農業が変わる?!農作業を手伝う全く新しい台車”アグビー”に出会って

農業系のイベントで出会う!

引用元:photoAC

2017年10月11日〜13日に開催されていた『農業ワールド2017』という農業従事者向けの商談会に参加し、これからの農業に関する農業資材やサービスについて見てきました。

 

そこで出会ったものの中に、ひときわ可愛らしいオレンジ色のブースがありました。「何を展示しているのかな?」と思ったら、そこに展示されていたのはある1つの”台車”。この台車、農業の形を変えていく素晴らしいものでした。

 

アグビーという台車

引用元:photoAC

写真(↑)にあるのは一般的な”台車”の一例ですが、『農業ワールド』で出会った台車は「agbee(アグビー)」と言います。

 

スマート台車『アグビー』

 

アグビーは台車としての役割以上の役割を果たす、これからの時代になくてはならない存在だと感じました。

 

どのような台車なのか

(↑)配布されたパンフレットの表紙には、可愛らしい見た目のアグビーが・・・!

 

アグビーの車体サイズはW480mm×D1140mm×H540mmと少々大きく感じるのですが、それは普段私が農地での農業体験をしていないからでしょう。恐らく農業従事者の方からすれば「こんなもんだろう」くらいの大きさなんじゃないかと笑。

 

アグビーは台車として100kgまで運ぶことができますし、身体に負荷のかかる作業を代わりにやってくれる便利な機能が目白押しです。

 

特にセンサー連携が発達しているため、農家さんのあとを追いかけては走るだけでなく、土の状態を把握するといった”管理機能”、農薬を散布できる機能や、害獣に立ち向かう(?!)機能までついています

 

イメージとしては、野菜づくりを行なう農家さんの「相棒」であったり「右腕」的な存在ですね。1人で何役もこなさなければならない農家さんに代わって、アグビーは様々な仕事を請け負ってくれるのです。

 

アプリで管理可能なIoT農業

(↑)荷物運びもラクラク。

 

またアグビーを使用するにあたり、独自開発されたアプリ「Hello,agbee!」によって、農家さんとアグビーの連携はより強固なものになります。

 

アプリ連携の農業は、もはや珍しくない存在になりましたね。

 

アプリの利用によって、収穫量や必要な水分量、土のpHなどを管理することで「畑の見える化」が進みます。またルートを設定すれば、アグビーは農家さんの後を追わずとも自分ひとりで走りますから、アグビーが農薬散布中はおやすみ・・・なんてこともできます!

 

グローバルギャップへの取り組み

(↑)害獣に立ち向かうアグビーの姿はシュールにも見えますが、なんだか可愛い(?)

 

参加したイベントや『アグビー』によって知った言葉なのですが、「グローバルギャップ」への取り組みも積極的に行なわれているそう。

 

グローバルギャップについて。まずギャップ(G.A.P)という言葉には「農業生産の環境的、経済的及び社会的な持続性に向けた取り組み」という意味があります。人にとっても自然にとっても安全で高品質なもの、というイメージですね。

 

グローバルギャップは、そのギャップの国際版であり、世界118カ国以上・15万件を超える認証が行なわれています。この認証によって「安全で品質の良い食品をつくっています」ということが世界的に認められることにつながります

 

そしてこの取り組みに積極的に関わるためには、作業環境の効率化や管理、標準化は欠かせません。やり方によって品質が揺らいでしまっては、認証とずれてしまいますよね。

 

そんな時に便利なのが「畑の見える化」であり、アグビーはその取り組みに大きく貢献しようとしているのです。

 

参考文献:農産物の国際基準・グローバルGAP認証取得とは?

 

次世代農業のかたち

引用元:photoAC

『アグビー』だけでなく、私が参加した農業ワールドでは様々な次世代農業の形が広がっていました。

 

20年前の私が認識していた”農業”の形はほとんどなく、「長年の経験と勘」というイメージのあった農業から、「データの管理や分析」によって誰もが参入できる世界へと変わっていったように思えます。

 

『アグビー』もそうですが、IoT技術はもはや珍しいものではなくなっています。むしろなくてはならない存在、あることで今までの農業従事者も新規就農者も助かる世界が広がっているなあ、と感じました。

 

農業の垣根が低くなると良いですね。

 

最後に・・・農業ワールドで出展していた出版社さんの本で、読みやすい農業ムック本をひとつ。

 

ブームではなく「働くこと」のひとつとしての”農業”を見た良作です。

 

とはいえ、特集の中には”今から始める「ちょっと農ライフ」”といった、「本格的な農業従事者は現在目指していないけれど、農に興味がある」という人にも読みやすい内容もあります。興味のある方はぜひ読んでみてください。

 

<ライター紹介>

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いつか自給自足生活を送ってみたいライター。ただし生粋のズボラなため、家庭菜園にまず「ラクさ」を求める。失敗は成功のもとなので、失敗してもあまり気にしない。育てるのが好きな野菜はハーブ、ピーマン、ナス。たくさん収穫できて、比較的虫がつきにくいから。

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