ネギとタマネギの育て方!同じ「ネギ」でも違う育て方がまた楽しい?!
目次
ネギとタマネギ、育ててみよう!
この写真(↑)は、私がまだ遭遇したことのない噂の(?)ネギ坊主です。長ネギがこうなってしまうと、固くてもう食べられないのだとか。でも可愛い笑。
ネギやタマネギは、薬味としても料理のメインにもなる幅広い可能性のある野菜です!そんな料理に使いやすい”ネギ”を自分で育ててみましょう。葉ネギ類であれば、根を残してカットすれば何度でも楽しめるお野菜です!
ネギの育て方
まずは何度も収穫ができる便利な野菜”ネギ”の育て方をご紹介します。育てていくうちにどんどん茎が増えていき、なかなか物騒な(?)見た目になっていきますが、それだけ沢山収穫が楽しめるということなので、大事に育てていきましょう!
栽培におすすめの暦
正直長ネギに関しては、ほぼ通年収穫のできる野菜です。さすがに12〜2月の一番寒い時期には弱ってしまいますが、基本的には株自体が弱らない限りずっと生えてます。
- 収穫 ・・・2月中旬〜11月中旬
どんどん茎が増えていき、春になるとネギ坊主を咲かせ始めますが、ネギ坊主が出て来ても株元を切ってしまえば何度でも再生する、とてつもない生命力があります。
そだてかた
非常にタフな植物なので、正直育て方らしい育て方はありません笑。
- ネギの苗をプランターや鉢に10株ほど植えます
- 株が弱らない程度に葉の部分を収穫します
- 株元から切り落とすことで、新しい芽が再生します
そうなんです・・・育て方というよりタフさの説明になってしまうんですよね笑。
「ネギの苗を・・・」という始まり方をしていますが、近くのスーパーマーケットで根つきのネギを購入し、その切れ端を植えるだけでも生えます。
注意点
ある程度放っておいても問題ないタフな植物ですが、ネギ坊主になると固くて食べられくなるので注意しましょう。
またもしも長ネギの白い部分を育てたいのであれば、光を遮断することで白くする「軟白栽培」という方法で育てなければなりません。鉛筆サイズの苗を土に植え、数回にわけて土をかぶせていくことで白くしていくことができます。
白い見た目のネギを食べたい場合には、”放置栽培”ができないのでお忘れなく・・・笑。
タマネギの育て方
タマネギは、種から育てる場合とタマネギのミニチュアのような「子球」から育てる場合の2パターンあります。個人的には種から育てるほうが、はじめはひょろひょろしていた芽から急激に大きく成長する過程が楽しめるので、面白いと思ってます。
栽培におすすめの暦
種からまく際には冬から春にかけてスクスクと成長する過程を楽しむことができる反面、収穫までの時期が長い難点はあります。
種から育てる場合
- 種まき・・・9月上旬
- 定植※ ・・・11月上旬
- 収穫 ・・・5月上旬
※苗床から畑やプランターに移すこと
子球から育てる場合
- 定植 ・・・9月上旬
- 収穫 ・・・10月下旬
そだてかた
まず種から育てる場合を見ていきましょう。種から育てる場合は、土に直線のくぼみをつき、そこへ種をまいていく「スジまき」でまきます。
- 小さめのプランターを用意し、スジまきで種をまく
- 1週間ほどで発芽する。鉛筆ほどの太さになるまで苗を育てる
- 肥料をたっぷり加えた土に定植する
- 春になり球が大きくなり始めたら肥料を追加する
- 球が大きくなり、葉が倒れ始めたら収穫
定植した始めの頃は、葉が倒れてしまって不安に思うかもしれませんが、1週間ほどで葉が自立してきます。頼りなさそうで、突然元気になる過程をお楽しみください笑。
子球から育てる場合
- 肥料を混ぜた土に、子球を10cm間隔で植えます。この際土に埋めると腐るので注意
- 3〜4日ほどで発根し、芽が5cmくらいに伸びたら、子球を隠すように土をかぶせます
- 球が太り始める頃に肥料を足して成長を促進させつつ、時期がきたら収穫
注意点
私達が食べる部分である球状の部分を大きくするために、栄養分をたくさん欲するため、タマネギに関しては、大きく育てるため、肥料を抵抗なくたっぷりあげるのがポイントです。
与える肥料ですが、生育の始め、土へあらかじめ混ぜておく肥料には「ぼかし肥」がおすすめです。これは油粕や魚粕、米ぬかや鶏糞、生ごみなどに土やもみ殻を混ぜた発酵している有機質肥料です。植物にとって栄養満点(アミノ酸やビタミンが豊富なのが特徴)なのです!
とはいえ・・・実験的に野菜栽培に挑戦したいのであれば、肥料によって生じる味や見た目の変化を観察するのも面白いかもしれませんね。
”ネギ”といっても意外と違う
同じユリ科の植物であり、”ネギ”という名を持つからこそ、栽培方法も似ているのかな?と思っていましたが、実際に育ててみると長ネギは非常にタフな植物でしたし、タマネギは美味しい部分を太らせるために人がたくさん手を加えなければならないということを知りました。
我が家のモットー「基本的に放置」というズボラなプチ農業の観点からすれば、長ネギのほうが育てやすいのですが笑、とれたての新タマネギの甘さも捨て難いので、ちゃんと面倒を見る覚悟を持って、もう少しタマネギにも力をいれようかなと思います。
参考文献
- 安藤康夫,2014,『プランターで有機栽培2: 種類別 野菜がよろこぶ育て方』,農文協
- 大橋明子,2010,『おどろきいっぱい野菜畑』,光文社
<ライター紹介>
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いつか自給自足生活を送ってみたいライター。ただし生粋のズボラなため、家庭菜園にまず「ラクさ」を求める。失敗は成功のもとなので、失敗してもあまり気にしない。育てるのが好きな野菜はハーブ、ピーマン、ナス。たくさん収穫できて、比較的虫がつきにくいから。