自分で野菜を作る時におすすめの野菜-ブロッコリー
ブロッコリーの原産地は、地中海沿岸地域一帯で、主枝の頂点にできる「頂花蕾」(つぼみ)と葉の付け根にできる「側花蕾」(つぼみ)を収穫して食べる野菜です。ブロッコリーの“ブロッコ”は、イタリア語で若芽や若木を意味します。
目次
ブロッコリーの育て方
土づくり〜定植の事前準備〜
定植をする2週間以上前までに
- 苦土石灰を全面に撒く
- 土を深く耕す
定植をする1週間前までに
- 10~15㎝位掘って堆肥と化成肥料を撒く
- 土を埋め戻す
を実践してみましょう!
種まき
ブロッコリーを育てる場合、種を畑に直播しても苗が育ちにくい特性があります。良い苗を育てるためには、直播はせず、育苗ポットや育苗箱を使って苗を育ててから、畑に定植しましょう。
種蒔きに最適な時期ですが、
- 秋蒔き:9月から12月頃まで
- 春蒔き:2月から3月頃まで
となっています。
種まきの仕方
育苗箱で育てる場合
- 蒔き溝の深さが1㎝位のU字溝
- 間隔は1㎝位
- 複数列で蒔く場合のU字溝間隔は8㎝以上
育苗ポットで育てる場合
- 直径3cm位の範囲内に4粒位
- 覆土は薄く
がポイントです!
ブロッコリーの栽培管理
間引き
間引きは、茎が2㎝位に伸びた頃が適期と言われています。
育苗箱で育てる場合
- 発芽してから葉が混み合う前に2㎝間隔、4㎝間隔の順で間引きましょう。
- 本葉が2枚位になったら育苗ポットに移して、1本立ちにしましょう。
育苗ポットで育てる場合
- 最初は2本立ちに間引きましょう。
- 本葉が2枚位になったら1本立ちにしましょう
がポイントです!
定植
定植適期は、本葉が5枚位に育った頃です。
定植は、
- 株間は50㎝位あけ、
- 植え付けは浅くし、
- 定植後の水やりを忘れない
ことがポイントです。
追肥
追肥は生育状態を見ながら、速効性のある液肥や化成肥料を2回位行いましょう。
- 1回目は定植して、根が活着した頃
- 2回目は花蕾が出来た頃
「頂花蕾」が若い頃に切り取って追肥をすると、生育の良い「側花蕾」を沢山収穫できます。
病害虫対策
ブロッコリーに注意が必要な病気は、
- 立ち枯れ病
- 根瘤病
- ピシウム腐敗病
- 軟腐病
- モザイク病
などが挙げられます。
特に「立ち枯れ病」は株元に水やりをし過ぎると発生しやすいので、夕方になると土の表面が乾く程度の水やりを朝行いましょう。
ブロッコリーに注意が必要な害虫は、
- アオムシ
- ヨトウムシ
- コナガ
などが挙げられます。
害虫予防には、薬剤散布、捕殺、防虫ネットのトンネル掛けが、効果的です。
育苗ポットを使った種蒔きが栽培のコツ
野菜の種蒔きは畑に直播した方が簡単ですが、ブロッコリーは面倒でも「育苗ポット」や「育苗箱」を使って種蒔きをして苗を育てるこの“ひと手間”が、栽培のコツです。
育苗ポットや育苗箱を使う5つのメリット
- 種が風雨に飛ばされにくいので発芽しやすい
- 種蒔き後の水やり管理や間引きがしやすい
- 発芽しやすいので生育が良いため収穫が早い
- 定植後の生育が揃いやすい
- 雑草や害虫被害に遭いにくい
収穫(収穫適期)
ブロッコリーは、主枝の一番上にできる「頂花蕾」と葉の付け根にできる「側花蕾」を収穫するので、2回収穫できます。
収穫適期
・1回目の収穫
株の頂点にできた「頂花蕾」(つぼみ)が10~15㎝位になった頃に収穫しましょう。
・2回目の収穫
脇芽を伸ばして葉の付け根にできた側花蕾を収穫しましょう。
頂花蕾を早く摘むとことが、収穫のコツです。
収穫の仕方
「頂花蕾(つぼみ)」
- 付け根の部分をハサミやナイフで切り取って収穫
- 十分に発育して硬く締まっているうちに茎の付け根の部分に包丁を入れて切り取る
「側花蕾」
- 茎から伸び出している枝の部分にハサミを入れて切り取
※紫色に変化した花蕾
ブロッコリーの花蕾は冬の時期になると紫色に変色するものもありますが、茹でると緑色に変化します。糖度が高く甘みがあるので、美味しいですよ!
参考文献
1,ブロッコリーの栽培方法・育て方のコツ やまむファーム
https://ymmfarm.com/cultivation/veg/broccoli
2,育苗とは?育苗ポットや育苗箱の使い方、おすすめの土は? HORTI
https://horti.jp/16440
<ライター紹介>
Rikuw
はじめまして。自分で野菜を作って自給自足生活を目標にしているライターのRikuwです。
私の野菜作りは失敗も多いですが、毎年、少しずつ上達しています。
自らの体験を通して、ズボラで面倒くさがり屋さんでも出来るだけ簡単で失敗しない野菜の作り方をお伝えしていきたいと思います。
一緒に野菜作りを楽しみませんか。