家庭菜園の虫除けにアルミホイルが便利!アルミホイルを使った虫除けに挑戦
気軽にできる家庭菜園、その敵と言えば「虫」ですが、対処法もいろいろと考えられています。
そもそも虫に強い野菜を育てる、虫除けスプレーなどを使うといったこともありますが、土の部分に「アルミホイルを広げる」という方法もあります。
ここではその効果や理由を紹介していきたいと思います。
アルミホイルを利用する理由とは
家庭菜園で育てている植物をダメにする虫の代表格が「アブラムシ」です。
アブラムシは集団になって植物の栄養分や水分を運ぶ管に口の針を突き刺して師管液を吸ってしまいます。
そうすると植物は栄養分を正しく成長に使うことができずに弱っていきます。
さらにアブラムシがつけた無数の傷口から雑菌や病原菌が入り込んで病気になる可能性もでてきます。
しかもアブラムシは繁殖力が強く、あっというまに数を増やして植物をダメにしていきます。
そのアブラムシが苦手としているのが「強い光」です。
そのためアブラムシは普段、葉の裏や葉の陰に潜んでいます。
そこで鉢の下や株の根元、土の部分に光を反射するアルミホイルを敷くのです。
アルミホイルが太陽の光を反射し、アブラムシが嫌がる強い光となることで寄ってこないようにさせるのです。
これはアブラムシ以外の虫にも有効です。
植物をダメにするのはアブラムシだけではありません。
コガネムシや蛾の幼虫が植物の根っこを嚙んだり切ったりしてしまうこともあります。
これらの虫も太陽の強い光は嫌いますのでアルミホイルで防止できるのです。
アルミホイルの利用の仕方
アルミホイルを敷くといっても、まったく隙間がないほど敷き詰めてはいけません。
完全に隙間をなくしてしまうと土が空気に触れずに呼吸できなくなります。また余分な水分の逃げ場がなくなり根っこが腐ってしまう恐れもあります。
ある程度、間隔を空けて敷くようにしましょう。
また、敷く前にぐしゃぐしゃと丸めてから広げると細かく乱反射するようになりますので効果が上がります。破れない程度にぐしゃぐしゃとしておきましょう。
敷くときはただ置いておくだけではいけません。中途半端にアルミホイルを置いておくと逆効果になることもあるのです。
それは「アルミホイルの陰にアブラムシが繁殖する」ということです。
アブラムシは日陰を好みますのでアルミホイル自体が日陰を作り出してしまうのです。
ただ置いているだけでは風で飛ばされることもあります。アルミホイルの端に土をかぶせたり石を置いたりして、土との間に隙間を作らないようにしておきましょう。
アルミホイルの代用品は?
必ずアルミホイルでなければいけないということはありません。
例えばホームセンターなどでは「シルバーマルチ」という光を反射する素材が売られています。
かなり広いシートタイプのものもありますので、使用したい範囲が広い場合や専門の農家の人向けです。
またハサミなどで自由に切って形を変えることができますのでプランターや植木鉢の大きさに合わせて切ることもできます。
ただし、ある程度値段がしますので大量に買う際には注意が必要となります。
使わなくなったCDを利用するということもできます。
たまに家の軒先や家庭菜園の柱などにCDをぶら下げている人がいますが、これはCDのキラキラと光る性質を利用したものです。
うまく使えば効果的です。
ガスコンロ用の汚れ防止マットを使うという方法もあります。
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材質はアルミですが、もともと中央に穴が開いているので使いやすく、値段もそれほど高くないというメリットがあります。
ハサミなどで形を整えやすいこともあって使いやすいものと言えます。
手軽に手に入るアルミホイルで、虫から野菜を守ろう
虫除けにアルミホイルを使用するというのは手軽で安価にできるため行っている人も多い方法です。失敗してもすぐにやりなおしもできますので、まずは一度試してみてはいかがでしょうか?
(ライター:ヨシハラ)