『14ひきのかぼちゃ』野菜が好きになる絵本!家族で楽しむかぼちゃづくり

14ひきのかぼちゃ(作:いわむらかずお)のストーリー

ねずみのおじいさんが「この1粒が命のもと」だとかぼちゃの種を見せながら教えてくれたのをきっかけに、ねずみの子供達がかぼちゃを育てていく「14ひきのかぼちゃ」。

ラストシーンでは収穫したかぼちゃで様々な料理を作るのですが、これがまたどれも美味しそうで魅力的に描かれています。

かぼちゃの成長過程がゆっくりと丁寧に描かれた一冊で、かぼちゃ作りを通して子供たちも一緒にたくましくなっていく姿は、まるで我が子を見守るような感覚で楽しめますよ。

 

かぼちゃの旬はいつ?

突然ですが、かぼちゃの収穫時期はいつだかご存知ですか?

よく「冬至に食べたりするんだから冬でしょ?」という答えを聞くこともありますが、実際の収穫時期は夏です!

そう、実はかぼちゃは夏野菜。収穫は夏~秋にかけて行われます。ではなんで冬至やハロウィンの秋冬に食べられているかというと、収穫~3か月くらい置くことで甘さがより引き立つからなのです。

もちろん、収穫してすぐに食べても美味しいですよ。例えば夏野菜カレーや天ぷらにして夏に食べることも結構ありますよね。皮が固いので保存がきいて長く食べられるかぼちゃは、保存食にもピッタリです。

ただし、保存は3か月までが目安でそれ以降は味が劣化しがちです。9月に収穫したかぼちゃは12月までには食べきるようにしましょう。

 

14ひきのかぼちゃの背景

「14ひきのかぼちゃ」では、かぼちゃを育てている最中の季節の移り変わりが実にリアルに描かれています

最初に畑を耕すシーンではまだ季節がはっきりしませんが、芽が出てからはわかりやすい描写が続きます。雨が降り続くシーンは梅雨、強い雨風からかぼちゃを守るシーンは夏の台風、そして秋の虫たちとかぼちゃが夕涼みするシーンは夏の終わりとともに、そろそろ収穫されることを示唆しています。

かぼちゃの成長過程にのみ注目せず、その背景の季節や出来事もよくわかる絵本は、大人はもちろん、子供にとっては現実世界と結びつけやすい分かりやすさがありますね。例えば簡単なことですが、「そうか、真冬に種を植えてもダメなんだな!」と理解できるようになるのです。

大人にとっては当たり前でも、子供にとってはその小さな1つ1つの「そうか!」が重要なひらめきになるので、それが1冊の絵本の中で何度も感じられるのは凄いことですよね。

 

絶品!簡単!かぼちゃ料理をご紹介

ラストシーンで収穫したかぼちゃから作るかぼちゃ料理。どれも魅力的で食べたくなっちゃいます。

ここでは絵本に登場するお料理の中から2品の作り方を、なるべく簡単な方法でご紹介します!

 

かぼちゃコロッケ

  1. かぼちゃを一口大にカットし、茹でます
  2. 柔らかくなったら潰します
  3. 形を整えます
  4. 小麦粉→卵→パン粉の順につけて油で揚げれば完成です!

絵本ではかぼちゃのみでしたが、お好みでひき肉や玉ねぎを加えてもOKです

 

かぼちゃまんじゅう

  1. かぼちゃを一口大にカットし、茹でます
  2. 柔らかくなったら潰します
  3. ホットケーキミックス200gを用意します
  4. 牛乳100mlを加えて硬めのホットケーキ生地を作ります
  5. 手のひら位の大きさに広げて潰したかぼちゃをくるみます
    (ベタつくようなら打ち粉を利用しましょう)
  6. 全部で10個くらいできます。
  7. 蒸し器で10分くらい蒸せば出来上がりです!

蒸し器がない場合は、耐熱皿にまんじゅうを並べてアルミホイルで蓋をし、耐熱皿が8分目まで浸るくらいの水をフライパンや鍋に用意して沸騰させても蒸すことができますよ!

 

まとめ

絵本作家として有名ないわむらかずおさんの人気シリーズ作である「14ひきシリーズ」。

14匹のねずみの家族の日常や季節行事をほのぼのと過ごすシリーズで、シリーズの最初のほうの作品は私自身が子供のころ(つまり30数年前・・・)から保育園や児童館には必ず置いてある定番の絵本でした。

そんな中でも今回紹介した「14ひきのかぼちゃ」には、かぼちゃとねずみの子供達の両方の成長が季節とともに感じられる繊細な絵本です

小さなねずみたちの大きなかぼちゃ作りの様子を、一度ゆっくりと覗いてみてはいかがでしょうか?

 

 

<ライター紹介>

suzumushi23

絵本とハーブと猫が好きな社会人ライター。
仕事に家事・育児にと時間がないので、家庭菜園に「簡単さ」と「コスパ」を求めて試行錯誤中。

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