野菜に肥料を与える正しいタイミングとは。肥料を与えるときの注意点も紹介
スクスクと野菜を育てるためには、肥料とそれを与えるタイミングが重要です。肥料を間違った方法で与えると野菜の成長に大きな影響を与えてしまいます。
肥料の効果を最大限に引き出すためにも、正しいタイミングで与えましょう。
目次
野菜に肥料を与えるタイミング
野菜に肥料を与える際には、野菜をよく観察することが重要です。闇雲に肥料を与えるのではなく、野菜の生育状態を見ながら与えることが生育の良い野菜を育てるポイントです。
追肥においては、最初に与えてから2週間〜3週間位の期間をあけるようにしましょう。野菜を早く大きく育てたいがゆえ、頻繁に肥料を与えてしまうと、肥料の与え過ぎで根腐れが起きてしまいますよ!
また肥料不足になっても枯れてしまいます。野菜が枯れてしまう前に適量の肥料を与えましょう。日頃から野菜の葉の色や生育状態をしっかり観察することが大切です。
肥料不足の状態を観察しよう
肥料不足の野菜の症状
肥料不足の野菜は、野菜の生育に必要な5代要素
- 窒素
- リン酸
- マグネシウム
- カリウム
- カルシウム
や、その他の要素
- イオウ
- 亜鉛
- 鉄
- マンガンなど
が不足した状態に陥り、それぞれが不足したときに見られる症状が起こります。
窒素不足
下葉の部分が黄緑色になり、次第に株全体の葉が黄色に変化して、やがて枯れる。
リン酸不足
窒素不足と同じ変化が起こる。
マグネシウム不足
下葉の葉脈の間の色が淡くなる。
カリ不足
下葉の色が淡くなり次第に株全体の葉の色が黄色に変化して、やがて枯れる。
カルシウム不足
若葉が緑色から褐色に変化して、実の尻の部分が腐りやすくなる。
イオウ不足
下葉が黄色に変化する。
亜鉛不足
葉が小さくなる。
鉄不足
若葉全体が黄色に変化する。
マンガン不足
若葉の葉脈の間が緑色から黄色に変化する。
肥料を与えるときの注意点
与え過ぎない
適量を適期に与えましょう。
購入した肥料裏面に記載されている用量用法を守って使うことをオススメします。
野菜を早く大きく生長させたりたくさん収穫をしようとして肥料を与え過ぎると、野菜の根が傷んで枯れてしまう原因になります。
根から近い場所に与えない
根から少し離れた場所に与えましょう。
肥料を根から近い場所に与えると、株や茎が軟弱になったり、雨水などで土の中に浸透して根を傷めたりする原因になります。
固形肥料と液体肥料の使い分け
野菜の肥料にはさまざまな種類がありますが、家庭菜園がはじめてという人におすすめの
- 固形肥料
- 液体肥料
について説明します。
上手に使い分け、併用することで、元気な野菜を育てることができます。
固形肥料
固形肥料は、肥料の効果がゆっくりと効くものが多いです。固形肥料を与えると、しっかりとした苗が育ち、茎も太くなります。
与える際には、
- 濃縮タイプなど、栄養価が高いものは少量ずつ与える
- 成分が薄いものは、野菜の生育状況に合わせて量を調節する
- 根株には直接触れないように与える
ことに注意しましょう。
また植付けの際に肥料を与える場合には、苗を植える穴の底に肥料を施し、土をかけてから植付けしましょう。
液体肥料
液体肥料は即効性があり、栄養補給に適した肥料です。
ただし頻繁に与えすぎると、茎や株そのものが軟弱になり、害虫被害を受けやすくなります。与える際には、
- ラベルに書かれている使用分量を守る
(指定量の水で薄めて使うなど) - 根株の周囲に散布する
(根の近くにはサンプしない) - 2~3週間位期間をあけて与える
ことを意識してください。
<ライター紹介>
Rikuw
はじめまして。自分で野菜を作って自給自足生活を目標にしているライターのRikuwです。
私の野菜作りは失敗も多いですが、毎年、少しずつ上達しています。
自らの体験を通して、ズボラで面倒くさがり屋さんでも出来るだけ簡単で失敗しない野菜の作り方をお伝えしていきたいと思います。
一緒に野菜作りを楽しみませんか。