか。